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そうして一学期は終了します。

 飛鳥を追いかけて、黒隅学園に入学してあっという間に時間は過ぎて行った。

 僕は男装してまでも、飛鳥と一緒に居れて本当に嬉しくてたまらないんだよー。

 お兄ちゃんが転入してきてからね、色々楽しいよ!

 お兄ちゃんはねー。副会長さんたちとも仲良くしようとしているんだけど、僕は一学期中は全力で妨害するって決めたからずっと妨害しているんだよ。

 お兄ちゃんに「いい加減に許してやろうよ!」って言われたけど、僕は簡単に許さないよ。

 だってお兄ちゃんの事気づかないとかありえないから。

 「新井……私は空に会いたい」

 「「なんで、邪魔するのー」」

 「僕は許してないから通すわけないじゃん」

 文句を言う彼らにばっさりいったらそれはもう凹んでいた。そうそう、偽物だけどお兄ちゃんのおかげで自分を取り戻しているのもあって結構普通に生活しているんだけどさ、生徒会ともそれなりに喋っている。

 お兄ちゃんに言われて「だましてごめんなさい」てちゃんとしてたしね。

 お兄ちゃんと会長さんはイチャイチャしていた。

 お兄ちゃんのイチャイチャ見て、僕はニヤニヤしていたら、お兄ちゃんに見るなって言われたけど、顔を赤くしてそんなことをいっていたお兄ちゃんはとってもかわいかった。

 お兄ちゃんは可愛いなぁとニマニマしていたら、飛鳥に嫉妬されて幸せだった。

 あとフユを可愛がったり、会計さんもペットみたいにしたりして遊んでたんだ。

 それと、あの理人君が潰したっていう生徒はお兄ちゃんのおかげもあって楽しくやっているみたいだよ? 良かったね。


 そうしているうちに、濃い一学期は終わって行った。




 男装して男子校に入学して、色々とあったけれど今の所僕が女の子だってことはお兄ちゃんがばらした会長さんと会計さん、あと飛鳥とお兄ちゃんとフユぐらいしか知らない。

 てか、結局副会長たちは僕が妹だって事もまだ言われてないっていうね。ま、僕が邪魔しているからっていうのもあるんだけどね。

 「一学期楽しかったねー。お兄ちゃんの偽物いた時はどうしてくれようかと思ったけど、お兄ちゃんが会長さんたちと再会できてよかったなー」

 「海ってブラコンだよな。つか、今終業式なのに、相変わらず膝の上か」

 「うん、だってここが僕の席だもん。ねー、飛鳥」

 「ああ」

 ふふふ、今は一学期が終わるってことで式があっていたりするんだよー。

 目の前で会長さんが喋ってたりするけど、僕全然聞いていなかったりする。まぁ、飛鳥の膝の上に座っているのもあって、色々と視線は向けられているけど別に問題はない。

 一学期間、散々いちゃつき倒したのもあって僕が飛鳥といちゃつくのは当たり前みたいになっているしね。ふふふん、意識改革成功なんだよ!

 というかさ、二学期はね、飛鳥の親友である理人君がいる学園と合同の行事とかもあるみたいだから僕は楽しみだったりするんだよね。

 だって飛鳥ってば嫉妬して僕と理人君会わせてくれないし。正直凄い興味があるんだよね。飛鳥の親友とは仲良くしたいし。

 あ、なんかのんびりしていたらこちらを見ていたお兄ちゃんと目があった。

 お兄ちゃんは僕と飛鳥がいちゃついているの見慣れているはずなのに、ウブだから、僕らこうしていちゃついていると顔を赤くしたりするんだよね。

 お兄ちゃんの反応、本当面白い。

 「小浜、新井、俺様の話を聞け! いちゃつくな」

 あ、檀上の会長さんに怒られた。

 「飛鳥、会長さん、なんか怒っているよ?」

 「奴が怒っているとか知るか」

 「だよねー」

 飛鳥は本当この学園で魔王って呼ばれているのもあって不遜である。不遜な飛鳥、かっこいい。

 「夏休みはどうする?」

 「んー、飛鳥ん家に半分、実家に半分かなー」

 「全部、俺の家でもいいぞ」

 「お母さんたちとも会いたいから。でもその間は飛鳥がうちおいでよ」

 「じゃあ、そうする」

 僕と飛鳥は夏休みも一緒だよ。本当に会えない時もあるけどいれる限りずっと一緒にいたいもん。

 「聞けよ! 俺様が挨拶をしているんだぞ」

 「飛鳥ー、会長さんまたなんかいっているよ」

 「海は俺の声だけきいとけ」

 「うん」

 「って、会長様放置?」

 快人が相変わらず突込み属性を炸裂させている。面白いなぁ。そして結局会長さんは副会長さんたちに「あれは相手にしたら面倒です」っていって、僕らは放置された。別にいいけどね。

 式が終わって夏休みに突入ってわけで、それから僕は飛鳥とお兄ちゃんと地元に帰るのです!

 「二学期は何が待っているかなー」

 「なんでもいい。海がいるなら」

 「……暁がかわいそう過ぎるだろうが」

 上から僕、飛鳥、お兄ちゃんの言葉である。

 




 そんなこんなで、一学期は終わった。

 二学期はもっともっと、楽しくなればいいなぁって思いを掲げながら僕らは学園を後にしたのである。






 魔王様と僕の学園生活 一学期編 完

 (男装少女は、彼氏と共にいちゃいちゃしながら学園生活を送っていたのでした!)




ひとまずここで完結。また書く気分になったら二学期編書いたりしますので。

とりあえず親衛隊~の2を書き終えてから書こうかなと思ったら書きます。



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