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杞憂
昔小説サイトに作品を投稿していた男がある心配をしていた。
その男はショートショート作品を1日1話投稿していて、その頃全世界に蔓延していた伝染病をネタにしたホラー作品を思い付き書き予約投稿する。
公開されるのは2ヵ月後、その頃も伝染病の蔓延が続いていれば良いが終息しているとホラー作品がコメディ作品になってしまう、その事を危惧していたのだ。
あれから10年経った今でも伝染病の猛威は終息しておらず、男の危惧は杞憂に終わる。
男はもっと別な事を危惧すべきだったのだ。
公開された2ヵ月後、小説を読む読者は殆んど残っていなかったからだ。




