表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TSエルフさんの酒飲み配信~たくさん飲むからってドワーフじゃないからな!?~  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

200/360

【ちょっとだけよ】視聴者絶叫【チラリズム】

「いや、まぁな?ユニコーンっちゅうのはウチで獲れる素材の中じゃトップクラスのモンやけども……ようこんだけ見つけたのぉ」

「自分らから来たんだよなぁ……」


 買取のための机に並べられたのは合計5本のユニコーンの角だ。長かったり太かったり短かったり螺旋状だったりと個性豊かな角ばかり集まったな。この中で一番買取が高い物となると、一番最初に狩ったユニコーンの角となる。といっても、効果・薬効などは殆ど一緒だ。買取価格は基本一定だが、形状によって増額する。一番安いのは短い角だった。


「こちらとしては有難いからええんやけど。ウチに常駐する冒険者でユニコーンが現れるエリアまで行けるんはそれなりにおるんやけど、男ばっかりやからなぁ。男となるとかなりの運が必要やからな。譲二さん、いっそのことユニコーン専門にならん?稼げるで?」

「いやだよ、この体になってユニコーンと初めて対峙したけど、精神削られたっての。やっても月に何回かって所か」

「あー、やっぱりそういう感想になるんやな。分かった、まぁ気が向いた時に頼むわ。で、買取は二頭分の肉以外全部でええんか?」

「うん、それでお願いします」


 確かに一定以上の強さを持ち、条件が合った女性冒険者からすれば、ユニコーンは狩りやすく、尚且つ金にもなるモンスターではあるのだが、些か評判が悪い。以前までは俺も何故かと疑問に思っていたのだが、今回狩りをしてよく分かった。


 あいつらは自分好みの女を見るや否や、なんかこう、理性のある瞳から一気に雄へと変貌するし、執拗に貫いて来ようとするし。あれを聖獣扱いしている宗教、どういう思考回路してるんだと思ったほどだ。


 まぁそのなんだ。言っちゃうと他のモンスターに比べて精神的に疲れるんだ。なんなら帰りにトラバサミに掛かった木々鹿にとどめ刺していた時が一番気が楽だった。サイコパスに聞こえるけど。それでも肉は美味いしそれ以外素材はいいしである意味バランスがとれているモンスターなのかもしれない。



 その日の夜。早速ユニコーンで料理を作り上げた俺は、いつものように配信をスタートさせる。


「そういう訳で今日のメニューはユニコーンでーす」

「ツノ生えたウマ!」

『どういう訳だってばよ』

『ユニコオオオオオオオオオン!』

『え、ユニコーン狩ったん?大丈夫?腹貫かれてない?』

『ユニコーン的にTS娘はアリだったのか。あいつとはいい酒が飲めそうだ』


 ――とまぁ、視聴者からの反応は中々上々だ。謎に叫ぶコメントだったりユニコーンを狩ったことにビックリするコメントだったりとあるが、俺の体を心配する声が多かったのが意外だった。それほどまでにユニコーンは色々とやらかしているモンスターのようだ。


「あぁ、大丈夫大丈夫。寧ろ解体するとき以外、奴らの体に触れてないよ。ほら、お腹もこの通り」

「ジョージッ!?」


 腹の無事を証明するためにシャツをベロンと捲り上げて、へその辺りをカメラに映す。俺自身もパソコンの配信画面で確認するが、傷1つない我ながら引き締まったお腹がそこにあった。そんなお腹に満足していると、不意にシャツが引っ張られ、下に降ろされる。何事かと見るとシャツの裾を握り締めたオーロラが目を吊り上げてこちらを睨んでいた。あの、オーロラさん背後に般若の面が見えるんですけど。


『あ゛っ!?』

『不意にサービスシーン出すんじゃねぇよ!』

『いつかやらかすと思って見ててよかった』

『エルフって食っても太らんのか?』

「ダメでしょジョージ!簡単にオハダ見せちゃ!」

「オカンかな?」

『まごうことなきオカン』

『オーロラちゃんも怒るんやな……』


 実はオーロラ、普段の生活ではぷんすかレベルには怒ることはあるんだよな。ゲームで負けた時くらいだけど。だからまぁ……ここまで怒るのは割と珍しい。そんな怒らんくても……ここは機嫌を取らねば、配信中怒ったままは宜しくない


「ごめんて、オーロラ。ほら、明日の朝ご飯ベーコン1枚追加するから」

「……モウ一声」

「もう一声とかどこで学んだんだよ……ご飯にのせる用の温泉卵作ってあげるから」

「ならばヨシ!」

『チョッッッッロ』

『らしいっちゃらしい』


 何とか許しを得たことで本題に入ろうか。机の上に用意したのは2つの木台。勿論、ユニコーンのメニューと言っておいて今日食べるのは木台でーすなんて言うつもりはない。少し席を外してエプロンを身に付けキッチンからあるものを持ってくる。両手にそれぞれハンドルを持ち、その先にはジュウジュウと音を立て白煙を上げる鉄板プレートが。さらにその上に載っているのは――ユニコーンの肉で出来たハンバーグだ。


『いや、1つずつ運べよ。危ねぇなぁ!』

『よく運べるな』

『ワイは零す自信しかない』


 うん、平然とした顔をしているつもりだが、両手に持ち上げた瞬間、「やらかしたかもしれん」という後悔が脳内中を駆け巡った。結果としては無事、木皿に載せることには成功したんだけど、下手したら零してオーロラの怒りをさらに深めることになったかも知れない。


「お待たせしました。本日のメニュー、ユニコーンのハンバーグとなります」

「ハンバーグ!ハンバーグ!」

『ハンバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアグ!』

『ハンバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアグ!』


 なんか今日叫ぶコメント多くない?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ユニコーンは変貌具合がどうこう言う以前に、条件に合うこと自体がセクハラ案件なのでは。
ユニコオオオオオオン!! 200話おめでとうございます。ジョージがいい感じにスルースキル高いから配信の雰囲気良さそうでよきですね
[気になる点] 作内コメント的に「ミンチよりうめぇや」って返さなきゃ(使命感
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ