この謎が解けたなら 〜9年越しの恋と謎解き、始めました〜◆
この謎が解けたなら 〜9年越しの恋と謎解き、始めました〜◆
作者:里見りんか 様
https://book1.adouzi.eu.org/n3612ht/
【あらすじ】
水無七緒は、保育園のときに、引っ越していった男の子から、別れ際に、黄色いノートをもらった。そこには、自作のなぞなぞや迷路がたくさん書いてあって、男の子は小さな声で何かを告げた。
「この謎が解けたら……」
けれど、ノートの最後の謎が解けぬまま、七緒は中学生3年生になっていた。
同じクラスの本郷圭太から、騙し討ちのように、やりたくもない文化祭委員に巻き込まれ、憤慨していた七緒だったが、文化祭委員の会合で、圭太が謎解きを絡めた企画を提案する。
謎解きというワードに、なぜ今更、9年前のことを思い出すのだろうかと不思議に思う七緒。あの男の子は、最後に何と言ったのか。
9年間、眠り続けてきた謎と気持ちが動き出す。
【感想】
青春、初恋!なストーリーに謎解き要素が加わってとっても面白かったー。
学生らしいプライドや行き違い、学校行事や委員活動を話に絡ませつつ、保育園の頃に渡されたなぞなぞノートが重要なキーに……という構成。
全体的に爽やかな雰囲気で、こういう青春ものが読みたかったんだ……!
作者様の別作品「桜子さんと書生探偵」がアルファポリスでホラー・ミステリー大賞を受賞されていまして、こちらも面白かったのですが、どちらかと言えば私は「このなぞが解けたなら~」の方が好みでした。
句点多めの特徴的な文章も、するっと読みやすかったです。
全21話、完結。




