【好きな総菜】ラジオな質問コーナー【発表エルフ】
さて、質問に答えるとは言ったものの、メインは酒飲み配信だということを忘れてはいけない、忘れるわけがない。早速俺はおつまみに箸を手を伸ばす。先頭打者に選んだのは、しっかりと味付けされたであろうポリポリきゅうりだ。
口に入れて噛むとその名に相応しく、ポリポリと小気味のいい音が口の中から聞こえる。さらにごま油の風味と塩だれの味がマッチングして、暑い夏にピッタリの一品となっている。これを先頭打者に選んで正解だったな。見事に塁に出て――危ない危ない。ビール缶一個飲み切る所だった。欲張りすぎるんじゃあない。
『あのジョージ、何食べてるの?』
「あ、ゴメン。ポリポリきゅうり食べてる」
『ジョージって基本声に出して食レポしないし、俺達美味しそうに晩酌してるところ見に来てるところあるし……あれ、ジョージラジオと相性悪くない?』
「否定はできない。でも、俺とオーロラに食レポを求められてもなぁ」
「チーズアゲ美味しい!」
「特にオーロラはこれだし」
『せやな』
俺はともかくとして、オーロラに長文の食レポを求めるのは酷だろう。大体彼女は「オイシイ」くらいしか言っていないような気がする。俺も意識しなければ「うまいうまい」で済ます時があるのは否めない。まぁだからこそ今日のラジオ配信は質問に答える場にもしているんだからな。
「では質問に答えていこうじゃないか。今日はコメントに書いてくれたもので答えやすい物を答えるぞ」
『こういうのってスパチャすれば質問に答えやすいとか無いんすか』
「無いす。スパチャ開けないもん」
そもそも普段でさえスパチャを開かないのに番外編ともいえるラジオ配信で開けるのも如何なものかと。さて、唐揚げを口にしながら答えていきますかね。
【エゴサしてる?】
「積極的にしないな。もし、Twitterのトレンドでそれっぽいのが上がっていたら見るくらいはするが」
『批判的なツイートとかあまり気にしなそう』
「いやいや、エルフになったとはいえ、心は一般男性だから傷つくときは傷つくぞ?」
「ジョージをイジメたら凍らすよ!」
『Twitterで凍らすってそれ洒落にならないやつ』
『Twitterでジョージに粘着してる奴が凍結するのよく見るけどまさかそういう……?』
オーロラさん。あなたまさかエゴサしてる?使うとしても俺のアカウントを使わせていたのだが、この前、自分のアカウントを持ちたいと駄々をこねられたので、オーロラ専用のアカウントを作成した。しかも他者にオーロラだって分からないような名前に俺が設定しているけどな。けどオーロラのツイートは見ないようにはしているし、俺のアカウントでフォローもしていない。すれば他の人にバレるだろうし。その代わりオーロラは俺をフォローしている。あっちが俺をフォローする分にはバレないだろうし。
【外国行きたい?エルフによる危険性抜きで】
「出来るだけ行きたくねぇなぁ」
『飯の為ならどこにでも行くイメージがあるが』
『確かにw』
失敬な。まぁ今このホテルに滞在しているのも珍しい食材に釣られたからなのは間違いない。それをわざわざ言う必要はないが。ム、この鯛の刺身なかなか美味い。これは茶漬けに載せて食べてみたいな。大葉で包んで食べてもまた美味い。
「珍しい物を食べたい欲求は確かにあるけどねぇ。俺、日本語しか話せないし?やっぱ言語の壁はデカいよ。それにぶっちゃけわざわざ海外に行かなくても日本で食べようと思えば何でも食べられるしな」
『流石食文化の国、日本』
「でも飛行機は乗りたいかも。飛行機のファーストクラスとかで美味い飯は食べたい」
『機内中の酒飲み干さない?』
『やめてクレメンス』
「君らがどんだけ俺をドワーフだと思っているかよっく分かったわ。俺にも分別はあるわ!」
【女性の体に馴れてきた?】
「ここまで日数たちゃ嫌でも馴れてくるわな。ただ、まだ男だった時の癖は抜けないし、夢の中の俺は男だったりするな」
『夢占いによると性別が変わる夢って変身願望があるって言うけど』
『変身した後なんだよなぁ……なんならジョージの精神は男ってことになるのか』
【オーロラちゃんが話してるのって日本語でいいんだよね?】
『日本語じゃん。何言ってんの?』
『いやいや、そもそも妖精って同種と契約者としか話せない種族なんだぞ?でもオーロラちゃんは進化してから当たり前のように話しているけど、もしかしたら誰にでも理解できる謎言語ないし魔法で話しているんじゃないかと』
「だそうですが、オーロラさん」
「ンー?ワタシはジョージが話せる言葉だけシカ話せないし分からないよー」
オーロラ曰く、進化したことで俺と更に繋がりが深くなったため、俺の言語能力がオーロラの言語能力に上乗せされたらしい。道理で世界で最も難しいと言われる日本語で対話できるわけだ。あれ?ってことは……英語とかも俺が分かる程度までしか分からないのか……
『オーロラちゃん英語話せるの?』
「デキルよ!This is cucumber!Yummy!」
『これはきゅうりですと言われても見えんが』
「大丈夫、ちゃんとポリポリきゅうり指差してるから」
『しかも中学生英語レベルだ……』
あれ、これ実質俺の英語力がその程度だとバレてない?




