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⑤俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます1部4章~ダンジョンで裏切られたけど、俺の人生ファーストキスはババアでした!~美女の香りにむせカエル!編  作者: ぺんぺん草のすけ
第三部 第一章 病院ではお静かに

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オッパイこそ正義!(3)

 暗殺者の体の上にのっているカエルが、ゴリッという音共に口を閉じた。

 遂にカエルから解放された、暗殺者の体が、ゆっくりと後ろに倒れていった。

 真っ赤な血しぶきを噴き上げながらゆっくりと。

 カエルは、嬉しそうに口の中の頭を転がしていた。

 まるで飴玉のようにコロコロと。

 それを見た他のカエルたちが、一斉に、そのカエルに襲い掛かった。

 まさに飴玉の奪い合いが始まったのである。

 より強いものが、獲物を食える。

 カエルたちは、自分が一番強いと言わんばかりに、互いに互いを襲いだす。


 小門から、ネコミミのオッサンともう一人の暗殺者が姿を現した。

 目の前には、首がなくなった仲間。

 その前には、カエルたちが群がった大きな球が出来上がっていた。

 ネコミミのオッサンは、瞬時に周囲を観察する。

 魔の国に入ったとたん魔物と出くわすとは、ついてない。

 と言うことは、エメラルダもすでに魔物の餌食になった後なのか?

 残念そうな表情を浮かべるおっさんの耳に、風切り音が響く。

 咄嗟に身をかわすネコミミのオッサン。

 顔をかすめて何かが飛んだ。

 頬には一筋の赤い傷が浮かび上がってきた。

 オッサンは振り返る。

 岩壁に、光の矢が突き刺さっているではないか。

 この矢が来たであろう方向を、瞬時に睨む。

 その先には、エメラルダの姿が映った。

 生きていた!

 というか、なんで元気やねん!

 ネコミミオッサンは、確かにエメラルダの腕をナイフで切り裂いた。

 ということは、確実にあの女の体内には毒が入っているはずだ。

 この毒は、体の力を奪い去り、確実に動きを止める。

 放っておけば、横隔膜の力も失われていく。

 徐々に呼吸が細くなる。

 真綿で首を締めるが如く、動かぬ体が酸素を求めてもがき苦しむ。

 だが、なかなか死には至らない。

 その苦痛の表情が、一興なのだ。

 だから、ネコミミオッサンは、この毒が大好きなのである。

 解毒の薬でもない限り、この毒からは逃れられないはずなのだ。

 それが、目の前でピンピンと元気に、弓を引いているのである。

 ありえへーん!

 まぁ、相手が不老不死の騎士ならば、神民たちの生気を使い、回復したのかもしれないが、エメラルダはもう、騎士ではないのだ。

 解毒剤も、その辺の薬草で代用できるようなものではない。

 ネコミミのオッサンは、懐の中の小瓶を確認した。

 解毒剤は確かにココにある。

 と言うことは、勝手に治ったのか?

 絶対にありえへーん!


 だが、エメラルダの体から毒がなくなっているのは事実であった。

 ネコミミのオッサンが絶対の自信を持つほどの猛毒である。

 それがなぜ。

 えっ?

 簡単じゃん!

 それは、エメラルダのおっぱいだ!


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