107「ウッサレベルアップします」
こんばんは!
つい先ほどまで他のなろう作家さんのシリーズを読んでいました。
微チートなんですが、中だるみもなく。
するするっと読めてほっとさせる完結(やべ、ブクマも評価もし忘れた………)。
おっさんもやがてそうなりたいものです(まだ少し先の話ですが)。
という事で遅れましたが107話です
「神宮寺様。伺いたいことがございます」
先ほどまで娘に全身を撫でられ、息が荒かった神獣様。
別室で神樹様に責められ、満足気に戻ってきた神獣様。
「マイルズ殿。心の声が駄々漏れです。そして儂の威厳……ボロボロです」
ん?神宮寺君と同じポジションに落ちた人に……威厳とか、尊厳とか……あるはずがないのですよ? 何を仰っておられるのでしょうか……。
大きなクエスチョンマークを浮かべる私に、苦笑いの神宮寺君と神獣様。
それはさて置いて現状この場は、30超えたいい歳の大人(神宮司君)が白い子犬(神獣様)の前で正座している図です。
内容は4級神様と5級神様のお話です。
「……おっほん。気を取り直しまして……」
白い子犬(神獣様)が私を見なかったことにしたようです。
「ごめんね。まーちゃん駄犬が無礼で」
私を膝の上にのせ、ご満悦の結婚神様が、私を撫でつつ言います。
白い子犬(神獣様)が凍り付くのが見えます。
「ごめんね、まーちゃん。あの駄犬、今度異世界に左遷するから、許してあげてね」
恋愛神様はいいこと思いついたとばかりに、手を打つ。
この場にギースさんとウッサそして神樹様はいらっしゃいません。
儀式があるとかで、準備の為に別室へ向かわれております。
「あ、いえ……そのー、私一応西大陸の守護神なのですが……」
ぎこちない動きで向き直る白い子犬(神獣様)が恐る恐る申し上げる。
「駄犬。たかだか5級神が私たちの許可なく発言ですか……良い度胸です」
「駄犬。先ほどの儀式も、なんだか駄犬の方が目立っていました。姿を見せないお手軽演出のくせに、生意気です。そして駄犬に連なる眷属を復活させてあげたのに……礼の一つもないのは……いかがなものかと大人として……思います」
黙って土下座の神獣様。
「重ね重ね御無礼を……」
踏まれる犬(神獣様)。
ちょっと喜んでます。
尻尾振ったらだめですってば、神獣様。
「……とにかく、神宮寺様。責任とってもらいますよ?」
「ええっと、何のことでしょう…………」
頬をかく神宮寺君と、怒れる神獣様(子犬)。
まるでどこかの携帯会社のCMにしか見えない。
あれもお父さんだったっだな。
「改めてお聞きしますが……、何の責任でしょうか?」
おおっと! ここにきて義父≪おとうさん≫に向かって大胆チャラ男発言だ!
解説の恋愛神様いかがでしょうか?
『求婚を受けて置いて、あれはないですね……下っ端というより、くず男ですね』
ほっほう。ウッサが求婚していたのですか?
その辺りいかがでしょうか、専門家の結婚神様。
『はい、神獣並びに獣人類にとって【獲物を異性に食べさせる】行動は、求婚を意味します。そして食べたら成立なのです』
あれ? 私、獣人の人々に結構食べさせていますが……。
『成人前は無効です』
なるほど要チェックですね。
勝さん一号(ハーレム野郎)にも伝えなければ……。
『ああ、まーちゃんの片思い可愛い♪』
『ええ、まーちゃんの一途さにドキドキします♪』
不名誉な話をされていますが、反応はしないでおきましょう。
ドツボな予感がします……。
さて、解説と専門家が大きく脱線してしまいました。
問題の現場に再度視線を戻すと、怒れる神獣様(子犬)が、怒りながらテシテシと神宮寺君を叩いています。
「という事で娘はあげません!」
「あ、はい」
…………。
『恋愛上手!(くず男)キタ――(゜∀゜)――――――――!』
『義父≪おとうさん≫のお怒りが倍増しましたね。最悪手です! 神宮寺……じゃなくて最低下っ端男、痛恨のミスです』
はい。彼の会社の先輩として、私は関係ない事を主張します。
無理矢理仕事にたとえると、取引先のグループを統括するオーナー一族、その会長の愛娘に手を出した挙句、結婚目の前で両親にご挨拶時に『結婚? しませんよ? 本命いますし』とか言っちゃった感じです!
「さて恋愛神様、結婚神様、あちらでギースさんのプリンをいただきましょう(棒)」
「わーい、おいしそー(棒)」
「えー、でもー、(チラッチラッ)」
最後に結婚神様が神宮寺君を見ます。
神宮寺君もそれに気づき、アイコンタクトで『助けてください』と送ってきています。
そう5級神と4級神の立場であれば抗議もできます。
しかし、はるか上のお立場の2級神である結婚神様のお言葉であれば、どんな理不尽な言動でも、異議を申し立てるなど持ってのほかになるのです!
笑顔の結婚神様。
神宮寺君は図らずも巻き起こしてしまった【娘を嫁に出す直前の義父≪おとうさん≫の怒り】が収まる……かもしれない、治めてくれるかもしれない、細い希望に縋りついている。そんな目をしています。
結婚神様はタップリと貯めて……。
「やったー、まーちゃんぷりん♪」
落としました。
結婚神様えげつなっ(笑)
『さすがお姉さま、そんな貴女に憧れます』
『どうせこの儀式が過ぎればあの子も大人になるのですから、下っ端君もここらで腹を決めるべきだと思うの……』
本音は?
『あれだけ利用して、都合のいい女扱いって、屑もいいところ。年貢は治めるべきだと思う』
『ああ、言いそう【単純な善意だと思ってました。良いお友達だと】とか言いそう。鈍感は犯罪だと思うの。でも鈍感は少量ならいいスパイス』
でも見た目的にウッサは6歳ですが。
『生まれて千年よ、あの子』
『亜神昇格も百年前果たしたし、奥手な性格さえ直せばこの儀式を経て見習い神として異世界に行くと思うよ』
…………………………( ゜Д゜)ハァ?
ここまで読んでいただきありがとうございます。
「ダンジョン農家!」の方ですが編集さんから、こちらが申し訳なく思うほどフォローいただいております。
何となく『費用対効果として大丈夫ですか? 私の小説に力入れすぎではないですか? もっと作家を馬車馬のように扱ってくれてもいいのですよ(社畜根性丸出し)』などなど考えてしまう始末。
『期待に応える為にもう一歩』と思うと作業が遅々として進まない。そんなぐう鱈なのでおっさん(3歳)に切り替えられない。そんな日々です。
何が言いたいって?
『週1になって本当にすみません。原因はぐう鱈です(笑』
という事でした。





