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TSエルフさんの酒飲み配信~たくさん飲むからってドワーフじゃないからな!?~  作者:


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【乾いいね】ミイラ【イカしてるね】

「ヨカッタのー?」

「よかったんじゃねぇかな、引き留めもされなかったし」


 海外だから行きたくないという一見情けない断り文句に、エルヴスの両名は呆気にとられたようだった。しかしすぐに気を取り直すと「分かりました。一度この話は持ち帰らせていただきますね」と告げ、その場は一旦お開きとなった。まさか北欧まで持ち帰るのか……。


 そんな訳で一旦指名依頼はお断りとなった俺達は折角戸中山ダンジョンに来たのだからと少しばかり潜ってから帰路について、現在はパソコン立ち上げてマイクセットしたりと配信のセッティングをしている。オーロラは雑巾がけの様に机を拭いていく。まぁ、カルーアが掃除してくれてはいるんだけど、気分としてね。


「逆にオーロラは俺の一存で断ってよかったのか?妖精――というか妖精女王的にユグドラシルって大事な物だったりしない?」

「ンー、ソコマデ?この世界のドコかにあるんだろうなとは思ってたけど、ダンジョンとは思わなかったカナ」


 あ、そうなのね。勝手に妖精からしても植物の神様っぽい世界樹ユグドラシルは信仰対象なのかと思ったけど、思ったほど重要視はしていないみたいだ。オーロラが本当に行きたいと言えば口の端から血を垂らしながらも了承したと思うから、その言葉が聞けて良かったと思ったのは内緒だ。


「マタ来るカナーあの人達」

「来るんだろうなぁ。ま、来た時考えるかね……っと、よし。始めるかね」

「ハーイ!」


 持ち帰った結果、強硬手段をとる可能性が無きにしも非ずだが、今から警戒してもね?そんなことしてたらいつものダンジョンでの活動も配信もクオリティが低いものとなってしまうからね。配信の方は元よりクオリティが低めとは言わない。ささ、オーロラも配信画面に入ったし――スタート!


「ハァイ、皆の衆。ジョージの酒飲みチャンネルの時間だ」

「ハァイ!」

『ktkr』

『はぁい!』

『ハァイジョージィ、飲んでるぅ?』

『乳酸菌もたまには飲めよぉ?』

「乳酸菌ね……配達員は来ないけど、飲みたいなと思った時は買ってるぞ。2000の奴とか」

『あれ寝れるって言うけど本当?』

『本当やぞ。万が一効かなくてもプラシーボ効果で寝れるやろ』

『適度に運動して風呂浸かってご飯食べて寝る一時間前にスマホとかテレビとか見て無きゃぐっすり寝れるぞ』

『今のご時世それ完璧に出来る社会人いねぇだろ』


 おい、今日は視聴者が脱線しだすの早いな!いや、乳酸菌飲料の話に乗っかった俺も1つの原因ではあるけども。とりあえず、先に料理を並べて……手を叩くことで視聴者の意識をコメント欄から映像の方へ誘導させる。よし、まだ話す奴はいるけど少し収まったな。


「はい、皆さんが静かになるまで30秒かかりました。今日の料理もすでにセッティング済みです」

「イケマセンネ!」

『30秒で静かになるのは割と優秀では?』

『本当に優秀なのはそもそも騒がねぇのよ』

『ワイ、それで一授業潰れたことあるで』

『それ先生職員室戻ってる奴やろ』

『お、今日はホタルイカの素干しに鮭とばか』

『おっさんくせぇw』

「そらおっさんだからね」


 そう、今日のおつまみはそれぞれ透明なパッケージにこれでもかと詰め込まれた鮭とばとホタルイカの素干しだ。鮭とばは北海道、ホタルイカの素干しは富山からそれぞれ取り寄せたものだ。相模原ダンジョンで鮭モンスターは獲れるのだが、鮭とばまでは作られていないし、ホタルイカに近いモンスターは出現しない。だから取り寄せる必要があったんですね。


「今日はこれらを食べながらチビチビとお酒を楽しむ日だ。やっぱりこれに合わせるのなら芋!焼!酎!」

「ワタシは麦!焼!酎!」

『あ、分かれるんだ』

『なんかジョージテンション高いな?』

「や、なんか久しぶりに食べるからさ……実は楽しみだったんだよね。オーロラ飲み方どうするー?」

「まだ寒いからオユワリー」

「オッケー」


 要望に応えて取り出したるは倒してもこぼれない卓上ポット。オーロラのグラスにお湯を入れてそれの2倍ほどの麦焼酎を注ぎ入れてお湯割りの完成だ。単なる好みで俺自身麦焼酎を飲む機会は少ないが、中々いい香りだ。


「ジョージはロック?」

「おうよ。っぱこれよ!では各々方、グラスを持って乾杯!」

「カンパイ!」

『早い早い』

『kp』

『不意打ち乾杯やめてもろて』

『まだグラスに注いでる途中でしょうが!』

「うるせぇ飲もう!」


 まぁまずはつまみを食べてからなんだが。少し大きめな皿に袋から乱雑に流し入れた中から1つのホタルイカの素干しを摘み上げて一口で食べる。んん、干しているはずなのにねっとりとした食感に、人によっては苦手に思われそうな癖になる風味。これが焼酎に――


「「()う!!」」

『うわぁビックリしたぁ』

『何それ食レポかミ?』

『合うだろうけどよぉ!』

『それらっていざ食べたいって思った時、ピンポイントでなかったりするんだよなぁ!!』


 分かる、家にあると思って帰ったら食べきってたりするんだよな。分かるよ、分かる俺も何度もそれで泣きを見た。なんなら昨日、オーロラがラッキーターンでそれやった。今日の帰りに買ってあげたけど、今日のお口の気分はチョコだったらしい。難しいね。

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― 新着の感想 ―
エルフを召喚するには激レア酒を触媒にするのは最前提だな!
ヤ〇ルト(笑) 球団が優勝しても、粗品一つも寄越さない会社。 教室が騒がしいから、連帯責任とか言って校庭を走らせる教師いたけど、これって明確に法律違反だからね。 日教組は、他人には「法律を守れ」「憲…
鮭とば、その辺で売ってるのは生臭かったりタレで味を誤魔化していたりと当たり外れが結構ある印象。 本場のを食べてみたいですねぇ。
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