みんなのみかた

「夢中にさせて狂わせる！！！！自分が想う以上に想わせたその時！！！！！！共に勝利に堕ちるのです！！！！！！！！！！」

「「はい！きょーかん！」」

「巨乳マニアな愛しい愛しいアンチクショーを！！！！！！！！！！真のロリータコンプレックス＆ペドフィリアに堕とすのです！！！！！！！！！！」

「「おー」」

「大きくなっても大丈夫！！！！！！！！！！巨乳原理主義に堕とすのです！！！！！！！！！！」

「「おぅ？」」

「歳をとっても大丈夫！！！！！！！！！！ババ専に堕とすのです！！！！！！！！！！」

「「？」」

「愛があれば大丈夫！！！！！！！！！！女の本懐ここにあり！！！！！！！！！！」

「「はい！！！！！！！！！！」」

「恋とは！！！！！！！！！！堕ちて堕とすと見つけたり！！！！！！！！！！」

「「はーい」」

―――――愛は産まれる前から死して先まで

恋は出会った瞬間（とき）からともに滅びるまで―――――

《いんたびゅー？？マメシバ・ドクトリン》

【太守領南部/北に向かう農道/青龍の騎士団先頭】

翌日。

あたしたちは馬に乗り、一路、太守府へ続く道を進む。南の辺境から大回り。街道や裏街道どころか、脇道ね。

馬は三騎。あたし、青龍の貴族、青龍の女将軍。あの娘と妹分は、あたしと青龍の貴族の馬で、交互に載せる。

あたしたち騎馬が先行し、土竜は後。村が近づくと、あたしだけが更に前に出る。村々にふれ回るために。

竜が通るぞ！！

近づくな！！！

近づかなければ危険はない！！！！！

土竜の振動と怪音。巨体に異臭。マメシバ卿は、がそりんえんじん？がどーとか言っていたけれど。土竜の餌になる、黒い液体の匂いは未だに慣れないわ。

あんなものが隊列を組んで走れば、みんな逃げ出す。村人同士が踏みつけあってでも、川や井戸に落ちても、まず、逃げ出すわよね。

青龍の貴族は、混乱が嫌い。

そして、死なせるのも嫌い。

殺すときはあっさりしてるのに、勝手に死んだ連中に気がつくと、あからさまに不機嫌になる。

ソレはとても危険。

とても危ない破滅の気配。

無頓着な様で、意外にこだわりがあるのよね。

殺すまで、勝手に死ぬなってことかしら。

だから青龍の隊列から先行した者が警告して、危険を最小限に防ぐ。ただし、時間をかけるつもりもない。目的まで必要最小限で手間も時間もかけない、青龍の流儀。

あたしも染まってきたみたいね。

説明する時間を省く為に威圧して命じる。

どんなに恐ろしい事でも、事前に知らされていれば人は我慢できる。すくなくとも我を忘れて走り回らない程度には。

それで十分。

道沿いの人影に怒鳴りつける。

村の真ん中で騎馬を走らせ騒ぎを起こし、慌てて出てくる村の長を捕まえて一方的に告げる。

命じられる事に慣れた村人相手だから、楽な役目

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なのに。

あたしが何故そんな役目を？

と言えば、他に出来る者がいないからよ。命令されたわけじゃないし、示唆もされないけれど、いつの間にか、ね。

ドワーフたちには無理。

一目でわかる通り、あいつらは穏便に済ませることができないわ。穏便、って言葉がまず似合わない。生来、ガサツで無遠慮で無神経で粗雑なドワーフたち。

・・・・・・・・・・・・・細工物だけは、繊細で優しく、ときに粗削りに雄々しく、素晴らしいのにね。細工だけは。

好き勝手に山を掘り、火をおこし、森を切り崩し・・・・・・・・・・好き勝手に細工を創る。

それがドワーフ。

元々ドワーフ全体が帝国、つまりは半月前のこの邦で、領民より優遇され身分が上だった。なのに身分意識がなく、帝国内の序列に無頓着。

それでも、周りの物腰が低ければ調子にのる。

ドワーフだし。

褒められると調子に乗り、怒られると暴走して汚名を挽回、止められると突き進む。

ドワーフだし。

酒を飲むか、鉱石をいじるか、怒鳴り声を上げるしかしない。

出来ないわけじゃないくせに、絶対にしない。

ドワーフだし。

しかも日常的に、かつ遊び半分で命のやりとりをする黒旗団のドワーフともなれば

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・間違いなく、暴力沙汰になる。

それを教えてくれたマメシバ卿。

青龍の女将軍が率いる黒旗団、その副官として実務を取り仕切るマメシバ卿。大規模な会戦が青龍の勝利に終わったものの、帝国軍は殲滅されなかった。

戦力を温存した帝国。

追撃より領土拡大を選んだ青龍。

にらみ合う両者のはざまを行き交う黒旗団。つまりは、虜囚の奪還や大物見（威力偵察）。特に虜囚奪還が主に命じられたという。

当然、帝国領域内部にもぐりこんで伝手を手繰り、噂を集め、城に潜入し

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・隠密活動が必要よね。

帝国内部にもぐりこむなら、迫害されるエルフ以外、黒旗団の戦士なら誰でもできるだろう。もともとが帝国軍だったのだから。

人間、獣人、人獣。

ドワーフ以外。

ドワーフを連れて行くと、敵地潜入が敵地突入、になるんだとか。

住民相手のやり取りが、まったく出来ないドワーフたち。

威圧は殴る。

脅しは燃やす。

命じる時は２～３人斬ってみせて

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――どーして！！！！！

そーなるのよ！！！！！

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドワーフだから。

なるモノは、ナル、仕方ない。

とは、マメシバ卿。

青龍に匙を投げさせる・・・・・・・・・・・・・・・・この世界で唯一の存在かしら。

しかも、今回の役割について言えば、先触れの意味が理解出来ない。

土龍に村人たちが怯える？

逃げ出して怪我をする？

死人がでる？

だからなんじゃ？？？？？？？？

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・真顔で言いやがったし。

――――――――――――――――――――コイツら。

ろくでもないわね。

フン。

だからドワーフを先触れにはできない。

じゃあ、誰が先触れをする？

ってことになるわよね。

青龍は無理。もちろん無理。

やってもいいよ？

――――――――――――――――――――って青龍の女将軍はお気楽よね。

原因は貴女にもあるんだけど

黒髪黒瞳の征服者。

この邦でも、その噂は村々に行き渡っている。

――――――――――――――――――――――――――――――中途半端に。

きちんと、支配者だ、って浸透してれば楽なのに。

青龍の貴族が訪れたのは半月前。

だけど、そこから更に１ヶ月前に青龍の騎士団が太守府を訪れていた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたしが、この邦を出て、中原で青龍と赤龍の戦いを調べに行っている間に。

しかも、訪れたのは青龍の女将軍

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・訪れた？

無言で太守府の門を破り王城に突入。

街は無視。

宝物も武器庫も通り抜けて、帝国の太守と騎士を捜した、ってだけ。

もちろん誰もいない。

太守と騎士ははるか前に、青龍との戦いが続く南に出征済み（その時すでに太守も騎士も青龍に皆殺しにされていた、と知ったのは、ずいぶんあとだけど）。

青龍の女将軍が捜しに来た日、その半月前。

太守の家族は領地を捨てて、西の山脈を越えて、内陸に逃げていた。

そのあたりの事を、王城に残された執事長やメイド長に聴いた青龍の女将軍。魔法で嘘を防げる以上、太守府に止まる意味も無い。

一応、城内を改めて、翌朝には立ち去る青龍の騎士たちに、あの娘が話しかけちゃったのよね

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バカな平参事が青龍に帝国ゆかりの人たちを突き出したから。

あの娘。

あたしが留守の間、絶対に、何もしないように、さんざんさんざん釘を刺して置いたのに。

見過ごせなかったあの娘。

まあ、安全のためには、幸いだったかも、しれないわね。

下っ端役人の身内なんか眼中にない青龍。

手柄顔で声をかけられ、そんな連中を差し出され機嫌が悪くなった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と青龍の女将軍、本人が言っていたから。

あの娘が口を出さなければどうなったか。

行き違いがひどくなったでしょうね。

つまりは無意味な人間を差し出された事に、青龍の女将軍が気がつくまでの手間と時間が増えた、ってこと。それはつまり、青龍の機嫌を損ねるということで・・・・・・・

――――――――――――――――――――街が、邦が消されてもおかしくなかった、ということ。

あの娘の言葉でそれが防げた。

青龍の女将軍は、平参事（バカ）を無視して・・・・・・・終わらなかった。

その後あの娘が、今後の事を聴いたから、青龍の貴族がやって来たのかもしれない。あたしが見聞きした範囲では、帝国太守や軍を追い払ったからといって、必ずしも青龍が占領に来る訳じゃないから。

青龍と帝国の主力が殴りあっている大陸中原。青龍の支配に組み込まれた街々。なのに青龍が姿を見せない場所はいくらでもある。

帝国太守や騎士、兵士はあっというまに撤退していくから、残党狩りもあまり行われない。

さすがに交通の要所や都市には姿を見せるらしいけれど・・・・・・・・・・・・・・見せるだけ、っていうのが、青龍よね。

だから、あの娘が口を出したせい、ううん、おかげで青龍の貴族に出会えたのだとしたら。

あの娘の、時々、身の危険を顧みない気質。

それが、あの娘の幸せを呼ぶのなら

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、やっぱり、止めないとダメね。

そして、そのお陰で青龍の貴族が来る事は、予告された。側で無視されていた平参事が聴いていて、すぐに参事会に報告した。

それが朝だから、その日のうちに、太守府の街中が知った。

太守府は太守がいなくとも参事会があり、人と物と噂の中心。それは邦が亡びない限り流れ続けて出入する。

邦の大半は農村。

街ほどじゃなくても、帝国が揺らいだ事はわかっている。

春先には帰されなけれはならない、労役に取られた若い男が帰されない。春に作付けを確認する巡察隊が訪れない。太守の意向を伺えば、その家族が逃げ出したと聴こえてくる。

そして新しい支配者、青龍がやってくるという。

話は、瞬く間に邦中に広がった。

村々が動揺し、皆が次の動きを警戒して、それが起こるであろう太守府に耳を澄ませていたのだから。

だから、辺境で世間を捨てさせられていた野盗たち以外なら、特に今、あたしたちが進む太守府へ向かう途上の村人たちならば。

青龍の特徴は知っているだろう。

―――――――――黒髪、黒瞳、青の徽章――――――――――

青龍が村人たちに話しかけたら大騒ぎになる。

村中の人間が集まって、平伏する。そして必死に歓迎して、貢ぎ物を差し出す。貢がれるのは、疲弊している村々だから、精一杯の

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・若い女たちかしら、ね。

彼、青龍の貴族は歯牙にもかけないでしょうけど。

女に不自由してないし。

女は必要ないみたいだし。

今は。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――いまだけ、よね。

もちろん、村々はそれだけで済まない。話を聴きつけた他の村々からも人が集まってしまうでしょうね。

ただ、頭を下げるため、それだけのために。

いちいちそんな事を受け入れていたら、太守府に帰り着くのに１ヶ月はかかる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんな無駄を青龍の貴族が許すとは、思えない。

でも当然、青龍の気分は、村々にはまったく理解されない。

普通の征服者は、むしろ歓迎と貢物を求めるもの。大げさに騒いで、出来る限りのモノを差し出して、出来るだけ大勢で歓迎を示すのは、村人たちにとって身を護るための常識。

それが征服者の機嫌を損ねる？

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それを理解させるのに、やはり１ヶ月はかかる。

当然、青龍の貴族は、どちらも待たない。

理解なんて求めないし期待しない。

そもそも、説明なんかしない。

一言、警告。

村人たちが集まって来た所を、大隼（Ｆ-１６ファルコン）で一掃。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つくづく、青龍は向いてない。

ドワーフたち以上に、民と接することが、向いてない。

まあ、領民を治める気も、理由も無いから、当たり前、か。

仕方ないんだから。

フフ。

だから、あたし。

エルフ根絶が廃止されたとは知らない村人たち。でもこの邦では、１０年前の感覚が残っている農村では、エルフであることはあまり問題にはされない。

一応、兜と頭巾で耳を隠しているしね。

まあ、あたしがふれ回っても、混乱そのものは防げないけれど。

混乱を最低限に収めて、出来るだけ早く鎮まらせるだけ。

青龍の土龍。

青龍の騎士、ドワーフたち、そして土龍四騎を率いて後から続くのは、マメシバ卿。

土竜を見れば道沿いの畑や林から人が一斉に走り出すでしょうね。でも、村の長達が、何か来る、と知っていて村の入り口に居れば、それだけで村人たちが落ち着き易い。

あたしは彼、青龍の貴族に頷いて、馬を駆けさせた。

【太守領南部/北に向かう農道/軍政司令部戦闘部隊/司令部（馬上）】

俺が今、いる場所は太守府からざっと馬で半日。

まあ、昨日の逃亡農民受け入れ作業

・・・・・・が拗れて一方的に殴りつける形になってしまったが・・・・・

の、後。

俺たちは森のはずれに野営した。

まあ、村に止まると互いに気を使っちゃうしね。手伝いに来てくれた村人たちも、帰る時間がなくて、そのまま野営してたし。

翌朝、つまり今朝。

これから森の中に残っている仲間に、俺たちの布告を話に行くという、元逃亡農民さんたちをお見送り。いや、まあ、順当に怯えていたからね。

俺は念押しもせずにそそくさと退散。

神殿からここまではトラックに載せて連れてきた、お手伝い村人一行とはお別れだ。

彼らは、お嬢が手配した馬車で村に帰る。近くの商家が協力してくれたのだが、さすが大商人の娘。

もちろん、馬車代などは負担している。いや、俺のおごりではなく接収した前太守の資産から支払っただけ。

なんとも、面目次第もないものだ。そんなわけで、ちょっとしたお礼もかねて今回はお嬢の希望に沿うことにした。

俺を別荘的などこかに招きたい、という。

どっちがお礼されてるやら。

結果、太守府に帰るのが一日遅れることになるが仕方がない。

決して、太守府に居座る三佐に怒られるから、太守府到着を遅らせたいわけじゃない。

だというのに、わざわざ後方から通信してくる輩（やから）。私用通信は名目上禁止だってのに、こいつは私用しかしやがらない。

『Ｔｒｕｓｔ ｉｎ ｔｈｅ ｍｅｒｃｙ ｏｆ Ｇｏｄ , Ｐｌｅａｓｅ ｃｏｎｆｅｓｓ ｙｏｕｒ ｓｉｎｓ』

（神のいつくしみに信頼して、あなたの罪を告白してください）

ああ！神父様。

俺は神父様への殺意が止まりません。

・・・・・・・・・・・・・・撃ってから告解してもいいよね。

【太守領南部/北に向かう農道/青龍の騎士団先頭/青龍の貴族の前】

ふふん♪♪♪

ふふん♪♪♪♪♪

ふふふふふ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

わたくしは、おねだりに成功したことで天にも昇る心地ですわ。

ああ！！！！！！！！！！

こんなのはじめて！

願えば叶う！

そんなことが当たり前だった時には考えもしませんでした！！！！！

既に早馬は走らせましたもの。

爺やも婆やも準備万端整えてくれますわ！！

・・・・・・・・・・・・・・お父様、お兄様の横やりは、防げるはず。

家の者たちは、出入りの商人たちまで、わたくしの恋を歓迎していますものね。

今夜はお泊り！！！

わたくしの館に、ご領主様をお出迎え！！！！

きょーかん！！

わたくしやりますわ！！！

見ていてくださいね♪♪♪♪♪♪♪♪

お父様！

館をいただいたときは、不思議に思って、あまり喜ばなかったことをお詫びします。

お兄様！！

女性を別宅に連れ込む手腕から多くを学ばせていただきました。

おうちに帰った時。

お二人に素晴らしいことをご報告いたしますわ！！！！！！