仲間探しの方法
チェルが見つかってから、数日。
ノルン達に動いてもらっているとはいえ、俺達が動かない訳にはいかない。
酒場へと尋ねに行った俺はその場で依頼をする。
内容は勿論俺の仲間の情報を集めて欲しいという事だ。
外に出たいのはやまやまだが、俺は修業が終わってない。
だというのに旅に出る訳にはいかないからな。
なら、師匠について来てもらうというのも考えたが、それは当然駄目だ。
師匠はこの街の騎士。
街を守る義務がある……それなのに少ない時間を使って俺に体術を教えてくれているんだ。
その義務迄奪う事は出来ない。
「それで、頼めないか?」
だからこそ、俺達は酒場に来たわけだ。
酒場なら冒険者が居る。
そこでなら情報も貰える可能性が高い。
せめてこの街に居なくてはならない間、彼らに頼もうという考えだ。
「なるほどな、分かった任せて置け依頼料は……そうだな情報が集まってからだ」
「先払いじゃなくて良いのか!」
カインは驚くが俺も内心驚いていた。
依頼の内容からして結構な高額を請求されると思ったんだが……。
何せ俺達がなんも情報を持っていない仲間を探してくれ、唯一ある情報はこの神大陸には居るだろう。
ってだけだからな。
「集まるか分からない情報だからな……先払いしてもらっても依頼を完遂出来ないかもしれない、そうなったら金を返さなきゃいけないんだからな」
「いや、そうは言っても」
店主の言葉に俺は思わず反論する。
依頼をしてもらう以上その為に街の外へと行かなくてはならない。
準備にもお金は必要だ。
そう思ってはいたのだが、彼は首を横に振る。
「うちはこの街一番の酒場を目指してるんだ、勿論初期費用としていくらかは貰う、それに後で余分にかかった費用は請求するが依頼の達成料なんかは今は預かれないよ」
な、なるほど……そこはきっちりしてるのか、まぁ……当たり前だな。
「分かったそう言う事なら……頼むよ」
完全に何も払わなくていいわけじゃない、というのを聞き俺はほっとしつつ少し残念な気もした。




