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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第四章「後宮物語/奥様は魔女?」

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136/1003

公開処刑/Nano Second.

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします


一人称部分の視点変更時には一行目を【語る人間の居場所】とします。

次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。

以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)



【用語】


『国際連合』:the United Nations/連合国、の超訳。異世界転移後の人類社会の総意を体現する組織。と日本の国会で決まった。加盟国のほぼすべての外交防衛権を委託されている。黒幕は日本の一衆議院議員であるとマスコミに報道されている。


『国際連合軍』:国連憲章第七章に基づく人類社会の剣と盾。と国連総会で決まった。黒幕は元在日米大使の合衆国大統領であるとマスコミに報道されている。


『安全保障理事会』:国連実質的決定機関。もちろん、総会の承認を得てこそ正式な決定となる。異世界転移後は全て一任されている。でも、理事会の要請で総会決議がされることがある。


『国際連合軍事参謀委員会』:国際連合における参謀本部。常任理事会の指揮監督を受け、国際連合総会の承認のもとに、国際連合憲章第七章に基づく武力制裁活動を取り仕切る。




進もうとして進めない。

進めないことにして進まない。


意図せざる結果であれ、意図した結果であれ、同じ結論ならば同じこと。

――――――――――――だろうか?




とある国のホワイトハウスでは、黒人が白人より低い給与で働かされていた。

80年代にある大統領が


「同じ仕事で同じ責任を負いながらなぜこうなっているのか?」


と管理スタッフに解りやすく教育を施したために、差別は解消された。

以後すくなくとも、その場所では。

その後、彼の名を冠した空母が誕生したが、きっと関係ないことだろう。そんな些末な出来事は知られていないからだ。


彼からさかのぼること30年ほど前。


とある大統領は連邦軍に出撃を命じる。戦闘装備の最精鋭部隊が進軍し、展開した。

黒人の高校生を通学させるために。

その後、彼の名を冠した空母が誕生したが、きっと以下略。



まったく、懲りない国だ。まったく進歩がない。退化していないだけ見込みがある、という表現は正しいだろうか?



21世紀。


とある国で雇用経路の違いによって


「同じ仕事で同じ責任を負いながら」


差別を受ける人間が激増し続けている。すでに正確な数を把握している者はいるまい。

その非/名目管理者(官僚)に解りやすく教えようとする政治家は逮捕される。

自衛隊が出動する予定はない。

――――――――――――――――――――――――――――――やはり空母がないからだろうか?






【太守領中央/太守府壁外門前/軍政・黒旗団混成戦闘部隊本部(前衛)】


俺は驚いた。いや、キスされたからじゃない。



――――――――――悲鳴――――――――――



世界を切り裂く叫び声は、軽く可聴域を超えた。

なんでそんなもんが聴こえんだよ!

聴こえ無いものを測定するセンサー装備して無いよね?

確認出来ない以上オマエが聴いたと思ったのは幻聴気のせい勘違い。

Q.E.D.

OK?


それでも俺は感じた。

聴こえない叫びを。

この世の終わりを告げる、絶望を。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こえーよ。

一体全体、なんだろうか???

四か所、前後左右から

・・・・・・・・・・とはいえ、周りを見回す余裕はない。



「フォー○だ!フ○ースに目覚めたのだ!」


せー神父!!!!!!!!!!

誰がジェダイの騎士か!!!!!!!!!!

聴こえなくても肌で感じるんだよ!!!!!!!!!!



※音は風と同じように空気の振動です。人間の聴覚が認識出来なくても、存在はしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人肌で識別可能かどうかは、また別な話。




【太守領中央/太守府東街道/青龍の騎士団本陣/青龍の貴族の後ろ】


石のように固まった、あの娘、妹分

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・青龍の女将軍。


あたしの耳を貫いた、声なき悲鳴。



――――――――――そしてColorfulの橙。


見つめられ、頬を撫でられ、髪を梳かれ、

――――――――――――――――――――想い人に吸い寄せられて、しまったのよね。


わかるけど・・・・・・・・。


青龍の貴族が、珍しく驚いている。

そして

・・・・・・・・・・・・・・・・・・唇の感触で夢見心地から覚めた橙は、一瞬で蒼白に。




――――――――――マズいわ――――――――――



あたしは気がついた。

橙が青ざめている理由。


Colorfulの価値観は、愛玩奴隷のソレ。しかも産まれたときから、ハーフエルフとして訓練されたもの。

人間の奴隷、ギリギリ、エルフの奴隷ならば許されずとも黙認される事が、赦されない。


所有者に恋慕してはならない。

ハーフエルフの想いに応えるなど想像してもいけない。


素振りすら、赦されない。

相手が許しても、世界が赦さない。

ハーフエルフを蔑まない、苛まない、見下さない

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――それは異常なこと、そうみなされる。



―――――――――あたしたちの世界では、ね―――――――――



奴隷であれなんであれ、ハーフエルフを前にして、なすべきことは決まってる。

この大陸にいる誰もが知っている。


だから、Colorfulも皆、産まれた時から続いた愛玩奴隷としての訓練で、主との距離を教えられていたのだろう。


それが良い持ち主であればあるほどに、距離を置かなくてはならない。

自分を、そして主を守る為に。


玩具の枠を越えた扱いは、思慕する主を破滅させるから。



青龍の貴族は、Colorfulにソレを許している。

お前たちが何を想ってもかまわない、と。

(※第53部 「読んで。書いて。話してみる。」)



青龍は、この世界がどうあろうと気にも留めない。

青龍の貴族、彼を破滅させられるモノなど、考えられない。

それでもなお、躾られた頸木がColorfulを、橙を絞め殺す。



―――――我が君―――――



Colorfulは、所有者となった青龍の貴族をそう呼んでいる。彼女たちを認めて、彼女たちに認められた、主君。


美しさを楽しみながら、言葉を操る力を見出した。

女としての魅力を貴びながら、その気持ちを尊ぶ。

各々の未熟さを知りながら、蔑まず侮らずに導いて、

―――――――――――――――意思を示せ、それがどんなモノでも従えてやる、と。


それは、唯一、強者であるがゆえにすべてを見下ろす青龍の世界。

それが、一人、青龍の貴族だけではなく、青龍自身の在り方。

それを、一人、体現するのが、彼、青龍の貴族。


あたしたちは?


貶めて。

蔑んで。

嘲って。


常にだれかを下に置かないと耐えられない、あたしたちの世界。



だから、橙は罪悪感に押し潰されていく。

大切な君を、自分の想いが汚してしまった。

――――――――――想うことが罪だ、そう躾られた、あたしたちの世界の常識に。


あたしは、こんな肝心な時に、動かない自分の体を、刻みつけてやりたい!!!!!!!!!!




【太守領中央/太守府壁外門前/軍政・黒旗団混成戦闘部隊本部(前衛)】


マズい。

俺の頭は高速回転。

瞬時に様々な思い考えが駆け回る。



――――――――――走馬灯じゃないから念の為。


いや、マズいのは橙の唇のことじゃない。


むしろ美味しい極上、と言ったりしませんよ?そんなデリカシーのない。

軽く触れただけなのに、艶やかで吸い尽くように馴染む。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやいや、猥談はさて置き。



この、キスされた事がマズいのでもない。


防疫上の配慮など今更だ。基本的にシスターズ&Colorfulとは一蓮托生だと考えていい。――――――――――三佐の動向に注意。


検体扱いますなれば、消毒前に、治療の可能性は探ってもらえるかももらえるといいなあ。

一応、三佐は平静な様子

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・眼が面白がってる。

後回し後回し。


問題は、その後。



だが、橙にキスされるとは思わなんだ。

この行進の段取りはマメシバ三尉が付けたハズだが、このハプニングは聴いてない

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ雰囲気に飲まれるっていう事は、誰にでも良くあるよね。


俺も近づき過ぎたか?

顔を覗き込むポジションになったしな。

マセた子ならキスシーンを連想してもおかしくない。

Colorfulは元々字が読めるから、いろんな物語を読むのが趣味だし。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自由に使える軍政司令部の端末に、少女マンガでも入っていたかもしれない。


え?

異文化交流は国連が禁止してる?


だがしかし、いろいろ特例扱いな黒旗団も帯同中。

マメシバ三尉あたりが、禁止物、日本の文物を与えていてもおかしくない。ドワーフがピースサインを知っているあたりで推して知るべし。


上はおそらく、黒旗団を異文化接触のパイロットファームにしているのだろう。日本と異世界。同じ惑星上に在る以上、何もかもずっと隔離で済むはずがないしな。


それなら積極的に、制御できる形で、ありとあらゆるテストを済ませてしまおう。いくつかの隔離された場所や部隊、いつでも始末できる、でテストを繰り返す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三佐が考えそうなことだ。


モルモット一同には、ご愁傷さまである。


そのモルモット、黒旗団。

元カノに自覚があるかどうかはわからん。

たぶんない。

だが、マメシバ三尉は知っているのかも知れない。


それで巻き込まれるのは、俺か。

だが、その対策は、必要かどうか含めて後回し。ましてや、シスターズの教育的配慮や元カノの精神状態が心配なのは確かであるが、今はそれどころじゃない。


チラリ視線を走らせ、各々の瞳に映る皆を見る。


四人(元カノ+シスターズ)とも、フリーズしてるし。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん、手遅れ。




よって今、この瞬間、俺が解決すべきこと。

俺一人で対処すべき問題。


俺は作戦計画、その前提を再チェック。


Colorfulを護らなくてはならない。


これは俺や元カノ、現場の総意ってだけじゃない。

軍事参謀委員会の命令だ。


なお、国連軍は、あらゆる差別に干渉しない。それが異世界の中で完結している限り、管轄外。異世界で誰が誰を蔑もうと、虐待しようが、卑下自傷しようが、どうでもいい。

――――――――――作戦に支障がでないなら、だ。


国連軍兵士一人一人の心情はともかく

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・むしろ個人の心情なんか、つぶしにかかる軍事参謀委員会。

気にされないのを幸いに、俺たち兵士は、その思惑を気にして心配して気に病んで、いないフリをして利用するのだが。


フリをしている限り、見逃してもらえるしね。



軍事参謀委員会はColorfulの多言語習熟能力に関心がある。

愛玩奴隷として大陸各地に出荷させることを想定して、読み書き含め異世界の様々な言語を習得しているColorful。


魔法翻訳のニュアンス調整。

魔法翻訳失効の可能性に備えた言語収集解析。

直截的な通訳に、翻訳に、言語を通した文化解析に使用する生きた辞書。


利用方法は無限大。


何ができるのか?

何故できるのか?

何に使おうか?


国際連合の眼。

その点にしか関心はない。


Colorfulの、能力と比較する為にハーフエルフ全般を集める。

主に異世界産業のハーフエルフ・ブリーダーの牧場を接収。

野生のハーフエルフなら稀少品として捕獲。



異世界であれ地球人であれ、誰を何千人殺しても、確保。


ハーフエルフだけは無傷で。

傷が在れば、最新医学から治癒魔法まで駆使して救い出す。



――――――――――ハーフエルフだけは――――――――――



エルフを探すのも、ハーフエルフと、ここにいるColorfulとを比較するため。

俺にも厳命がくだっている。



――――――――――絶対に護れ――――――――――



ハーフエルフ、その能力、Colorfulの能力、それだけを。

けっこうけっこう。

大感謝。


俺は無力だが、国際連合の威を借りれば何とかなる。借りた威で、なるべく長持ちする傘をしつらえてしまえばいい。

俺たちがいなくなっても機能するように。


Colorfulに降り注ぐ悪意を防ぐ傘。


故に、マメシバ三尉の作戦にのったのだ。まあ、歩く以外にリスクもないしね。

軍令違反?

大丈夫!

おおまかな方向が合っていれば、ごまかす手はある。


土下座とか辞職とか三佐のせいにするとか。

許しを請うのはド素人。

サラリーマンは赦しを請うのだ。


でまあ、マメシバ三尉の発案に、のったのだが

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いきなり破綻しかけてる。


次の一手はどうなるどうするどうしよう。

誰かの判断を仰ぐ暇はないぞ。

ここまでコンマの刹那。



――――――――――よし――――――――――




【太守領中央/太守府東街道/青龍の騎士団本陣/青龍の貴族の後ろ】


あたしには、何も出来ない。

あたしには、ハーフであることのいびつさを解らない。あたしには、Colorfulの首枷を外せない。


もともとその為に、マメシバ卿が考えた作戦。



邦中の、津々浦々を網羅する、村々から集った代表たち。

ざっと一万人弱。

あらゆる商売、あらゆる生産、あらゆる権威の集積拡散都市である太守府。

その、上流の参事から中堅の職人商人、下層の野次馬まで数千人。


皆が一人残らず注視して、その動向一つで邦が変わる、青龍の貴族。


一番、視界が良い地点。

一番、大勢が直視する時に。

一番、見せたいモノを見せれば。



――――――――――邦中が、全員が、知る。



知らされた事には眉唾をつけても、知ってしまえば誰もが信じる。自分が良く知る人間が、それを信じるならば

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自分でそれを見たのとおなじこと。



邦中の人間が見る。

青龍の貴族が、Colorfulを、ハーフエルフを青龍の一員として扱うことを。


――――――――――そうなる計画だった。



今となっては逆効果。


このままでは致命敵どころじゃなくなる。

すぐに橙は、Colorfulは、皆、地に伏して罪を詫び謝罪の言葉を紡ぐでしょう。

全身全霊をかけて、赦しの可能性にすがって、青龍の貴族、その足元にすがりつく。棄てられるなら、いっそ殺して欲しいから。

それだけのつながりが、ありえないほどの、あたしたちの世界で初めての関係が生まれているから。


でも、傍から見れば?




――――――――――それはハーフエルフの日常、にしか見えない。



Colorfulには自覚が無く、その想いがどれだけ真摯なものでも。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この世界では通じない。


虐待されること、晒し者になること、惨めに赦しを請うことで主人と周囲を満足させる。世界が期待する役割を演じることで、命をつなぐ。

それこそが

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・世間一般が知る、ハーフエルフそのもの。



この刻、この場で、Colorfulが――――――――――そう見えれば。


邦中に伝わる。

御領主様の与えてくださった、愉しい見せ物として。



農民は喜ぶだろう。

税を免じてくださっただけでなく、我らの長旅をねぎらってくださった。

なんて慈悲深い御領主様か!



市民は歓喜するに違いないわね。

やっかいな百姓どもを追い払ってくださっただけではなく、市内に閉じこめられた我らの鬱憤を晴らしてくださるとは。

なんて話のわかる御領主様か!



領民は、皆、期待する。

また、見せてくださらないかな。

次は、御領主様とみんなで罵倒してやろう。


産まれつき卑しいハーフエルフを罵ろう。

泣きすがるしかない劣った様を嗤ってやろう。

俺たち人間様と目を合わせる無礼さを怒鳴りつけよう。


何もできず寄生するしかない奴ら。


これだからハーフエルフは。

やっぱりハーフエルフは。

ハーフエルフだからな。


――――――――――って。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最悪!!!!!!!!!!



あたしは、昔、苛まれるハーフを見捨てた。

百年たっても忘れられない。


青龍の貴族にも、同じ思いをしてほしくはない。

Colorfulが、この娘たちだけでも

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また、見ているしかないの?


あたしは、青龍の貴族を見た。


あたしが、泣いてすがれる、たった一人の男。

なにか、あたしに、出来ることは!!!!!!!!!!


あたしが動けないうちに世界は黒く染まっていく。



一瞬で絶望に染まる橙。

周りの領民たちの期待、下衆な欲望が高まる。Colorful全員が、ソレを共有してしまう。堅く緊張した肢体が、震えだして、膝が崩れ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・した。




青龍の貴族は橙の腕を、肢体を強くつかむ。目に光が、混乱していた橙の意識が戻ってきた。彼は橙の短い耳に触れ、彼女の涙を止める。

力任せに腰から抱き上げ、爪先立ちさせて、口づけ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!




【太守領中央/太守府壁外門前/軍政・黒旗団混成戦闘部隊本部(前衛)】


子供の頃のキスはノーカウント。

ほら、たいていのファーストはお父さんかお母さんに奪われてるっていうし、幼稚園時代がどうのこうのって普通カウントしないよね???


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん、無理だって。


5人とも15歳以上じゃね。


今既に、殺されるね。

後で一層、恨まれるね。

好きな人が出来た時に、むちゃくちゃ思い出されて、恨まれるね。



邦中の人間に見られて語り継がれるファーストキス。



まだ主人を持った事がない、普通の人生(ハーフエルフ生?)を送れるこの子たち。

自分で選んだ職業上の必要でもなく、自分で選んだ相手でもない、通りすがりの侵略者に、しかも、奪われるって、どーなの?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・聞くまでもありませんね。



すいません。

責任は取ります。


Colorful一人一人が恋するたびに、相手に説明いたします。


かくのごとき事情により、俺が無理やり奪っちゃいました。

殴られるところまでは許容いたします。

良い娘ですよ?

ホントに!


そんな過去のことにこだわるような奴に、うちのColorfulはやれないな!!

出直して来い!!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?




俺は橙にキスしながら、たいへんもうしわけなくも、思いました。他に何を想ったのかは黙秘させていただきます。


弁護士を呼べ!!!!!



だから、間違いなく、キスしてると、全異世界住民の皆様に、ご確認いただいたら、速やかに拘束解除


・・・・・・・・・・・・・拘束解除・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・解除・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・ふゃふゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・



橙、固まって、る??????????

俺の首に腕を絡めてる????


絶妙に動いてるよね??????????

ちょちょちょちょちょちょ!!!!!!!!!!

そんなところで奴隷時代のスキル発動しなくていーから!!!!!!!!!!



いま、みんな、見てるよ??????????

農民市民参事会数万人だけじゃなくて、国連軍のアーカイブに記録されてるからね!!!!!!!!!!




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