表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第四章「後宮物語/奥様は魔女?」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

146/1003

アルカディア

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします


一人称部分の視点変更時には一行目を【語る人間の居場所】とします。

次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。

以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)


【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子/幼女》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢/童女》

現地側呼称《妹分/ちいねえ様/お嬢様/愛娘》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。


『僕』

地球側呼称/現地側呼称《若い参事、船主代表》

?歳/男性

:太守府参事会有力参事。貿易商人、船主の代表。年若く野心的。妹がいて妻の代わりに補佐役となっている。昔は相当な札付きであったようだが、今は特定の相手以外には紳士的。


『あたくし』

地球側呼称/現地側呼称《メイド長》

?歳/女性

:太守府王城に奉公する女性たちの長。ストロベリーブロンド、碧眼、白肌。異世界でも地球世界でも一般的な、ロングスカートに長袖で露出が少ない普通のメイド服を身にまとう。まだ年若いが、老人の執事長とともに王城の家政を取り仕切る。

初登場は「第11部 大人のような、子供のような。」



HEY!YA――――――――――!


異世界子供相談室だよ?


Come!Come!

Kids!

チャイドル!ロリータ!

first in!



「すとらいくぞーん、って何ですか?」


just!

それはね?

Over7~Under35までの女性のことさ!



「はーれむ、って何ですか?」


それはね?

一つしか無い者をみんなで分け合うことさ!

コミュニズムとも言うね。


一つしかない者なら、独りが得て、他の全てを踏みにじるべきだ。

って考え方もあるよ!

デスマッチとかキャピタリズムという考え方だね。



「ろりこん、って何ですか?」


ペドフィリアのことだね!ペドフィリアはロリコンのこと。つまり、君のご主人様のことさ!見たい?見たい?


――――――――――OK!


YOU!

しっぽりハグっちゃいなYO!




【太守領中央/太守府/王城内郭/三階内側回廊】


誰でもよければ容易いが、誰かとなれば難しい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ、そうだよね。


俺の脳裏に浮かんだのは、誰かに皮肉られたような言葉。

ん?


〈誰でもよければ容易いが、誰かとなれば難しい〉


メッセージじゃねーか!!!!!!!!!!

三佐だな?

わざわざ送信者をごまかす権限があるだけで丸判りだ。


ふん。


批判は甘んじて受けよう。だが、反省はしない。

でもシスターズには言わないでくださいお願いします。子供って、こういうネタに食いつくからね。



ちょっと多少普通に大人に相応しくはないとは言えない範囲で、女性と仲良くしただけ。


それだけで、何故か氷の微笑を向けられたりする。姪っ子やら、小さい従姉妹やら他いろいろ。子供がそっち方面に潔癖な傾向が強いのは何故だろう。


女の子が年頃になれば、自衛警戒先制防御もわかるけどな。マメシバ三尉に言わせれば、占拠占有先制攻撃、って話だが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ニュアンスが真逆なのは気のせいか。


それよりなにより

――――――――――なぜバレた??????????


定期的に適当書いてる服務報告か

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な、訳ねーな。

あれ全部創作だし。


警務の内務調査

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ないない。

あれこそ作文の代表だし。


公課評定

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あんなもの上司のーあ、あれ!!!!!!!!!!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――うん。



科学では解明出来ない事にして置いた方が良い事がある、と言うことにしておいた方がいい事は数多い。何時から何処までどの位監視観察記録されていたのか知らしめられていたのか。他人の臓腑を抉る趣味人が権力と暇を得ている事実。その暇人の視界に漢が以前からずっと入っていたその現実。



だから



―――――世界は謎に満ちている―――――




【太守領中央/太守府/王城内郭/王乃間】


まだ少し、暇がある。


あたしは間取りを確かめた。


王の間。

百年以上前から形骸化していた御前会議の部屋。今は青龍の貴族、その本陣。帝国時代は無視されていた部屋。

相変わらず大きな卓に小さな卓。

椅子が十脚。

隣室が彼、青龍の貴族、その寝室。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ、あたしたちの部屋でもある。



最初にあった寝椅子は撤去。

寝台は大きすぎない物を、一つ。


続き部屋にはColorfulがはいっているけれど。ここはたくさん部屋があって、確認された。青龍の僧侶に質問、じゃなくて、確認。


一人一部屋を望むかどうか?

――――――――――――――――――――――――――――――みんな、拒否。



ただでさえ扉で仕切られているのだから、これ以上、離れる訳にはいかない、わよね。Colorful同士で部屋争いが起きちゃうし。


あたりまえよ、まったくもう。



この辺り、王城の中心。

青龍と、王城仕えの者以外は立ち入り禁止。青龍の本陣付近は、青龍と王城仕えの執事長以外、男子禁制。


青龍の貴族の私室は

――――――――――――――――――――完全に男子禁制。


Colorfulの部屋を含めて。メイド長とメイド長に選ばれたメイドは良いけれど。当然、呼ばれた時だけ。


ソレも仕方ない。青龍の貴族、彼自身は何も気にしてない。・・・・・・・・・・気にしてほしいけれど、無視。

あたしたちだけじゃなくて、Colorfulも、たぶん他の女もできる限り出入する、っていうか居座る部屋なんだから。

男性の視線は気になるわよね。

もちろん、青龍の騎士たちは、主の女に眼をくれたりはしない。

それ以前に、大陸の女を避けてるわね。



まあ、あたしたち炊事洗濯掃除は出来るもの。あと化粧美容他いろいろは、Colorful

に教えてもらうところが多いけれど。


部屋割に立ち入り制限に家具の再配置。

その配慮をしてくれたのは、青龍の貴族に挨拶を済ませたメイドたち。



――――――――――まあ、彼が引き裂いたクズに捕らわれていた娘たち。って考えた方が、あたしには解りやすいわ。

よい人選かも、と、あたしは思った。


あれぐらいを見ていたほうが、取り乱さないで済むかもね。

素手で8人を引き裂いた彼。

青龍の爪は見えないけれど、素手。彼は腕を振り手を突き出しただけ。クズが戦斧で引き裂かれる血袋のようだったもの。

クズの女達が錯乱したのも無理もないわ。


次は自分たち。


そう思っただろうし

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もちろん、青龍の貴族は興味無かったけれど。


クズを二人抉って潰した。それだけで目もくれなくなった。あまりにも

――――――――――手応えがなかったから。


あとは惰性。錯乱してかかってきたチンピラを手で払った結果、肉塊が増えていった、それだけ。

ま、どうでもいいけど。


ただ勘違いしているとは意外、ってよりも盲点だったわね。被害者の娘たちからすれば、自分たちを嬲っていた暴漢を皆殺しにしてくれた、そう見えるわよね。


彼、青龍の貴族、その側で見ていたから、あたしは知っている。


彼が最初から最後まで、関心を示していなかったことを。青龍の貴族は、あの娘の為に怒りはしたけれど、チンピラの死体を片付けさせるまで、傍らの娘たちには気がついていなった。

・・・・・・・・教える必要なんか、ないわね。

彼のそばにつくなら、いろいろあるし。



山より大きな海龍に載せられたり。

空を切り裂く大隼に飛び過ぎられたり。

形があるような轟音に殴りつけられたり。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたしが耐えられている、とは言わないけれど。

ただビックリして、彼、青龍の貴族に抱きつい

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・支えられているだけのような。



ううん。

抱かれてる時も、あったはず。

きっと、あたしからだけ、じゃない、わよね。




【太守領中央/太守府/王城内郭/三階内側回廊】


「男にはヤラなければならない時がある」


神父が俺の背後から囁いた。一部の発音が怪しいところを含めて、オマエ日本語詳しいだろ。

――――――――――という言葉をのみこむ。


そう。


今は仲間同士で争っている場合じやない。

おれは回廊から覗く中庭、降りそそぐ陽光を視界にとらえつつ歩みを止めない。



王城中央の、本丸に等しい建物、つまりは内郭。

その中央は中庭となっており、内郭の建造物が周りを囲う。

建造物は王の居住区でもあり、同時に外に向けた最終防壁でもある。

そのために外殻側は開口部が少なく、回廊や窓は内側の中庭沿いに設けられていた。


見下ろせば庭園。

温泉脈が王城内、しかも内郭にあるために湯気が揺蕩う。

冬だったらなお一層、湯気が映えるだろうから今度きてみようかな。


露天風呂に使えそうな湯溜まりもあちらこちら。

お湯は熱で消毒されてた飲料水と考えていいレベルであり、特別な鉱泉ではないとかなんとか。

つまりは銃器や装備に悪影響を与えることなく、部隊の水源として問題なく利用できるわけ。そのあたりはこの城を造った旧王国の築城家も考えたんだろうな。




春の真昼。

暖かい風。

優しい陽光。



通常なら、なにを真っ昼間から、と顰蹙を買うところだ。


だが、ここ、中世準拠っぽい異世界なら違う。

陽の出から働きはじめ、陽の入りと共に寝る。

人は皆そうだ。


故に、働くにせよ遊ぶにせよ昼間から、それが当たり前だ。

故に、故に、極めて自然な時刻設定と言えるだろう。

そして何よりもシスターズの動向。



刻は今。

―――――――――――――――今しかない―――――――――――――――




【太守領中央/太守府/王城内郭/王乃間の隣室】


わたしはなんとなしに目を向けてしまいます。

――――――――――寝台に。


いけませんいけませんいけません。

慌てて目をそらしました。それでも意識はソコを向いてしまいます。

ご主人様のコトは信じております。

でも、でも、でも、その

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イジワルです。


きっときっときっと、その

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしを、ぜんぶ、気持ちもなにもかも、弄ぶおつもりです。


ねえ様は悠然としてらっしゃいます。

ちいねえ様は一貫してまっすぐ。

わたし

――――――――――うぅ、期待しないなんて無理です!!!!!!!



だから、きっと、わたしがドキドキしてる間は、イジワルなさいます!!!!

きっときっと、また、わたしだけ失神させて置いてきぼりになさるんです!!!

わたしがひとまず諦めたら、きっと、だから、なにもかも

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぅあぅ、どうやって気持ちを抑えたらいいんでしょうか?




【太守領中央/太守府/王城内郭/三階内側回廊】


俺は王城に帰ってすぐに、あの子らを休ませた。

公開ファーストキスという一大イベントをこなさせられたColorfulと一緒に。


・・・・・・・・・・・・ほんと、すいません。



謝罪してないけど、心の中で土下座。

いやマメシバ三尉が怒るんで、謝れない。


謝れ!って怒られるのは、まあ、ある。

無視するが。


だが、初めてだ。



謝るな!

って笑顔で凄まれるのは。

しかも、無視できない、銃口は。


トリガーに指をかけるのは良くないと思うんだ。

謝罪がまずい。

ならば無かったことにしようかと、言った時、オーラを感じたね。

今にも必殺技を放ちそうな。


俺の必殺技でも勝てなかったよ・・・・・・。

アルカイック愛想笑いがフリーズ。


しかも誰もマメシバ三尉を止めないって、いうね。


佐藤、芝、曹長まで!!!!!!!!!!

坊さんまで説法を始める始末

――――――――――俺に向けて。


おかしーよ!!

以下、坊さんの有難いお話し。



「女性が愛の告白をうけたとしましょう」


おめでたいですね。


「直後、相手の男性に謝罪されたら?」


うわ、キツ。

野郎は刺されても仕方ないですね。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



「相手に、無かったことにしよう、と言われたら」


わ~~~~~~~~~~知らんカップルの話でも殴りに行きますよ。

シャレじゃすまない。

うん。


「――――――――――」


それ、実話ですか?

まさか?




【太守領中央/太守府/王城内郭/三階内側回廊/青龍の貴族の背後】


あたくしは御領主様の後。

手配りを済ませた後にございます。

流石、と申し上げる立場には御座いませんが、感嘆いたします。


お休み前に憩われるのは、むしろ当然ではございますが。御領主様は、側女の皆様方をまとめてお相手なさったのですわね。




【太守領中央/太守府/王城内郭/三階内側回廊】


俺は、いろいろな問題を心の棚に置いといた。

子供たちはみんな疲れきっていた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4~5日も旅をさせたのはまずかったよなぁ。


シスターズの小さい二人は頭を抱えて座り込むし。

Colorfulは腰が据わっておらず、ふらふら。

一番タフなエルフっ子すら、耳まで真っ赤にしていた。


エルフっ子が俺の裾に掴まって肢体を支えていたのは驚いた。旅の間の無理がたたったのだ。帰ってきて疲れがでるのはよくあること。


部隊が戦闘体制、あの子らには関係ない話だが、緊張は伝わるものだ。

特に子供たちの側にいる俺の緊張が良くない。他に暇人がいない。だから戦闘中に彼女たちの側に俺が着くのは、仕方がないのではあるけれど。


部隊で一番戦闘慣れしてないのは俺。

行軍中、夜営中、作戦中。適切に緊張し適度に気を抜く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・できっか。

誤魔化しが効かない

・・・・・・・・・・・・常にゼロ距離だからな。



ってわけで、あの子らはすっかり疲れきってしまった訳だ。

再確認。

よって、みんな一緒に一足先に、休ませた。



――――――――――けっしてワザとではない。ではないが、それが、俺にとって久しぶりに自由時間を与えてくれたのだ。

一人になれる時間。

・・・・・・・・・・・いや、まあ、シスターズは俺が話したくないときに、話しかけてくることはないけどね。

よくできた子たちだ。

いささか心配なくらい、良い子だ。

しかもColorfulもそれに合わせているし。


・・・・・・・・・・・・・・その問題点はまた後で検討するとして、静かにしては居ても、側に居られると困ることもある。

だからきっと、これは後ろめたくなんかないんだからね!!!



子供がいない間に、きちんと責任を果たさなければならない。

宗教がない為に性的禁忌が乏しい異世界。しかしきっとたぶん、なのになぜか、怒られることはないのにマズい気配がする。


そう!

後ろめたくなんかない!!!



そう――――――――――


「昼キャバYO!」


ちゃうわ!!!!!!!!!!

アムネスティ運営の移動リラクゼーション『蝋燭亭』視察だから??????????





【太守領中央/太守府/王城内郭/王乃間】


わたくしたちは、すっかり落ち込んでしまいました。

ご領主さまと過ごしためくるめく日々。


ご領主さまとの旅行。

お泊まり。

お手伝い。

お兄さまに祝福を受け、三度三度とお食事を一緒にし、メイド不在が好都ご

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・行き届かない事をお詫びがてら、給仕を任されましたわ♪♪♪

青龍の飛龍や土竜に不慣れな為に、抱きしめていただけましたし♪♪♪♪♪♪♪

馬に乗る為に、まっすぐ肢体を預ける心地よさ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


そして


――――――――――湯浴みを共に♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

キャ――――――――――


・・・・・・・・・・・・・・いけませんわ。



わたくしは、あの娘の背を押して、厨房に戻ります。

お料理の、最後の詰め。

おねえさんたる、わたくしですけれども、料理はあの娘に譲ってしまいます。教えてもらいながらお手伝いして、学んでいけばいいでしょう。


・・・・・・・・・・・・・・わたくしが造りました、とご領主様にお見せできないのが、残念ですが。いずれそのうち、わたくしも。


厨房と言ってもお城のそれではなくて、青龍の皆様のお住まい、その一角にございます。わたくしたちがおねだりする前に、準備して置いていただけたなんて♪♪


片時も離れぬことなきように、ご配慮を感謝いたします。あの娘のように泣き出したりしませんけれども、常に一緒におりますとも。

そのためのご配慮が、強く強くお願いする前になされるということは。


御認めいただけているのですね。


――――――――――キャ――――――――――

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




――――――――――――――――――――いけませんいけません。




ご領主様の、配慮。

わたくしの、わたくしたちの奉仕。


これからは日常になるのですから、その都度舞い上がっては、あまりよろしくありません。さりげなく、当たり前に、たしなみを忘れては

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう。


まだまだまだまだ肝心要が未完了。



つらいのは、わたくし、たちだけではありません

――――――――――お察しいたしますご領主さま。


ええ、お任せくださいませ。

お父様はきっと孫の顔を見たがっておられますわ。

娘として、一日も早く、お父様を喜ばせて差し上げませんと!!!!!




【太守領中央/太守府/王城内郭/三階内側回廊】


俺はさりげなく城内を進む。

俺は極めて自然などうさを意識している。

俺はアムネスティが運営する店舗に向かう。



「One's money ALL!

OK?

Credit card!

OK?

Prepared to be fooled!

OK?

ALL RIGHT!!

YA――――――――――」


やかましーわ!!!!

有り金もカードも騙される準備も完了してるっての!!

定期は解約してないし、カードは限度額つけてるし、騙される覚悟なぞ産まれたときに終わらせた。


・・・・・・・・・・・・・・・どーせ、任務完了まで次はあるまい。


子供をへたばらせるなんて繰り返さないからな。

つまりこの任務が終わるまで、俺が一人っきりになる機会はないわけで。

あの子たちから目を離せない以上、ナンパも出会いもないわけで。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱ、解約するべきか?自衛隊の遺族年金があれば、あの子らはどうにでもなるだろうし。



まあ、それは無事に着いてから考えよう。


メイド長が影のごとく付き従っているが、仕方ない。

そーいうものだ、と言うから、そーなんだろう。

店内までは来ないはず、だ。



仮定の危惧より目の前の作戦に総力を傾注。頭に浮かぶルート表示。王城内部に設置された堅固たる国連軍向けりらくぜーしょん施設。



『蝋燭亭』



飲食店やビルなどに対する保健所や消防署の検査、そのようなもの。

開店前に軍政司令官たる俺が確認しないと、営業が始められない。

つまりは意味がない茶番に過ぎない。


その無意味な形式や茶番が、俺たちの社会なのだ。


それをこなさないかぎり、店が運営できない。

それさえこなせばオールオッケー!!!


兵士諸君!

かくも長大な遠距離遠征過大ノルマに過剰な緊張。

かくも長期間(二週間ちょい)耐えてきた忠良なる特別職国家公務員並びに同盟国戦友諸君。

かくいう俺もつらく険しい日々であったことに皆の同意を得られると確信する。


故にこそ!

故にこそ!!

今すぐに!!!


長旅の疲れをいやす前に取り急ぎ軍政司令官たる自分が全力総力可能な範囲でなるべく早めにと言える範囲でしかし徹底的に確認し!!!!


諸君らがリラクぜることができるようにアムネスティに協力しようではないか!!!!!



俺は足音高くならないように注意しつつ心を躍らせる。


地球風の各種添加物山盛りな料理にジャンクフード。

今は亡き地球文明が生んだ各種アルコール飲料。

そしてなにより。

そしてなにより。

そうなにより。


そこにはシュリ以下9人の女性が居ると聴く。

聴いてまだ見ぬ桃源郷。


我は征く。

高らかに断言する。

何を恐れるものではない

――――――――――――――――――――告げ口以外。




ぶっちゃけてしまおう。

食欲と睡眠欲以外は我慢出来る。人間はそのように出来ている。それ以外の欠乏が犯罪を引き起こすことなどない。

我慢が体に良くない、などということもない。

辛くないとは言わないが。

最長記録更新なんて誰得だよ!!!!

・・・・・・・・いやいやいや。



出来心でもなく、錯誤でもなく、過失でもない。


故に、故にこれは、俺の意志であり決断だ。

間違いない。

断言する。



女の子じゃなくて女と遊びたいんです俺は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

















――――――――――――――――――――ニヤリ――――――――――――――――――――


「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふf」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ