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第105話「お菓子はどこへ消えたのか」




 再ログインした私たちが出発する段になるとマーサさんとボーイくんは玄関まで見送りに来てくれた。


「それじゃマーサさん、ボーイくん、いってきます」


 セレナはボーイくんと握手し、天丼くんとセバスチャンさんは小さく会釈をしている。

 それにマーサさんも応じ、手を振りながら送り出してくれる。


「アリッサちゃん、セレナちゃん、天丼ちゃん、セバスちゃん、ひーちゃん、がんばってね」

「「「「はいっ!」」」」『キューイ』


 私たちも2人に手を振って歩き出す。普段通り慣れている道々も飾り立てられ、夜中であるのも相まってハロウィン然とした空気が満ち満ちている。

 そんな中を歩いて行けば自然と意気込むと言うものだ。


「いよいよオフィシャルイベントに本格参戦だね」

「えっらく遅い参戦だけどねー、巻き返しは苦労しそうだわ。アンタも気合い入れなさいよ?」

『キュイー!』

「入れ過ぎもどうなんだか」

「ほっほ、良いではありませんか。それだけ楽しみにされておられるのですから」


 そしてまず私たちはクエストを斡旋しているユニオンに向かう事になった。


「街中を探せば様々な期間限定クエストも発生するようなのですが、まずはイベントの感覚を掴む為に簡単な所から始めましょうか」


 と言う話をセバスチャンさんに提案され、クエストならばとユニオンをと選んだ訳だけど、近付く程に私たちは周囲の様子に驚く事になった。


「はー……」

『キュー……』


 元々オフィシャルイベント中で人通りは多いのだけど久し振りに訪れたアラスタのユニオンは今まで見た事も無い程の活気に包まれていたのだ。

 数え切れない人が出ては入り、入っては出ていく。その人たちに共通しているのはお祭り時のように明るく楽しげで、かつ熱を帯びた声を響かせると言う事。


「す、すごいねえ……これってやっぱりオフィシャルイベントだからだよね……」

「ええ、イベント用のクエスト目的でユニオンに訪れる、と皆考える事は一緒のようですな」

「ったくイベントだからってはしゃいじゃって、ドイツもコイツもガキばっかね」

「アレだぞ、お前もそのドイツもコイツもの中に含まれてんだぞ」


 改めてオフィシャルイベントを楽しんでいる人って多いんだと感心していると南……もとい天丼くんが先を促した。


「さ、俺らも負けてられないぜ。めぼしいクエストが無くならない内に請けに行こう」

「ですな。幸いこの混雑でアリッサさんに注目が集まっていない様子ですし」


 そう言われて周囲を見るけど、大半の視線は壁のボードに貼られたクエストの内容を書いた依頼書に注がれ、離れれば次は仲間か受付、その次は息急ききって出入口へと向かっていく。そうした激しい人の流れは私など気にもしていない。

 ほっと息を吐く、慣れねばとは思ってもこんな量の人たちの中ではさすがに怖じ気付きもするのです。


「よっしゃ、ボードに向かって突撃よ!」

「了ー解」


 そんな人波に混じり、私たちも意気揚々とクエストボードへと向かう。

 が――。


「「読めない」」

「2人とも《言語翻訳》取ってないもんねー」


 依頼書に書かれた文字はすべてステラ言語だ。受付のお姉さんに頼めば翻訳もしてもらえるけど、受付には列が出来ていてあまり長居をしては迷惑にもなる、先にこちらで選んだ方がいいと思う。


「ほっほ、となればここはわたくしの出番ですな、どうぞお任せ下さい」

「私も多少は読めますよ。手分けして探しましょう」


 そうして私たちはボードの依頼書を注視していく。

 条件は4人パーティーで請けられるもの。ただしユニオンではパーティー向けの依頼を請ける場合、ユニオンのランクが最も低いPC()に合わせられてしまう。

 今までに細々と依頼を達成してポイントを稼ぎ、どうにかカッパーまでランクを上げたものの、それでも下から2番目でしかない。

 報酬や討伐して得られるポイントが低くならないかと不安に思っていると、依頼書がいつもと違う事に気付く。


「あれ? ランクの表記が……なんか変」


 依頼書の左隅には必ず請けられるランクを示す印が書かれている筈なんだけど、おかしな事にいくつもの依頼書には左隅に南瓜のマークが描かれていた。


「ふむ。オフィシャルイベント用のクエストと言う事でしょうな。色はどれも同じ……となりますと、恐らくはランクに関係無く請ける事が出来るのではありませんかな?」


 それは良かったと安堵するも、逆に言えば難易度の明確な指標が無いとも取れる。

 依頼内容や報酬からちゃんと判断しないと危険かもと私は躍起になって視線を動かした。


「ふむ、あれなどは如何でしょう。『煙突掃除の人手求む』」

「どこがハロウィン向けなのかまるで分かんないモン選ぶわねアンタ」

「アリッサの方はどうだ?」

「んー……『お菓子泥棒を捕まえて』かなあ」

「ハロウィンでお菓子、ってもしかして“トリック・オア・トリート”用のお菓子の事?」

「そうなんじゃないかなーと」


 現実のハロウィンではお化けなんかに仮装した子供たちがトリック・オア・トリート=「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ」と言いながら家々を巡り、家の人はその時に子供たちにお菓子を渡す風習がある。

 私も子供の頃には学校のイベントなどで経験したものだ(お化け姿の私を狼男姿の花菜が追い掛け回して大変だったけど)。


「正確にはお菓子の材料が盗まれて困ってるんだって」

「……報酬は?」

「取り戻した材料作ったお菓子を私たちも貰えるみたい」

「却下」


 あっさりと切り捨てられました。


「えー、何でー?」

「ただでさえ私たち1日分遅れてるってのになんでそんな実入りのしょっぱいクエスト選ばなきゃいけないのよ! もっと楽で儲かるクエストがいい!」


 そ、そりゃそうだし、遅れる原因となったのは私だからあまり発言権は無いんだけど……それでも言わずにいられない。


「で、でもでも……泥棒捕まえなきゃお菓子作れないから小っちゃい子たちがガッカリしちゃうよ。そんなの可哀想だから請けてあげようよー」

「う……ま、眩し……」


 私がそう言うとセレナは苦しげに後退りし、両腕で視線を遮っている。


「諦めろ、アレを振り切れなくなってる時点でお前の負けだ」

「ぐ、ぬぬぬ」


 ガリガリと頭をかくセレナはズンズンと受付に向かって歩いていく。


「ホラ! 早く行くわよ! そんでとっととクリアして他の良さげなクエスト探すんだから!」

「うん!」



◇◇◇◇◇



 ユニオンでクエストを請けた私たちは受付嬢さんから地図を貰い、指定された場所に向かった。

 そこはアラスタにおける蘇生ポイントである教会。久し振りに訪れたそこには夜中であるのに灯りが点されていた。


(神父さま起きてらっしゃるのかな……?)


 ――ギィ……。

 私たちが扉を開けた音は静かな教会内にとてもよく響き、祈りを捧げていた神父さまがこちらを振り向いた。


「これはこれは星守の方々」

「夜分に失礼します。それにお祈りの邪魔をしてしまったみたいですみません」

「いいえ、お気になさらないで下さい。今は丁度星守の方々の無事を祈っていた所、そこで皆様の無事なお姿を拝見出来たのもまた星々の導きでありましょう。ようこそお出で下さいました」


 星の光を象った十字架を握り締めて祈りを捧げる神父さまの言葉が本当かどうかは分からない。けど、相変わらずその心遣いには感謝を覚える。


「えと、私たちはユニオンからお菓子泥棒を捕まえてほしいと言う依頼を請けて来たんですが……」

「そうでしたか。少々お待ち下さい」


 そうして呼び出されたのは……以前子供たちに勉強を教えていたシスター・ロサだった。


「お菓子作りに関しては彼女が担当してくれております。話は彼女からお伺い下さい」

「分かりました」


 神父さまは一歩下がり、場をシスター・ロサに譲った。彼女は軽く会釈をするとほっとした様子で口を開く。


「お久し振りです、依頼を請けて頂いたそうで……本当にありがとうございます」

「いえそんな、私たちは星守ですから依頼を請けるくらいは普通ですよ」


 そう返すとシスター・ロサは感極まったように十字架を手に「ああ、星々よ感謝致します」と祈りを捧げている。


「オーバーだなオイ……」

「いえ、何分教会は基本的に善意の寄付で運営していて十分な報酬を出せませんから、請けて頂ける方がいるだろうかと不安で……」

「はー、なるほど。そりゃ報酬が菓子だと、確かにさっきのユニオンみたいな熱気の中じゃ埋もれっちまうか」


 確かにと頷く。きっとより良い報酬のクエスト程請けてもらいやすい……誰かさんが良い例です。


「はい、ですから皆様には感謝しかありません」

「ま、世の中ホントーに頼りになるのは私たちみたいな善良で謙虚な星守だっている話よね。大丈夫大丈夫、一度請けた以上はしっかりかっちり完遂するから大船に乗ったつもりで任せなさいって」


 ドンと自慢げに自らの胸を叩くセレナに、天丼くんは渋い顔でぼそりと呟いた。


「あのバカはどう言う頭の構造をしていやがるんだ」


 まあさっきの事を見た後では天丼くんみたいな反応になっても仕方無いかもとは思う。


「でも、大目に見てあげようよ。張り切る理由も分かるんだから」

「……まぁな」


 そう言われて言葉を途切れさせる天丼くん。

 マーサさんの家で預かってもらっているボーイくんは普段この教会でお手伝いをしている。そんな縁があるなら張り切らない訳が無い。

 だから、そんなセレナの姿はやっぱり見ていて微笑ましかった。


 そして少し目を離している間に話は件のお菓子泥棒についての情報に移ろうとしていた。


「ではまずはこちらへ」


 シスター・ロサは犯行現場に案内してくれるらしく、私たちは神父さまに一礼し礼拝堂を後にした。

 到着したのは台所。古くはあったけどコンロや水道などは精霊器だし、よく手入れされているらしく使い勝手は良さそうだった。

 シスター・ロサが示したのはそんな台所の一角。


「毎年、教会ではハロウィンで配るお菓子を作るのですが、ここに保管していたその為の材料が消えてしまったのです」


 それは金属製の箱、扉を開けるとひんやりとした空気が感じられた。どうやら精霊器の冷蔵庫みたい(食材をしまうなら当然だけど)。


「ふむ、それは目の前で忽然と消失したのですかな? それとも台所から離れた間に無くなっていたとか」

「あれは夜も老けた時でした。夕食の片付けを始めようと台所に入ると冷蔵庫が半開きになっていて無くなっているのに気付いたのです……」

「なら犯行時刻は夕食を作ってから後片付けまでか……」

「私たちも探しはしたのですが何分そのような事は慣れておらず藁にもすがる気持ちで依頼を出したのです」


 消えたのは小麦粉・砂糖・卵・バターなど。材料の他、型などの道具からしてクッキーを作る予定だったらしい。


「そんなモン盗むとか変なヤツもいるもんね、持ってくならお菓子になってからでもいいでしょうに」

「どうでしょうな……お菓子となってからならば一目で分かりますが、材料となれば判別は難しい。何かしら加工してしまえばまず分かりませんぞ?」

「それを売るんですか? ……でもハロウィンなら他の家でも作る筈ですよね、需要が増えるなら材料の値段も上がってるんじゃないでしょうか? 売るならそのままの方がありそうな話じゃ……」

「転売目的か、あるいは……そうだな、案外腹を空かせて自分で食おうとしてたりしてな」

「ふむ。相手が分からぬ以上は何にせよあり得る話ではありますな」

「そ、そんなまさか……」


 シスター・ロサはそんな考えに落ち込んでしまう。

 教会は寄付で運営していると言っていたし、お菓子を買い直すだけのお金も都合がつかないのかもしれない。

 もし転売されてもそのお金を取り戻して新しく買えばいいけど、食べられた場合弁償を求めても相手によっては難しいかもしれないのだ。

 それを見かねたのか、セレナは殊更明るい口調でシスター・ロサを励ます。


「まっかせなさい! 何せ私たちってばかつて王都を震撼させた、あの! 怪盗マリーをぶっ倒して宝石を取り戻した実績だってあるんだからね! 私たちが来た以上、お菓子の材料くらいもう取り戻したも同然よ!」

「まぁ! そうなのですか、なんて頼もしい!」


 キラキラと尊敬の眼差しを向けるシスター・ロサに、セレナはますますと鼻を高くするようだった。


「……なんか順調にハードルが上がってくなぁオイ」

「いいんじゃないかな、お陰でシスター・ロサが元気になったみたいだし、元からクリアするつもりなんだもの」

「ですな」


 そう言うとセバスチャンさんがシスター・ロサに質問をする。


「ではまず、犯行当時この台所の戸締まりはどうなっておりましたか?」

「戸締まりと言いましても、敷地はそれなりに広いものの塀や柴垣も無く警備などもおりませんから入ろうと思えば誰でも入れたかと……」

「ふむ、では今までこのような食料の窃盗事件が起こった事はあるのですかな?」

「いいえ。ご存知のようにこのアラスタは木々が繁る自然豊かな街です。1年を通して何かしら木の実が実りますから、わざわざ盗むと言う事は無かったかと記憶しています」


 窓の外を見れば木々がある。そこには食用でない物もあるだろうけど小さな木の実がいくつも実を結んでいた。

 こう言った光景はアラスタにおいては珍しくない。確かに多少食べても叱られる事はあまり無いと思う。

 盗まれたのも小麦粉などの材料だしお腹が空いての犯行では? と言う考えがあまり現実的でないとシスター・ロサが思うのも当然かも。


「ふむ……」

「なぁアリッサ、これってハロウィン限定のクエストだったんだよな?」

「うん、そうだよ。南瓜のマーク入りだったもん」

「ならこれは、今の状態(、、、、)だから(、、、)起きた(、、、)んじゃねぇかなってよ」

「さっき言った転売目的みたいな話?」

「いや、セバさんが言ってただろ。今はライフタウンにも幽霊とかモンスターがいるんだ。そう言うヤツらが犯人かもって話だ。だとしたらどんな存在なのかどんな事をするのかを聞いておきたい。聖職者ならそこんトコ詳しそうじゃねぇか」

「ふむ、道理ですな」


 それをシスター・ロサに聞くとこの世界のハロウィンについてをより詳しく教えてもらえる事になった。


「このハロウィンと呼ばれる時期は亡くなった方々の魂が現世へと舞い戻る期間の事です」

「お盆でご先祖さまが帰ってくるみたいなものでしょうか?」

「恐らくは」

「魂はこの世ならざる存在ですが、ライフタウンの中では疑似的な肉体を与えられます」

「それって……アラスタの地下にいるって言う星の力かなんか?」

「はい、その通りです。ですがそちらに注力する為にこの期間は魔を退ける力、『星の結界』が弱まり、モンスターも少しですが侵入してしまうのです」


 このアラスタを始めとする各ライフタウンにはモンスターを中に入れない結界が張ってある。それにより普段はライフタウン内にモンスターは出現しない。

 まあ魔法使いなんて例外もあるから万能でないのも納得は出来るけども。


「そこだ。侵入したモンスターってのはどんな存在なんだ? 俺たちが普段外でやり合ってるようなおっかないヤツらが街にいるのか?」

「それは……一概には言えません」


 少し考え込んだシスター・ロサはかぶりを振る。


「基本的に実体を持つモンスターは変わらず侵入は出来ない筈です。しかし、実体を持たないモンスター、悪霊などは魂たちに混じり侵入してくるそうです」

「悪霊……あの、少し気になったんですが、魂が実体化しているなら悪霊は……?」

「悪霊は魔の属性ですので基本的に星の放つ聖の属性の力では実体化は出来ません、なので自らの力で半実体となるのが精々かと……ですが、1つだけ例外もあります」

「実体を持つ場合もあるのか」

「はい、それは人や物、実体化した魂に取り憑く事です」


 それを聞いた私はドクンと不安に駆られた。


「それって……魔法使い、なんでしょうか?」


 この世界における魔法使いは、悪い神様から加護を取得した人を指す。

 彼らは何らかの形でそそのかされて悪事に手を染めてしまっている。セレナが先程言った怪盗マリーも魔法使いの1人だった。


「いいえ、人を魔法使いとする程の力を持つものはさすがにいないかと。ですが取り憑かれると普通では起こせないような怪事を起こす程度の力は得るそうです」

「……ふうむ。ならばやはり今回の件も……シスター・ロサ、参考になりました。さて、では皆さん、ともかく調査をしてみましょう。手掛かりを探さねば動きようが無い」


 全員が頷き、台所の調査を開始した。

 シスター・ロサはそのまま台所に残り、私たちが何か質問をすると答えてくれるみたい。


「アリッサ、光量が足りないわ。〈ライトアップ〉で照らしてちょうだい」

「あ、うん。了解」


 台所には備え付けの光の精霊器が照明になっているし、外からは光る木の実の灯りがあるものの、真夜中の室内は調査をするには少し暗い。

 私は可能な限りの〈ライトアップ〉を使用する。

 普段私は〈ライトアップ〉を杖の上に待機状態にして使っているけど、他にもターゲティングしてリリースするとその場所まで飛んでくっ付ける事も出来る。

 私は天井などに幾つも〈ライトアップ〉をくっ付けていく。すると台所は長年勤めているだろうシスター・ロサが驚くくらいに明るくなった。


「ん?」


 そうすると天丼くんが材料が置かれていた場所の近くでそんな声を出した。


「どうしたの?」

「いや……これは、傷だな。まだ新しい」


 示したのは床、石造りのそこは確かに傷が付いている。明るさが足りずに分かり辛かったんだろう。

 見ればその破片や砕けて出来た粉までがまだわずかに残っていた。


「あら、本当ですね……いつ付けてしまったんでしょう」


 シスター・ロサにも心当たりが無いらしい。


「シスター・ロサ、台所のお掃除はいつしましたか?」

「いつもは朝と晩に、ですがこんな事がありましたので晩の掃除は行いませんでした」

「なら朝よりも後か。他にここを使ったヤツはいるか?」

「ええ、何人かは……ですがこんな傷を付けるような事は無かったと思うのですが……」


 確かに、床の傷はまるで尖った金属で砕いたみたい。

 床を砕くなんて相当重い物を落とさないとこうはならないけど、そこまでの物はそう簡単には動かせない。動かすならシスター・ロサが知らない筈も無い。

 でも、だとするとこれは一体なんなんだろう?


「ねぇ、似たようなのがこっちにもあるわよ」


 私と天丼くんが唸っていると、セレナ別の場所を指してそう言う。続けてセバスチャンさんもまた別の場所で似たような傷を見つける。


「……1つ2つならともかく……」

「さすがにこれだけあると意味が無い訳無い、よね」


 それらは材料がしわまわれていた冷蔵庫付近から、勝手口へと点々と続いていたのだった。


 どうも047ですm(__)m。


 第0話前書きに書いたスカパー標準画質放送終了=2014年6月1日なので2015年5月31日に投稿したこの第105話で拙著『そして、少女は星を見る』開始から丁度1年となりましたので一筆(予約投稿だったので小説情報的には投稿開始は5月20日なんですけどね)。


 とは言え投稿し続けていようがエタろうが1年は1年ですので100話目の方が感慨深かった気がします。

 そんな訳で100話の時程固くもならず、ぴったりなのは気持ちいいな、くらいの感じでぼんやりしています。

 ……が、それはあくまで小説の話。


「1年かー、色々あったなー……うごご」


 などと折角の節目をリアルでの色々とやらに悶え蠢く047でありました。

 出来ればこれからはこの1年より良くなりますようにと祈りつつ、それでは皆様またいずれノシ。

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