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引きこもり


昔、高度成長の末期両親が相次いで亡くなる。


1人息子で引きこもりだった俺に、広い庭付きの一戸建てのこの家と死ぬまで遊んで暮らせる金を残して。


お陰で未だに引きこもりを続けている。


家は都内にあるのに一番近い駅まで徒歩1時間広い幹線道路も近くには通っておらず、周りには低所得者向けのアパートが軒を連ねていた。


その所為か再開発される事も無く、両親が亡くなった50年程前と光景が殆んど変わっていない。


ただそこに住んでいた人たちは段々と減って行き、今この周辺に住んでいるのは俺だけになってしまった。


訪れる人も無く人に会う事も無い。


以前は食料品などの買い出しに月に2~3度出かけていたけど歳をとってそれも億劫になり、備蓄していた缶詰やレトルト食品に庭の家庭菜園で採れる物で済ませている。


電気は太陽光発電と風力発電、水は井戸水という事もあって不便は感じない。


数ヵ月程前からテレビが映らなくなったのが不便と言えば不便なのだが、ゲームができるから良しとしよう。


数ヵ月前全世界で同時に致死率100パーセントの未知の疫病が蔓延し、人類は引きこもりを続けている老人を除き絶滅していた。




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