祝福の地 簒奪者と列柱の迷宮◆
祝福の地 簒奪者と列柱の迷宮◆
作者:西東行 様
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【あらすじ】
大陸の北西の端にある辺境国ウルガゾンテ。王位を簒奪したイースは、迷宮に封じられた王国の権標を手に入れるため、迷宮を解くことのできる知恵者を求める。
応じて王城での知恵試しに参じたのは、王都の宿なし、赤毛のトゥーレ。はたしてどのような謎かけがなされるのか。
【感想】
いい意味でなろうっぽくない、書籍の正統派ファンタジーて感じですごく良かったー!
結界に数魔術が使われるなど、世界観が独創的。
また神話や生き物達、北方の人々の生活といったディテールにも、きちんと目配りのいきとどいた良作、という印象でした。
そして主人公はじめ、王位簒奪したイースや詩人、迷宮管理者マグメルなど、主要キャラが基本的に善良なんですよね。だから読んでて安心感ある。
イースは時に容赦ない事もしますが、それは、自然が猛威をふるう北方の地で、民の事を第一に考えてるからで。
冷静な為政者って感じでかっこいい。
また、文章が丁寧で心地よく、世界観にとても合ってました。
恋愛要素は終盤にうっすーーーーくあるようなないような……その辺の続きがあったら読みたいかも。
20話と話数は少なめですが、かなり読みごたえありです。
二話目から話が動くので、そこから数話読んでみるのをおすすめします。




