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『書籍化!』百合ゲー世界なのに男の俺がヒロイン姉妹を幸せにしてしまうまで  作者: 流石ユユシタ
二年目

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97話 帰還

 抱っこをした後、俺は夕食を千夏と一緒に夕食を食べることにした。ばっちゃんが作るかぼちゃの煮物とか懐かしいって思いながら食べる。



「千夏、味はどうだ?」

「ん、美味しいわね。魁人のおばあちゃんと千秋が作ったんでしょ?」

「らしいな」

「……このから揚げも美味しい。今日っておかず何でこんなにおおいの?」

「さぁ、ばっちゃんは昔から料理を沢山作るから」


 俺が実家に行ったりすると、必ず料理をたくさん作ってくれる。これはずっと恒例行事と言うか、何というか。


 かぼちゃの煮物、から揚げ、ハンバーグ、ポテトサラダ、味噌汁、タケノコご飯……ここまでメニューが多いとは。


 千夏もめっちゃ食べてる。


「ポテトサラダ美味しい」

「ばっちゃんのはマヨネーズ多めで、ベーコンも入ってるしな」

「でも、食べ過ぎたら太っちゃうわね……」

「子供の時はいくら食べても太らないって、俺は言われてたな」

「それ本当?!」

「いや……」


 恐らくだが嘘だろう。子供でも食べ過ぎたら普通に太るし。この間も子供の内から食べ過ぎて、太り過ぎてダイエットする羽目になった特番番組やってたしな。


「多分だけど、子供でも食べ過ぎたら太るだろうな」

「私って、太ってきたかな?」

「いや、痩せてると思うが」

「じゃ、から揚げを、あと1個……いや、2個食べるわ!」

「そうか」



 体重は気になるよな。千夏はむむむっと唸りながらから揚げを食べた。



◆◆



 うち達はお兄さんとおばあちゃんとおじいちゃんとご飯を食べたり、将棋を指したりをした。受け入れてくれるかは心配だったが特に何も問題ないようで安心した。お風呂にも入って、寝る時間になった。

 いつもの部屋で、うち達は寝ることになる。


「そう、良い人だったのね」

「おう! いい人だった!」


 千夏が千秋におじいちゃんとおばあちゃんがどんな感じの人であったのか聞いている。



「夕飯、我が作った! 最高だっただろ!」

「まぁね」

「おばあちゃんが手伝ってくれたけどね!」

「本当に美味しかったわ。食べ過ぎないように注意しないといけなかったわ」

「あー、千夏知らないの? 子供の頃はいくら食べても太らないんだぞ? おばあちゃんが言っていた」

「それ、嘘よ」

「えええええええええ!? 我、今日、めっちゃ食べた!?」

「それは……しょうがないわね」



 可愛い、千夏も千秋も可愛い。それを見て、あわあわしている千冬も可愛い。


「千冬」

「春姉、なんスか?」

「いや、可愛いと思って」

「あ、どうも」

「もっと恥じらいが見たいのに!」

「え? 急に……」



 最近、可愛い可愛いと言い過ぎたのか……慣れてしまって恥ずかしがってくれないのだ……どうして……。


「春姉も可愛いっスよ」

「それはどうも……でも、千冬の方が可愛いよ。天に召されて、天使が天国に案内してくれるかと思ったら千冬だったよ」」

「あ、どうもっス」

「……お兄さんが千冬のこと、カワイイってイッテタヨ」

「え、えぇぇ!? か、魁人さんが……ど、どうしよう」

「解せない……」



 解せないよ、直接言っているのはうちなのに。間接的に言ったお兄さんに対して恥じらいを感じてしまうなんてね。


 でも、可愛いから、よし!!



◆◆


 次の日、お兄さんのおじいちゃんとおばあちゃんが帰ることになった。荷物を持って二人は玄関に居た。


「4人共、またねー」

「魁人、育てると決めたならしっかりやりとげなさい」



 おばあちゃんとおじいちゃんはそう言って帰って行った。帰る少し前におばあちゃんと千夏が少しだけ、話してるのが見えたけど……何を話してたんだろうか。



 あとで聞いてみよう。その日の昼食はお兄さんのおばあちゃんが作ってくれた、カレーを4人で食べた、非常に美味で、千秋がお代わりを2回していた。本当にご飯食べてても可愛いから困る。









―――――――――――――――――


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― 新着の感想 ―
[一言] 書籍見てみたけど、イラストがついてさらにキャラが魅力的に見えるなあ。
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