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僕だけに聞こえる彼女達の本音がデレデレすぎてヤバい!  作者: 寝坊助
デレ4~決着!? 最後に誰が選ばれるのかがヤバい!~
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9「分かった、結果を発表しよう」

「それで、どうなのよ? バカ兄貴!」


「一体、どちらが勝者なのですか? 教えてくださいまし、お兄様!」


 ほみかの料理もあらかた平らげ、食後のお茶を飲んでいると、ほみか・あすかの両方が僕に向かって詰め寄った。


「どうなのよ。てか、あたしでしょ!? 完食してるし!」


「お待ちください。それならわたくしですわ! お兄様はわたくしの作ったお料理を、とても美味しそうに食べてくださいました!」


 またもやキャットファイトを繰り広げる二人を、僕は「まあまあ」と両手で制し、


「その前に。二人にはお礼を言わせてくれ。ほみか、あすか。二人とも、僕のために一生懸命、手間暇をかけた料理を作ってくれて、本当にありがとう。料理っていうのは、作った人の気持ちが反映されるっていうけど、僕には二人の愛情が思いきり伝わってきたよ」


「は、はあ? な、何よ急に。真顔で恥ずかしいこと言わないでよね」


(にゃにいいいぃぃぃ♡♡♡ お兄ちゃんが、ほみかのラブラブハートが、伝わってくれたのぉおお♡♡ さっすがお兄ちゃん! これからは毎日でも作ってあげるからね♪)


「お兄様に喜んでいただけて、大変嬉しゅうございます。真心を込めて調理した甲斐があるというものですわ」


(ああ……お兄様から、かようなお褒めのお言葉を賜るとは。あすかは生涯で今が一番幸福ですわ。今すぐこの場で自害をして、時を止めたいほどに……)


 ほみかもあすかも、表面上は何でもないといった風を装ってはいるけど、心の中では引くぐらい大喜びしてるんだよなあ。出来れば両方勝者にしてあげたいけど、そういうわけにもいかない。


「まあ、そういうわけでね。料理には愛が必要不可欠だと僕は思うんだよ。もちろん味も大事だけどね。例えば、あすか。給仕の仕方が完璧だったし、食材や調理技術の話は大変参考になったよ。それに、ほみか。僕のために頑張って作ってくれたことが本当によくわかった。こういう何気ない雰囲気や仕草が、食べる人の心を動かすんだあって思ったよ」


「確かに。お兄様の仰る通りですわね」


「ちょ、ちょっとバカ兄貴! 前置き長すぎ! それで? 勝ったのはどっちなの? あたし? それともあすか?」


「分かった、結果を発表しよう」


 僕がそう言うと、ごくり、と二人は息を呑んだ。

 正直な話、単純に味だけで言うならばあすかだ。というよりその点は比較にもならない。調理の手順も完璧だし、味付けにいたってはプロの料理人と遜色ない。ぶっちゃけズルい気がするくらいだ。


 その一方でほみかなんだけど……一言で言うなら懐かしかった。まあ思い出補正と言ってしまえばそれまでだが、それでも味付けは昔よりもしっかりしていた。おそらく、今ほみかが出来る精一杯のことをしてくれたんだろう。

 

 というわけで。僕は勝者の名を告げた。


「勝ったのは……ほみかだ」

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― 新着の感想 ―
[良い点] ヘタレじゃない......だと? [一言] 普通のヘタレとは一味違うようで...... 続き、期待しています。
[良い点] 更新お疲れ様です! [一言] わけあっていっぺん退会したごたごたでブクマが剥がれたままだったから連載再開に気づかんかった;; 常々思いますが作者さんって、グルメ小説に適正おありかもw …
2020/03/14 13:35 退会済み
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