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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第五章「征西/冊封体制」

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156/1003

第一印象



俺俺。

Tu―――――――――Tu――――――――Tu―――――――――――――。


切るなコラ!!!!!!!!!

・・・・・・・・・冷たいじゃないかマイフレンド。

Tu―――――――――Tu――――――――Tu―――――――――――――Tu―――――――――Tu――――――――Tu―――――――――――――。


リアルタイム通話できるだけでかなり無理して許可とってるしいろいろ迷惑かけたくないんではなししてほしいんだけどダメならあきらめるからお前の娘にお前の高校生活の武勇伝を添付ファイルと再生機器付きで国連経由で送っちゃうよ。


よかった、よかった。

ここから前も後もいろんな人が聴いてるからね?

国連軍の協力要請に部下を指名徴用提出した企業なんかいくらでもあるから。

たのむ。

もっと自分を大切にしてくれ。


・・・・・・・・・・・・・・だいじょうぶ?あ、そう。



助けてほしいんだけど。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

お前、なに怒ってんの?

高校以来の長い長いお付き合いに免じてスルーしてくれると助かるよ。

俺と言えばお前。

お前と言えば俺。

きっと前世からの宿命だよきっと。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沈黙が怖いんだけど。


そう!

僕たちは!!

産まれる前から、親友でした!!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのー。


あ、はい。

黙ります。

考えます。

おう。

考える考える。

それでね?

いやいやいや。

お礼なんて、ああ、やあ!我が年金。


元気そうで安心したよ。

君の明るい声を聴くと俺の未来も捨てたものじゃないってわかるね。

ずっと聴いていたいけれど残念だ。


お母さんに変わってくれないかな?

ああ。

残念ながら、お母さんのテクニックにはかなわないね。


お?

お、おう。

というわけで、聴かせてくれ。


詳しくは言わん。

徴用させたくはない。

幼い年金、ああ、子供を置いて俺の将来を不安にさせないでおくれ。

訊きたいことは。



赤の他人と仲良くなる方法。


《国際連合軍事参謀委員会傍受記録/――――――検閲削除――――――/分類プランC》




【太守領西部/内陸との境・山脈の始まり/西の山/その麓】


第一印象が大切だ。


俺は笑顔を浮かべた。

クレーム流し用公務員スマイルじゃない。

好みの女性を目の前にすると自然に浮かんでくる下心スマイルでもない。

高校時代までさかのぼって思い出した、笑い。

目上の相手に敬意と尊敬を示し、くみしやすしと思わせる、完成された子供スマイル。


その、大人バージョン。

つまり完全な愛想笑いがここに在る!!!



まずは、来訪を認識してもらうこと。

来訪の痕跡を残せればなおいい。

手土産を渡せれば大成功だ。


玄関に通してもらうのは二回目以降。

応接室に上げていただくのは三回目よりもっとあと。

本題に入るのは、居間に通していただいてからだろう。


――――――――――と、友達が言っていた。


営業の基本はナンパと同じ。

数、とにかく、数。

取れる相手から取る。


だがしかし社会人になれば、特定の相手を口説かなくてはならない、そんな時もあるという。


――――――――――へーそうなんだ?


事務一筋、時々、三佐の雑用。

そんな俺はには知らなんだ。


営業はもちろん、特定の誰かを口説いた事は無かったからな。


特定の誰かを説得しようとして踏みつぶされたり


――――三佐――――――


特定の女を誤魔化そうとして暴走特攻を受けたり


―――――元カノ―――――


ことは何度も何度もあるが。


あきらめなければいつか叶うって少年漫画の主人公が言ってた。その作品が打ち切りになったのは、きっとあきらめたからに違いない。


ならば今度は今こそは、再チャレンジ!!!!

このフレーズだけで失敗を約束されてるね!!!!!!


だが、マジだ。


今度こそ異世界住民と友好関係を結べるかもしれないじゃないか。

異世界住民との友好?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・国連にとって関心外、国連軍にとって考慮外。

俺にとっては見果てぬ夢

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃ、すまんのだよ。




魔女っ子を現地代表に据えたのは、俺。


俺、っていうか、俺たちは大変評判がよろしくない。街を歩けば人影が絶え、出会った人は皆俯き、硬直して息切れして動悸して、悲鳴が上がるよりなお悪い。


実話である。


俺の不評の巻き添えで、魔女っ子が外出もままならない。

それは大変よろしくない。



俺たちは通行人だ。


帝国を滅ぼす。そうと決めた議会が決めた通り道。交差点のこの邦を、踏みしだいて通り抜け。おかげさまで、現地住民から退かれる退かれる。


俺はまあいい

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・寂しくなんかない。


だが、シスターズを考えると、このままじゃいけない。


この子たちが産まれ育ったこの邦。

魔女っ子的に楽しからざる邦みたいだし、魔女っ子たちがずっとこの邦に住むわけでもないだろう。


否応なしに踏み荒らしてる俺たち地球人の影響を受ける異世界だ。今後は地域間の人や物の往来も激しくなるだろう。


それ自体が悪いことだとも思わない。

選んだわけでもないのに、産まれついた場所や人や社会にこだわる必要なんかあるまい。そこから逃げられない、気の毒な理由があるのでなければ、さっさと逃げ出して幸せになればいい。

逃げ出せない理由なんざ、思い込みに決まってるが。


魔女っ子は前から邦を出ることを考えているみたいだ。周りから距離を置かれ、孤立して、父親を失ったとなれば無理からぬこと。

いつでもどこまででも、たとえ行き着いた先で何があろうとも、そこで命を失ったとしてもかまわない。わたしのことはお気になさらず。

――――――――――と、ことあるごとに決意表明。


・・・・・・・・・・・・・・命を失うのは、禁止した。


俺に何の権限があるわけでもないが、俺は極めて身勝手な大人なので、魔女っ子の人の良さに付け込んで同意させている。


この子はそういうのに縛られるタイプ。

考えが及ぶ範囲で生き残ろうとはするだろう。


意味は違うかもしれないが、お嬢も地の果てまで行ってもかまわない、などと言っている。そうなれば、おかんで保護者なエルフっ子も続くだろう。


冒険家は勧めないが、旅行家くらいなら、まあいいんじゃないかとも思う。お嬢はお金持ちだし、第一、生活力旺盛なエルフっ子に任せておけば、決してバッドエンドにはならないだろう。



だが、だからこの邦でどう思われてもいい、とはいくまい。


よその邦で暮らしても、里帰りする時もあるだろう。

あるかもしれない。

無くてもまあ、いい。

不評で立ち入れない場所なんか、無い方が良いに決まっている。

そのために、やらなければいけないことがある。

俺が。


不評が無い

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かなりの部分で手遅れだが。


そう!!!!!!!!!!

少ない、の、無いで妥協しよう!

してもらおう!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・子供のうちから妥協を覚えるのは、

な~~~~~~~~~~。


とりあえず、先送り。

まずは可能な範囲で改善する。

責任をとらないわけにはいかない。


太守府の大半で、魔女っ子=俺、の構図が出来てるからな

――――――――――俺もそれに気が付かないほど、鈍くないんだよ?むしろ繊細で鋭敏な神経にはグサグサ突き刺さる。

やらかす前に気がつければ、なおよかった。


いまさらそれを取り戻せるとは、思わない。だが、それを増やさないことはできる。


まだ俺をしらない西の山。

だからこそ、魔女っ子=俺、でもまあ、嫌われない程度の場所を創る!




【太守領中央/太守府/王城/五大家に割り振られた塔の一つ】


僕はあの時、思ったのだ。

――――――――――――――――――――僕が生きる為に使える、と。



あの時。

それは、バカ女がしつらえた園遊会。


青龍の貴族が好まない社交の場。青龍の貴族に許しを得るどころか、青龍の誰にも打診すらせずに、招待状をバラまいた。


最近、つまりは青龍が太守府を占領してから、大規模な園遊会が無かった

――――――――――当たり前だ。


着飾って女たちの羨望を浴びる機会に飢えていたバカ女。

飾り立てて男たちから欲のこもった讃辞を浴びる機会に餓えていたバカ女。

――――――――――だから、退屈だった、バカ女が。


だから、新領主様歓迎を名目にしでしかした。名目なんかなんだってよかったわけだが、ウエが高じて邦中に招待状をバラまいた。


バカ女の実家は没落中。

その家名だけなら、中堅以下の家しかひっかからなかっただろう。


だが、王城から、参事会議長名での招待状

――――――――――それは、命令。



―――――青龍の意志―――――



誰もがそう思った。

普通、そう思うわな。

だから、ことがひたすら大きくなる。

なり続ける。


幸いなことに、農村は巻き込まれなかった。

バカ女の頭に農民は無いからだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・関係なく、青龍の貴族が農村を通り抜けたおかげで、邦中から農民たちは集まったけどな。



そして港街も無視。

――――――――――当たり前だ。


ちょうど青龍の貴族に征服されたところだ。

だれもが忙しく、報告すらされずに無視。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・報告ぐらいしろ。


まあ、僕が走り回っていたからだが。



手遅れになってから、バカ女の顔を掴んでも仕方ない。

少し気が晴れたが。


とりあえずバカ女を縛り上げ、内情を聞き出した。


誰に何を命じてどんな報告を受けたのか?

そもそも、どんな規模でどんな種類の園遊会を企んだのか?

資金は?

人出は?

演出は?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・把握して無かった。


とりあえず、睨みつけて黙らせる。


バカ女のメイドを尋問。

側に居るだけで、主が縛り上げられるのを澄まして見てる、剛の者?


バカ女も、

――――――――――イタいアタクシをなんだと思っているの後でヒドいから口利いてあげない――――――――――


などなど無駄に僕を脅してくるならば、助けを呼べばいいものを。


見ているメイドの頭がおかしいかと思えば、質問に答える様はバカではない。

バカじゃないなら主を、止めろ!!!!!!!!!!

おかげで僕がこのバカの相手をする羽目に

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが、ソレどころじゃ無かった。


バカがしでかした園遊会

――――――――――その時点で、引き返せない、とわかった。


だから、打開策を練る時間つぶしに、手遅れの中から、使える材料を探したのだ。

もちろん、期待などしているわけがな

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ら、あった。



招待状の回答。


大規模な園遊会において事前告知は必至。

当然、招待状を受けた相手は参加の可否を返してくる。

それが礼儀だ。


無論、礼儀とは戦。


出席は服従。

欠席は敵対。

代理を立てるのは中立で、園遊会を開き返すのは宣戦布告。


そして、僕にとって、いや、この世界で一番大切なこと

――――――――――無視。


園遊会の、誰もが青龍の意志だと勘違いした招待状を、間違いなく受け取りながら、黙殺したバカがいたのだ。


僕に限らず、参事会全員が喝采を上げたのは当然だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・縛り上げられ寝台に転がされていた、そして事態を今日にいたるまで理解していないバ、新議長以外は。



F

【太守領西部/内陸との境・山脈の始まり/西の山/その麓】


「うせろ!!!!!!!!!!」


凍りつく、あたしたち。

目の前に集まっているのは、斧と槍と剣を携えて、分厚い皮にごてごてと金属鎧を着込んだドワーフたち。

ざっと、14人。

街道を塞ぐ、関所にしては良い人数よね。


いつもは息抜きに、酒樽をかかえて2~3人が転がってるだけなのに。

つまり、準戦闘態勢。

に、見える。


西の山々、その麓、この邦のドワーフたちの、巣。


この邦の鉱物掘り、それを一手に引き受けている連中。

鉱石のまま、あるいはドワーフにしか出来ない精錬でこしらえた純度の高い素材、誰にも模倣出来ないドワーフメイド製品の供給源。


そしてその技能を世界帝国国策として認められた

――――――――――帝国の選民。




【太守領中央/太守府/王城/五大家に割り振られた塔の一つ】


僕は一応、二の手を打った。


青龍の意志に見える園遊会を無視した、間抜けで阿呆、僕らの救い主。

西の山に住むドワーフたちだ。


帝国が駆逐されつつある大陸で。

邦を守らず出征した太守が青龍に殺されて。

たった一人の青龍に帝国が駆逐されたこの邦で。

身一つで墜ちていく前太守の遺族を助けて山越えさせた連中。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・義理堅いこった。



参事会は皆が胸を張った。


西の山々に巣食うドワーフたちに不穏の気配在り。

彼の者たちは元々が帝国の支配当時、帝国政府より格別の厚遇を受けておりました者どもにて、ご領主様への向背明らかならず。

我ら一同、青龍、ご領主様への忠誠を計るために策を打ちました。

そして成果がありました。

何かのご参考までに、どうぞ。


とまあ、そんな具合。

ただし、園遊会を中止されたらまずい。


青龍の貴族、その気質からしてあり得る。

成果が上がった。

ご苦労下がれ。


それじゃ振り出しに戻る。

園遊会自体はしていただかなくてはならない。ついでに、ドワーフたちに機会をくれてやったのだが。


僕は早馬を飛ばした。

園遊会に間に合うように、金に糸目をつけず、伝手が届く限りの腕利きを、複数仕立てて。

参事会の大先輩、その名前を借りてドワーフたちを、再度、招待したのだ。


添え状こそ大先輩だが、招待状自体は参事会の名前。

これなら、誰も傷つかない。


参事会で一番ドワーフと親しいのは、前議長だが仕方がない。職工ギルドのまとめ役として、原材料や素材買い付けで接触していたからだ。

だが前議長は青龍の不興を買って失脚蟄居引退閉門、跡継ぎは誰もが知ってる飾り頭、バカ女だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どーにもならない。



書面は僕も確認した。

完璧な出来栄え。


時勢を説き、利害を伝えて、口実を与えて、出来る限り婉曲に、どうせずっとだが今だけのつもりでもいいから、自分と一族に言い訳して、参事会も誤魔化しに協力するから

――――――――――青龍に平伏しろ。



返事は来なかった。


しかも、病気だの街道事情の悪化だの、理屈をつける方法もあった。それもきちんとにおわせておいた。

いざというとき、参事会が口裏を合わせてやる、と熟練の商人ならば理解できないわけがない。


それもない。


当日に参加する道もあったし、それならドワーフ特有の茶目っ気と誤魔化せたのに

――――――――――無視。


前太守の遺族が目の前を逃げる時点で、ドワーフたちに状況がわからない訳がない。


誰にも伝わらない義理を守る?

伝える者も遺らぬ意地を通す?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まったく

――――――――――嫌いじゃない。


負け犬に味方する酔狂、真似はしないがな。




【太守領西部/内陸との境・山脈の始まり/西の山/その麓】


なんで怒っているのかしらね。

あたしたち、ううん、青龍の貴族の目の前にいる、この邦のドワーフ。

いつもの黒旗団のドワーフと、似た様なモノ。


大声。

大雑把。

大笑い。

大酒のみ。

オッサン。


ま、ドワーフなんて、どこでもかしこでも、こんなもの。


で、あたしたちのまえでいきりたっている奴。

同族の中では、上背がある方だろう。

青龍の貴族より低いけど。

あたしや青龍の女将軍くらい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ、縦横同じだから、印象は変わらないけどね。


オッサンだし。

あたしたちは、決して敵対的な姿しゃない。


中心に青龍の貴族。

この邦の、つまりは、この邦に住み着いているドワーフたちの、新しい領主。


別に珍しいことじゃないでしょう?


帝国の前は、王国があったんだし。

自治権こそ認められていたけれど、ドワーフたちのしきたりが面倒だから誰も干渉しなかっただけ。ドワーフたちの鉱山技術が認められていたからであって、独立してたわけじゃない。


というか、エルフもドワーフも、小さな共同体はあっても国と言えるほどのものはないしね。

昔から、国家、というのは人間だけしか作らない。


いまさら、今回に限って、何が気に入らないのかしら?

他の事が気に喰わない、とか。


あの娘、妹分、あたし。


領民のまとめ役のような役割が、あの娘。

律儀に最初の話を貫き通すのが、青龍の流儀。あの娘だって、離れたくないからしがみついている。危険なときは無理やり引きはがすから、青龍の貴族に戦う気はないのよね。


妹分は、家の威光が使えなくもなくもないような?

参事会の有力家門だし、名前を言ったからドワーフにも伝わったはず。

麓で人間に相対するような役割の雑魚ドワーフ。

図体が無駄にデカイ看板ドワーフ。

それが、人の世界の有力家門を知らない

・・・・・・・・ないわよね?


あたしは二人の護衛だけれど、まあ、青龍の貴族、その、付き添いのような、飾りのような、そんな感じ。

ドワーフの事は嫌いなので、落ち着いてほしいのだけど。

早く終わらせたいし。


目の前の人数ならば、青龍の貴族、彼がひとりで殺せる範囲かしら?

手を触れずに、人も物もえぐり砕ける彼だけど。

決して万能じゃないわ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。


森の奥からぞろぞろと。

隠れていた連中が出てきた。

ざっと百人くらいのドワーフたち。


帝国に所属していた黒旗団のドワーフたちに比べると、装備がばらばら。

個々の質にこだわっているだけで、軍隊というレベルじゃない。

でも、弩弓がいくつもそろってる。

これまた造りがバラバラだけど、造りこみ具合から見て精度と稼働は間違いなし。


これ青龍の貴族、彼が放つ力で対処できる相手じゃないわね。



だから、ドワーフ嫌い。




【太守領西部/内陸との境・山脈の始まり/西の山/その麓/青龍の貴族、その後】


わたしは真っ青になってしまいました。


きょうのおでかけ。

ご主人様は、おっしゃいました。

ちょっと寄り道してから昼食だ、と。


それが、それが。

こんなことになってしまうなんて!!!!!!!!!!




ドワーフさんたちが死んじゃう!!!!!!!!!!




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