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⑤俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます1部4章~ダンジョンで裏切られたけど、俺の人生ファーストキスはババアでした!~美女の香りにむせカエル!編  作者: ぺんぺん草のすけ
第三部 第一章 病院ではお静かに

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魔の融合国(1)

 当初の目的などすっかり消し飛んだタカトの脳内は、いかにこの至福の感触を維持すべきかを考えだしていた。

 エメラルダを背負って立ち上がるタカト。

 更にそこに追撃の誘惑が。

 そう、エメラルダの体を支えるために、背に乗るその腰へと回した手が、やわらかい尻の肉に包まれたのである。

 オッパイとおしり。

 もう、なんか、これだけで幸せ!

「タカト! 大丈夫?」

 ビン子は、立ち上がったまま動こうとしないタカトを心配した。

「私、後ろから支えようか?」

 ビン子は、タカトを気遣った。

 だが、タカトは首を振った。

「大丈夫……」

 ――というか、気が散る! この感触のみを味わいたいのに、ビン子が側でうろちょろすると気が散る!

 タカトは考えた。

 ビン子が後ろにいるからダメなんだ!

 前を歩かせれば、いちいちエメラルダの体に障ったりすることもないだろう。

「ビン子、お前が先頭を歩いて道案内しろ!」

 タカトはとっさにビン子に命じた。

「えーっ! 私、道なんて分かんないよぉ!」

 しまった!

 タカトの顔が引きつった。

 まぁ、ビン子に限らず、タカト自身も、魔の国へとつながる洞穴など入ったことが無いのだから、どの道を行けばいいのかなんて分かりはしないのである。

 かといって、ココであきらめたら、せっかっくのおっぱいとおしりが台無しである。

 なんかないか……なんかないか……

 タカトは、ひらめいた。

「俺の『ワンちゃん!(以下略)』を使え! あれなら、女の子の心の声が聞こえるはずだ。魔の国にだって女はいるはず! それを使って前を走るんだ!」

「えっ! あれを! でも、犬耳だけなら可愛いかな……」

「バカか! それは、犬の鼻と耳がセットでないと起動しないのだ!」

「えー、イヤだよ! それじゃただの変態じゃん!」

「エメラルダの姉ちゃんが死んでもいいのか!」

「うーーー、分かったわよ!」

 ビン子は、タカトのポケットから『ワンちゃん!(以下略)』の犬耳と犬の鼻を取り出し身に着けた。

 ――ぷっ!

 噴き出すタカト。

 ――こいつマヌケだ! まじでマヌケ!

 犬の鼻をつけたビン子を小馬鹿にした目で見つめていた。

 いやいや、先ほどまでこれをつけていたのはタカト君、君だぞ! 君!


 ビン子は開血解放したワンちゃんの耳に手を当てた。

 そっと目を閉じ、耳を澄ます。

「何か聞こえる!」

「女の声か?」

「よくわかんないけど、あっちから聞こえる」

 ビン子は、一つの暗い洞窟の穴を指さした。

「よし! ビン子道案内頼む!」

 ビン子が駆けていく後を、タカトが追いかける。

 一歩、踏み出すたびに、エメラルダのおっぱいが、タカトの胸に密着する。

 うひょおおおおおお

 懸命に走るビン子の後ろで、タカトの目がハートに変わっていた。












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