食卓には会話が在る。
【登場人物】
地球側呼称《三尉/マメシバ/ハナコ/処女は一人じゃないから!》
現地側呼称《マメシバ卿》
?歳/女性
:陸上自衛隊医官/三尉。国際連合軍独立教導旅団副官。
旅団長の書類仕事は全て担当。ほとんど死傷者がいない国際連合武力制裁活動における実戦緊急医療の最多経験者。治癒魔法と現代医学複合施術のパイオニアにして、異世界種族への治療を目的とした医療行為のスペシャリスト。
キラキラネームの本名をかたくなに拒み「ハナコ」を自称。上官の元カノが勝手につけたアダ名「マメシバ」が定着。出会って一ヶ月余りだがキラキラネーム脱出方法をレクチャーしてくれた俺に恩義も感じている。
世話をする団長不在中を狙って軍政部隊には連絡将校扱いで入り浸るが寝床は観てられないから軍政司令部内ながら別室、入浴も観ていられないから偶にしか一緒しない。
明確な言葉として思考されたときに、言葉が発声されずとも発声の準備として声帯周りの筋腱に伝わる振動信号を利用した、読心器をテスト中。もっとも発声パターンが判る地球言語のみ対応。それも24時間センサーを装置し続けて個体特性を蓄積している対象が、センサーを付けてる間にしか意味はないが。
寡黙、な訳ではありません。
ご領主様は、命じません。
考えなさい。
訊ねれば教えて頂けます。
判らぬなら。
為すべきを為しましょう。
成せば良し。
躓いても生きていれます。
為さぬなら。
殺される前に殺されます。
周りの皆に。
動きに気をつけなさいね。
視てますよ。
かもしれないで殺される。
周りの皆に。
貴女だって殺すでしょう。
邦ごと灼かれたくないから。
――――――――――北の邦で言われてること。
【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】
俺の失敗、異世界版。
魔女っ娘の差し出す肉片。
熱いから箸で摘まんでます。
冷製は指で摘まみますが。
なお、箸の使い方は教えていない。
舐めても大丈夫な指。
普段は舐められる側だが。
子どもにトンボは指に留る。
もちろん、舌使いとか教えてない。
鬼ヤンマは噛みますマジ。
娘どもは甘噛み程度。
子猫より程度は心得てる。
読心器で考えを読まれてるが如く。
小さい鋭い牙を突き立てる。
しかも捻るから猫は肉食。
うちの娘たちは当たる程度。
指が使えなくとも食べさせられる。
魔女っ娘も手は給仕に集中。
空いた唇を閉じて使う。
どちらに集中してるのやら。
「もうええっちゅうんじゃ!娘どもたちに咥えさせるわ吮らせるわ咥えるわ舐めるわ」
拗らせ処女にはナニかが観えてるフロイト先生出番です。
「皆が全身真っ赤で唇半開き待機してるじゃないですか!」
オマエもな。
食べさせられる側。
食べさせて貰う側。
これが失敗。
俺の唇をなぞる魔女っ娘の指先。
ネイルケアの理由。
「先進国とは真逆な理由」
実用性だけしかなけりゃな。
衛生的であれ。
鋭敏であれ。
確実であれ。
飲ませる刻。
飲む刻。
唇には唇。
摘まむのは左手指。
摘ままれるのはアレやコレ。
「ソレやソコを傷付けない様にケアしてるんですねたいちょーも」
女子どもが身近に居るからね。
「女の子はゼロからマイナス距離が身近」
普段の俺は、お手伝いっ子たちをいなして、膝に抱えて食べさせてる。
「小学生はともかく中高生女子は事案、って法も倫理も跳び越えてるから気にしてないな?」
ナニが観えるのかは鏡の自分。
――――――――――ほら、言わせるのは後、考えて御覧。
「男や子供に一生無縁とアピールしている爪先について考えよう」
マメシバは指先も綺麗だが。
「ほっとけ
――――――――――医官ですからぁ♪︎」
もちろん、短めに切り揃え清潔、という意味。
飾り立てて塵や雑菌の苗床を造ったりしない。
医療関係者全般はそうなんだけど戦場は特に。
爪の手入れが行き届いてる。
綺麗で清潔。
「誰かに触る為」
俺も手入れは欠かさないが。
最近は娘どもたち任せ。
「誰かに挿れる為」
マメシバも爪も綺麗だよな。
軍医だから。
「傷に指を入れますから」
異物を取り出す戦傷の対処。
職業上必須。
「彼女たちはどちらもですけれど」
爪が綺麗は異世界の特徴。
特権階級の話だけど。
飾りで肢体をアピールする異世界。
飾りで肢体をステルスするこちら。
「肢体を含めて使わない前提だからデコれるんですよ無駄だから飾らないと居られないし誰かに求められることはないから造った自己をアピールしないと必死」
死ぬんかい、死にそうか。
自分にアピールする自己アピール。
存在意義無き自分探しと同じ理屈。
「他人から自分を隠すのが承認欲求ですから」
鏡の部屋に閉じ籠もるか。
承認欲求の程度は時価と反比例だ。
だからマメシバは爪も綺麗だしね。
「職業以外じゃ使わないと言いたいんか言えよ泣かない殴るから言いなさいよ殴った後でガムテープ覚悟完了」
女に殴られるのは猫や子どもの甘噛みと同じ。
「魔法ょぅι゛ょのリアルタイムプレイ実況」
常に男から求められてるから常に準備してるんだろう。
逃げ脚に追い付ける男が居なかっただけだ、今までは。
「・・・・・・・・・・逃げますからね?全力で逃げますからね?本気だしますからね?逃げ道タイミング計画を訊かれても教えないですよ!こらこら自分も追われたい逃走計画を追ってに指示してもらってからとか思って先に試して?」
娘どもたちと相談し始めたマメシバは置いといて。
後で相談と皆にアイコンタクトしている魔女っ娘
給仕役として俺に迫る、ちっちゃい肢体。
あーんに応えて。
逆だと判っています。
魔女っ娘だけじゃなくて。
食べさせる機会、あるかなぁ。
魔女っ娘の方が旨いしな。
いやいや御菓子なら。
和菓子を造るか。
日本独特の甘味が学ばれるまでは出し抜ける?
「現代知識無双?そこじゃない!男は黙って食べさせられなさい!料理家事を奪わせないぞ!って言ってます!なお男とは固有名詞だから!医学用語なんて普段使いしないから!」
オマエが普段揶揄ってたのは一般名詞の男だろーがこれだから処女はだから処女は。
「・・・・・・・・・・」
あ、はい。
思い過ぎました。
大丈夫だ。
顔が佳く肢体が良く勝手も優い。
「確かめてないくせに」
肢体を視たら判るし魅せただろ。
「~~~~~~~~~」
性格も好いからキャッチ&
「不束者ですが」
リリ~スさせない気かコイツ。
「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」
そんなマメシバイズムに囚われた娘たちが愛とは欠点あればこそと勘違い。
「地球の引力に囚われた」
それは地球人類少数派の廃れてる最中の滅ぼすべき奇宗だからな。
「制度で強いようなんておもわんわ!認知なんかさせい!どうせ助けてくれるし!子供でさえあれば無差別に!」
子どもの人生創りに血統なんかどうでもよかろ。
動物には自分の子か判別する機能がないからな。
無意味だから親を判別する機能と合わせて無い。
「無差別が一番残酷ってそれ一番言われてるから大賛成」
人間は差別を求めるから。
「絶対特別になってやる
・・・・・・・・・・って彼女らが言ってます眼で」
ヘタレた上で洗脳しようとか現代的。
――――――――――だが、断る!
「近い近いこっち魅んなヒドイことする気でしょ薄い本みたいに薄い本みたいに私もどうしようっていうんです?」
子どもの名前でも考えておけ。
「――――――――――♪︎」
児童虐待被害者なら産んだ子どもにも正常に名付け出来るだろ。
「♪︎!♪︎♪︎!♪︎♪︎♪︎!♪︎♪︎♪︎♪︎!♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎!♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎!♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎!」
マメシバを黙らせると順番待ちの娘どもたち。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ご飯の後でね。
「・・・・・・・・・・デザートが女体にではなくがを盛るって」
女体は皿ではなく、味わう者。
ってか、レスポンス悪いぞ大丈夫?
「――――――――――誰の何のせいかは言わないで置いてあげます」
処女を続けてるせいだろう?
「わ~ざわ~ざ機会を手放して置いて良かったと想ってますけどぉ~????????」
最盛期を手放した負け惜しみ。
「負けないし!スペック高いから十代後半の大半に圧、勝てるし」
今それって、使わなかった最盛期はどんだけハイスペックだったのか
・・・・・・・・・・泣かない泣かない会いたかっただけだから笑うか泣くかどっち?
「泣いてません
――――――――――異世界美ょぅι゛ょ美童女美少女たちには
・・・・・・・・・・対抗、出来ます?」
そういうネタを使い続けると魔法が使えるようになるってホント?
「それは幻想世界の住人たち」
まあ有り得ないしな。
「ファンタジーでしか存在出来ませんから観たこと無いですね」
フィクションの中でもいねーよ。
「どんなフィクション?」
映画とか。
「ハリウッド映画だとギークや∞ソロも彼女や元カノが居ますからね」
英語圏だけじゃなく一般的にな。
出したら太陽が西から昇る様なもん。
観てる側が醒めてシラケるから。
「女が居ない居たことがない居ることも無い男は観客が信じませんからね」
・・・・・・・・・・うんうん。
「彼女いない歴=年齢とか有り得ない」
彼女がいない経験者は幾らでもいるが。
「・・・・・・・・・・彼女がたくさん同時進行も居ますね、今も」
リアリティーの限界だな、オマエとか。
「特別に容姿が佳い女は三十路前ならセーフ間に合います一年以内に使い潰され始めますから大丈夫です」
ご飯の後で。
「ちょっはや魔女っ娘ちゃんの後だから!」
「「「「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」」」」」
「・・・・・・・・・・5~6番目くらいで、いや7~8番目はいいでしょ!」
競売かな?
抵当権かな?
債権かな?
女が年下に先越されるのは多いが越され過ぎ。
やっぱり十年待って魔女になるんか。
「まつきなんかないくせに」
もっと油断していいんだよ。
覚悟完了後の往生際の悪さ。
どっちにしても同じだけど。
「一週間以内で安定期待ちになるから月単位で備えさせて心の準備」
さて。
「無視か無視か」
マメシバの都合など無視したほうが愉しい。
「無理強いとか」
魔女っ娘が指先で催促。
焦れてる可愛い。
舌先で応える。
更に焦らす。
「逆らうとおもうなよ!」
無理矢理でも抵抗させてやる♪︎
・・・・・・・・・・というか、うちの娘たちは読心器付けてないのに話に着いてきてる?
エルフっ娘、お嬢のマイナス距離数値増大。
不満そうなジト目は善い傾向。
俺に我儘を隠せてない。
「それ言ったら死人が出ますよ」
Colorfulメイド五人衆は頑張った笑顔が、まだまだ。
女子どもが我儘に為れないのは、俺の力不足。
「必要とあらば殴り掴んで簀巻き蓑虫だから理性を捨てて暴走しても好いむしろしろよってどうなん」
つまり、娘どもたちが、判っているのか解っているのか。
――――――――――読心魔法に目覚めたのかな?
「だったらど~する」
弄び易くなるから大変だね。
「大変なのは彼女らか大変にするくせに心を読んだ女の方が読めない読まない知らんぷりな男に常々日々刻々より余計に弄られ玩ばれ蹂躙されに来るのが確定ってナニ」
そんなもんだって人間とは。
「テレパシー系SF全否定」
考えを読まれるのが怖いとかなんとか。
「読むより便利で楽ってナニ?」
読めない方が言い訳出来るし。
「それがバレてかまわんので?」
さぞや地団駄を踏むであろう。
「逃げられても代わりがいると」
オマエの代わりは少ないな。
「居ないって言えやコイツ!!!!!!!!!!!」
もう一回大声で言ってみよう♪︎
「彼女たちは自分の男と男の女に注目してますから読めなくても察しますよ当たり前」
まあ、心を読まれて困る、とか仲良しが居ない奴の妄想だよね。
――――――――――「んっ」――――――――――
「エルフさんちゃん!」




