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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第三章「掃討戦/文化大虐殺」

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Initialize/最適化

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします


一人称部分の視点変更時には一行目を【語る人間の居場所】とします。

次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。

以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)



【登場人物/三人称】


地球側呼称《神父》

現地側呼称《道化》

?歳/男性

:合衆国海兵隊少尉。国連軍軍政監察官。カトリック神父。解放の神学を奉じる。アフリカ系アメリカ人。



地球側呼称《三尉/マメシバ/ハナコ》

現地側呼称《マメシバ卿》

?歳/女性

:陸上自衛隊三尉。国際連合軍独立教導旅団副官。キラキラネームの本名をかたくなに拒み「ハナコ」を自称している。上官の元カノが勝手に「マメシバ」とあだ名をつけて呼んでいる。



【用語】


『黒旗団』:元カノが率いる国際連合軍独立教導旅団。ドワーフやエルフや獣人に人獣などの異世界人と、地球人類(ASEAN諸国兵大隊)が同じ戦列を組む、初の多世界複合部隊。


『Colorful』:ハーフエルフの最高級愛玩奴隷たち。髪の色がいろいろなために神父により命名。一人一人の名前も髪の色に合わせて白・朱・翠・蒼・橙と主人公に名づけられた。


『ハーフエルフ』:エルフと人間の間に生まれた混血種族。エルフに似た美しい容姿と不老、不妊、それ以外は人並みの種族。異世界全体として迫害される。



【ゲスト】


『佐藤』『芝』

:主人公『俺』の部下。選抜歩兵(物語世界での選抜射手)であり、異世界転移後の実戦経験者。曹長に次ぐ軍政部隊戦闘作戦の中心



現代の常識と過去の常識は違う。

地球世界の常識と異世界の常識は違う。


先天的なモノには共通点が多いだろう。

後天的なモノには特異点が多いだろう。


ソレは当たり前だと思うだろうが、人の意識は不自由なモノ。特異点より共通点を見いだして、判別も理解もしないで受け流す。


異質な世界を異質と認識できず、つじつまが合っていることにして、己が作為に気がつかない。



それは不格好な嵌め絵のように。

仮装した現代人が、舞台照明の中、宵闇の設定に合わせて歌い踊るように。



フィクションであればハッピーエンド。

ノンフィクションであれば・・・・・・・・先のことなど判らない。





【お嬢の館/ゲストルームだと思っているが実際は主人の部屋/臨時病棟/窓際】


湯あたり。

これは大変に危険である。命に関わる事もある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺も知らなかった。


「のぼせただけです。司令官閣下」


湯あたり、のぼせ、二つは違う事象である

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺は知らなかった。


「他にも知らない事がたくさんありますよね?知っているべきアレこれが」


マメシバ三尉が不機嫌なのは知っているべき事だな。


「だーかーらー!!!!!!!!!!

なーんで、9人もの女の子が!!!!!!!!!!

温泉で待ってたんですかー!!!!!!!!!!

一時間以上!!!!!!!!!!」


「ホワッツ!!!!!!!!!!

美少女×8美女×1全裸待機デスKA――――――――――!!!!!!!!!!」


やかましいわ!!!!!!!!!!

かけ流し温泉で残り湯収集ってスゴいなおい!!!!!!!!!!




【私邸/青龍の貴族の部屋(永久指定済)/青龍の女将軍の横】


あたしは、のぼせてないから!!!!!!!!!!

あの娘たちを連れて出たから!!!!!!!!!!


まったく。

傍らに青龍の女将軍。例にもれず、のぼせてる。マメシバ卿が用意した、薄衣・・・・・・ユカタ?っていったかしらをかける形で寝椅子に横たわる。


この部屋は、3人乗ってもまだ余るような寝台があるけれど、6人は無理。それに、なるべく離して寝かさないといけない。

幸い、続き部屋から寝椅子を運ぶのは難しくなかった。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・勝った」


譫言を漏らしてる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダメね、これは。

あたしは、青龍の女将軍を扇いだ。


なにやら、湯からあがらない勝負だった、みたいね

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・彼女の中で。



温泉、それ自体、青龍の女将軍は知っていたのに

――――――――――――――――――――なんて無謀。


でも、青龍が温泉好きなんて知らなかったし。

ソレは良かったかな。


青龍の女将軍とColorful。


6人とも青龍の魔法で冷やされた、氷嚢にも見えるけど、なんか違うモノを額にあてられている。

あたし、あの娘、妹分で扇いでいるのは、マメシバ卿の提案。


妹分が奉公人を使えば、一人一人を前後左右から扇げるけれど。

まあ、熱を冷ます為に薄物をかけているだけ。館のメイド達にすら、見せたくない、恰好よね。異性はもちろん、同性相手でも見栄を張らなきゃ始まらない。


へたばって、生尾勢に醜態をさらしている姿。

見られたら死にたくなる。


――――――――――――――――――――特に、好きな男には。


だから、ここで看病、というか対処してるのは、青龍の貴族、あたしたち、マメシバ卿。

ややマシって程度だけれど、ね。


温泉を知らなかった、ううん、書物で読んだだけだったColorful。

奴隷商人のところで、湯浴みは習慣付けられていたのよね。


常に熱い湯、なんて想像の埒外。普通は王宮でも、そんなことしないし。



あたしは長湯になると、彼、青龍の貴族を待つ、と、ぐずる妹たちを無理やり連れ出した。

まあ、だいたい、わかったし

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・恥ずかしい勘違い。


切り上げる時、妹たちを宥めるのに忙しく、Colorfulや青龍の女将軍まで気が回らなかった。



Colorfulは皆、温泉を知らなかった。だから、長湯の危険性を知らなかったわけ。

そして、青龍の貴族が言った

「先に入れ」

「先に温泉に入って待っていろ」

と解釈したColorful。

初めて、本来の役目を与えられたと思って舞い上がって、疑うことなく待っていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・倒れるまで。


あたしも妹たちにも、のぼせるのは当たり前の事だったのだけど

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・教えてあげれば良かった。


あたしは相変わらず、自分の常識に捕らわれてるわ。

温泉なんか知らない邦の方が多いのは、知識としては当たり前。それなのに、Colorfulたちと結びつけて考えなかった。

青龍を見習おうって思ったのに。


――――――――――彼、青龍の貴族に100年付いていれば、身につくわよね?

常識を疑う視線が。




【お嬢の館/ゲストルームだと思っているが実際は主人の部屋/臨時病棟/戸口】


「はぁ~~~~~~~~~~なんて常識がないんでしょうか」


うーん、俺を見てため息つくのは、やめてくれないですねそうですか。命令する事じゃないしな。

どーもマメシバ三尉の中で、シスターズ、Colorfulは同格の身内扱いらしい。


部外者や部下の前では一線を引くのに。今は遠慮会釈なく、どやしつけるわ、皮肉るわ。


「何が起きたかわかってます?」


いきなり耳元に迫らないでくれます?

戦場以外だとけっこうドキドキしますよ?


(相手が違う!!!!!!!!!!意識するならあっちでしょーが!!!!!)


どうどう。小声でキレるな。

元カノがダメとは言わんが、さすがにドキドキはしない。

仕方ないよね?




【私邸/青龍の貴族の部屋(永久指定済)/青龍の女将軍の横】


相手?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだ、女がいるのかしら。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・気にしても仕方ないか

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・気になるけど。


あたしたちの経験不足

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・負け惜しみはやめると、経験なしは仕方ない。


だから、その前に知識だけでも

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と思ったんだけど。


――――――――――練習時間が出来た、と思えばいいわね。せっかく教えてもらえたんだし。耳学問だけど。



あたしと妹たちは、互いの肢体を丁寧に洗った後、準備万端整えて、青龍の貴族を待っていた

――――――――――まだ気がついてなかったのよ!!!!!!!!!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・落ち着かないから、Colorfulと雑談。


これから挑む初めての分野。

あたしや妹たちは控えめに言っても不慣れ、不得意、無知。


妹分がColorfulの皆に積極的に教えを請い、競争相手なのに、Colorfulは気軽に答えてくれたのだけど。


――――――――――主の体を洗い、整え、官能に愉しんでいただく技術。


それはそれは、奥深い、しかも両性対応なの?

あの娘も、あたしも、最初は恥ずかしくて真っ赤だったけれど最後は真剣に質疑応答。


愛玩奴隷として知性も教養も必要だけれど、閨の中が一番重要。

やっぱり一般論と個別傾向があり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ、Colorfulも実践経験はないけれど。


奴隷商人たちは繰り返し繰り返し、Colorful一人一人に言い聞かせたのだとか。

身に付けた知識と技は雛型に過ぎない。

あるじ一人一人に合わせて練り上げよ。


願わくば、最初のあるじが最期のあるじ足り得るように!


・・・・・・・・・・・・・愛玩奴隷の育成場所、繭、と呼ばれていると初めて聴いたけど

・・・・・・・・・・・・そこから出荷される時、必ず繭の代人から言われるという。


繭とは、奴隷商人に奴隷を卸す、奴隷育成工房。

代人とは、繭の長。

つまりは、奴隷育成職人の親方。


人もエルフも買って、狩って、連行。

母体を孕ませて、選別し、間引いて、教育し、産まれながらの奴隷を生み出す。

愛玩奴隷、闘技奴隷、繁種奴隷。


正直、あたしの感覚だと切り刻んでも足りないような、汚らわしい連中だけれど。直接会ったことも見たこともない奴らだけれど。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自分が産みださせて売り飛ばす、当の奴隷の末路を、彼らなりに思いやるのね。


それは、肉獣を育て出荷する牧場主のようなものなのかしら。




【お嬢の館/ゲストルームだと思っているが実際は主人の部屋/臨時病棟/戸口】


後は若い女性同士にお任せして、っと退出しようとしたが止められた大尉の俺。

止めたマメシバ三尉(少尉相当)。


階級なんて飾りです!!!!!!!!!!

バカには解らないんです!!!!!!!!!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・戦場の真実でした。



だがまあ、男手が必要なのは判る。


看護か介護かしらんが力仕事だよね。しかも、殺し合いなら男女差は余りないが、単純作業反復作業となれは男の仕事だ。


戦闘なら体格力速度に合わせて、相手を破壊する動きを体に最適化できる。

特に地上戦肉弾戦は、それで済む。


近代海上空中は基本的に作業。作業はむしろ動きに体を合わせなくてはならない。なので、筋骨力耐久性が優先となり男向き。

海上ならシステムアシストを据えやすいし、空中戦に至っては完全機械化が視野に入っているけど。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パイロット廃止されたら、機長を口説いて作戦に流用出来なくなるか。


――――――――――嫌な未来だ。


でまあ、目の前に広がる力仕事。

女6人の看護的な何か。

まあ、温泉から運び終えたし、すぐに力仕事はいらないだろうが。一応、備えで俺を待機させておきたいんだろうな。


力仕事と聴くとドワーフが浮かぶ。

浮かばない?


生体フォークリフト。

戦場でも後方でも、元カノやマメシバ三尉をワッショイ移動させる力持ち。



だから残念ながら、この任務だけは、ドワーフに頼めない。


頼んだが最期、Colorfulを縄で束ねて運びかねない。まあハーフエルフをバカにしているからじゃない。

もちろん、異世界の常識により、ハーフエルフ一般をバカにはしている。

が、バカにしてるから束ねるわけじゃない。



それに

「ハーフエルフ」

と、ハーフエルフでもある

「Colorful達」

は別らしい。ドワーフたちの中では、だが。



軍属ながら友軍扱い?


「貴男の貴重な資産、という扱いよ」

何とは言わないエルフっ子。

俺を見る。

Colorfulを見る。



OK、OK、やっぱり奴隷(有価賞品)なのね。Colorfulに気を使ったのか。意識混濁中だが、聴こえるかもしれないしな。モノ扱いは色々アレだ。



ドワーフに話を戻せば、貴重品を丁寧に、というか、優しく扱う習慣がない。ドワーフの貴重品は固いモノばかりだからな。


Colorfulを、他のハーフエルフと違う、っと扱えばどうなるか。

丁寧に丁寧にお手玉しかねない。


いや、一度、元カノに銃床が壊れるまで殴られたから、ジャグリングかもしれないが。M-14の銃床は堅い。89とか64とか国産モデルガンもどき、M-16みたいな軟弱さはない、

真面目に撲殺用。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・懲りてねーじゃねーか。




【私邸/青龍の貴族の部屋(永久指定済)/青龍の女将軍の横】


その時、あたしたちはマメシバ卿に呼ばれた。


湯に半分浸かった形で倒れている6人。青龍の女将軍とColorful。あたしとマメシバ卿で、慌てて引き上げた。

引き上げている間に、妹分が屋敷中の布を集めさせ、あの娘が引き上げられた一人一人に布を割り振る。


マメシバ卿の指示だ。


自室でゆっくり休んでいたハズの青龍の貴族がいつのまにか湯殿に現れていた。

マメシバ卿の主張通り、指定の方法で彼が一人一人を運んだ。


お姫様抱っこ、と言うらしい。


髪と肢体を拭ったのは、あたしたちとマメシバ卿。絶対に、男の目に触れてはいけない。薄衣ひとつ、肢体の線も火照った肌の色も透けて見えるものね。


青龍の貴族は見たけれど

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ、本人達が喜ぶか、意識が朦朧として解らないのを悔しがるか。


いずれも問題なし。


熱を冷ます為には、なにもまとわない方がいい。

でも丸裸って訳にはいかない。


マメシバ卿は、6人を表情まで手早く整えた。なにもかも委ねられる相手でも、まるで無防備な姿を見せたくはないものね。


そして一人一人、青龍の貴族に運ばれたのだけど。




【私邸/青龍の貴族の部屋(永久指定済)/Colorfulの白、朱の横】


うぅ~~~~~~~~~~。

わたしは、すごくうらやましいです。

恥ずかしいけれど、そんな気持ちが抑えられませんでした。


最初、ねえ様、マメシバ卿に言われるまま右往左往。

その時は動転してしまって、泣きそうです。


皆さんに何があったのかと。


今、皆さんを扇いでいると、想い出されてしまいます。

濡れたまま、ご主人様の肌に抱かれたColorfulさんたち、青龍の女将軍さん。

上着が濡れれば動きにくいから、ご主人様が脱がれたのはわかります。


一人一人、1対1で抱き上げられたのも、当たり前、ですよね。


でもでも!!

す、素肌で触れ合っているように!!!

見えたんですもの!!!!!


あぁ~~~~~~~~~~わたしのバカバカ!!!!!!!!!!





【お嬢の館/ゲストルームだと思っているが実際は主人の部屋/臨時病棟/窓際】


俺が色々考えるのは、現実逃避だ。


ドワーフはもちろん、佐藤に芝が男手にカウント出来ないのは仕方ない。警戒任務で本隊から離れている間、二人は交互に戦闘即応体制をとる。


例えば逃亡農民と対峙するような作戦中以外、野営中や移動中。

一人が待機、一人が休息。

と、曹長が決めた。


ドワーフたちに丸投げすれば楽だし、ドワーフ8人と併せてローテーションを組めば負担が無いに等しくなる。


だが軍政部隊、黒旗団は協力しているだけで正式編成が別。人数比戦力比で考えると、丸投げ丸抱えに等しい。よって、却下。

混成部隊の難しいところである。


だから、今は佐藤が準戦闘待機、芝はさっさと湯を浴びて寝てしまった。



つまり緊急事態以外、使える男手は俺だけ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あまってる余剰人員、とも言える。


いやね?

戦局を決するのは予備戦力だからね?


決するとは限らないし、決したくないけど。俺が疲れきって明日いっぱい動けなくても、誰も困らないしね。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・寂しくないよ?

だから帰ってもいいですか?


「ダメです」


にべもないマメシバ三尉。


既に男手が必要な段階じゃない。

だけれど、部屋にいないといけない。医療の現場と考えれば、いつなんどき、男手が必要になるかわからないから。


しかし、予備待機なら隣の部屋でもいいと思うんだ。

寝ないから。


「ダメです」


広い館の広い部屋の、広い廊下の隣部屋。距離はあるけれど、男手有無の数十秒が生死を分ける

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わけないし。

だよね???



「ダメったらダメです」


だがしかし、マメシバ三尉が許さない。

こういう時は、医者の権威は絶対デス。




どうせ同じ部屋にいるしか無いなら、俺もColorfulや元カノを扇いでやればいいんだが

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目の毒だ。



俺をむしばむ現実。


全体に丈が足りず、裾が短く、極めて薄く、肌も露わな薄衣ひとつ。薄布がかえって強調する豊満な肢体、火照って色付いた肌、やや荒い吐息。


部屋いっぱいである。

夕陽に照らし出された部屋の、そこかしこに横たわる美少女たち。



目をそらしても後ろ髪が引かれる。すっごく惹かれる。ゲスいと言わば言え。できるだけ言葉にしないでください。お願いします。





俺が夕陽を眺めるのは仕方ないよ、うん。ってか、俺、今夜、どこで寝るんだろうか。


「ご領主様、そろそろ湯を使われては如何でしょうか」


と、お嬢。

しかしながらドクターストップがあって部屋を出られ


「どうぞどうぞお風呂には照明も不自由ないくらいの適度な明るさで設置済みですうちの子たちが」


・・・・・・・・・・・・・・は??

宗旨替えしたドクター・マメシバ。

念のために言うと、マメシバ三尉は医師免許を持っている。



ドワーフたちが照明工事?まあ、ライトを置いただけだろうが。

まあ、ドタバタしてる間に夜だしな。

蝋燭や松明で風呂にいってもろくに洗えないからありがたい。暗いと、洗う洗わない以前に転倒事故を起こすかもしれんしな。


しかし、いいのか?

俺は司令官としての威儀を護りつつマメシバ三尉をチラ見

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんか、親指たててるな。


まあ、すぐに戻れば

「ゆっくりお過ごしください一晩中」


いや、かえって疲れるって!!!!!!!!!!


「「ささ、まいりましょう」」


俺の手を引くシスターズの小さい二人。



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