表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創世輪廻譚(読み切り)  作者: からあげ大佐
もう一度、キミに会うために
4/14

噛み締める苦味

どうも、からあげ大佐です。創世輪廻譚の4話になります。エキナとシナが互いに質問をしあうお話になります。どうぞ!

騎士団の2階

共有スペースのソファーに、

2人は座って質問し合う。


シナ「えっと...じゃあ...」


シナはコーヒーを一口飲んでから、

口を開く。


シナ「あの森の中ででてきた。魔物?はなんなんだ?」


エキナが答える。


エキナ「あぁ、あれ?あれはねゴブリンだよ!森の中とかによくいてちっちゃくて...緑で....知能はあまり高くないけどずる賢い奴らだよ!」


シナ「あんまり強くはないのか?俺はボコボコにやられてたけど...エキナはいとも簡単に倒してただろ?」


それを言われてエキナは腕を組み。

うーんと少し悩む。


エキナ「弱いとも言えるし...強いとも言えるよ。基本的にゴブリンは群れを作っているからね、群れでいると連携をとってきて強い...でも一体だけなら弱い!だから昨日は倒せたんだよ〜!」


話すときエキナは腕をわたわた動かして、

体全身で話を表現している。


シナ「じゃあ...ゴブリンを倒すときにあの加速してたのはなんなんだ?確か...三速!って言ってたような....」


一つ一つ気になっていたことを聞いていく。

今は落ち着いていられる場所。

答えられた解答をコーヒーの苦味と共に、

喉の奥に飲み込んでいく。


エキナ「あれはね、スキルだよ。産まれたときに1人一つもらうもの。まぁない人もいるし二つ持っている人もいるけどね!」


シナ「スキル?」


スキル「そう!まぁ...不思議な...能力?みたいな感じ。私のスキルは『変速ギア』!1から5まで動きの速度を変えることができるの。1が通常で5が最速!」


連続で喋って喉が乾いてきたのか。

一度紅茶を飲む。


エキナ「五速はねめっちゃ速いんだよ!まぁ...速すぎて怪我しちゃうからあんまりやらないんだけどね〜....きっとシナにも何かしらスキルはあるんだと思うよ!」


シナ「スキル....思い出せるかな...」


手を握って開いたり、

指を鳴らしてしたりしてみるが、

特に何も起きない。

そりゃそうだ。


エキナ「今シナは2回質問したよね?じゃあ次は私の番!うーん...そうだな....今までで何か思い出したこととかものはある?」


またうーんと悩んでから質問を投げかける。


シナ「思い出したこと...ごめん...特には....ただ....この街に来て...なんだか懐かしいなって気持ちには...なった...かな」


飲み終わり何を入ってないカップ、

コーヒーの温もりが少し残っている。


エキナ「懐かしい気持ちかぁ....すぐそこの森で倒れてたんだよね?ってことはもしかしたらこの辺りに住んでたのかもしれないね」


ニコッと笑う。


シナ「そう...なのかもな...」


エキナ「じゃあ次!えっと〜....シナはこれからどうするの?今は保護対象者ってことにはなってるけど」


シナ「これから....うーん....何も思いついてないな....」


悩んでも何も思いつかない。

今は生きて落ち着いていることで精一杯だ。


エキナ「そうだよね〜....まぁちょっとずつ考えていこうよ!さぁ!2つ質問したから次はシナの番!」


紅茶を一気に飲み干して、

どんとこいと言わんばかりに、

シナの方を見る。、


シナ「ん...そう...だな...えーっと....さっき姉って言ってたけど...お姉さんはこの支部にいるのか?」


もうだいぶ質問はなくなってきたが、

なんとか質問を絞り出す。


エキナ「んーん。お姉ちゃんはこの支部にはいないの、お姉ちゃんはね。首都にある本部にいるの!」


姉の話をするとき、

いつにも増してエキナは目を輝かせる。


シナ「本部...?」


エキナ「本部はね、ちょー!エリートの騎士がいるとこなの!団長もいるし...本部直営の部隊もあるんだよ!すっごく強いの!もーっと強くなったら私も本部に行くんだー!」


嬉しそうに姉のことを語り、

楽しそうに夢を謳った。


シナ「本部に所属するのがエキナの夢なんだな」


エキナ「そう!応援してね!」


もう冷め切ったコーヒーカップを、

机の上に置く。


シナ「もちろん。えっと、次の質問なんだけど....うーん...騎士団って...誰でも入れるのか?」


何気なく聞いてみた。

もし入ることができるなら、

騎士団に入ればきっと色々な情報が手に入る。

それにエキナのことを直接応援できる。

そう思った。


エキナ「あぁえっとね!そ」


???「それはもちろんだ!なにせ人手不足だからなぁ!」


エキナの声を遮って、

しゃがれているが力強い。

男性の声が部屋の中に響く。


シナ「えっ?誰??」


エキナ「あ!ゴルド!おかえりー!」


エキナはソファーから立ち上がり、

階段の方を向きながらそう呼ぶ。


ゴルド「おぅ!エキナぁ!今戻ったぜー!」


ゴルドと呼ばれたその男性は、

ゆうに2メートルは超えている。

両肘から手にかけて太く大きくなっており、

色黒で、大きな斧を背負っている。


ゴルド「ちょうど見回りから帰ってきたとこだったが...邪魔したかぁ?」


2人がソファーに座っていたのを見渡して。


エキナ「ううん、平気。彼は森で倒れてて記憶喪失になっていたところを保護したの!名前は一応シナ!」


シナもソファーから立ち上がる。


シナ「えっと、初めまして。一応...シナです」


ぺこっと会釈をする。


エキナ「それで、こっちが私の先輩でお父さんと同僚だったゴルド!巨腕族っていう腕がおっきい種族なんだよ!パワーがすっごいの!」


苦笑いをして頭を少し掻く。


ゴルド「まぁ、そのすっごい力のゴルドだ。よろしくなぁ!シナ」


シナの方に近づいて、

そのでかい腕で背中をバンッと叩く。


シナ「いでっ...はい、よろしくお願いします」


ゴルド「いやいや、敬語なんて無しだ!タメでいいぜタメでよぉ」


背中をバシバシ叩きながら。

力強く大きな声でそういう。


シナ「そういうならわかった...よろしく...ゴルド」


ゴルド「あぁ!よろしくなぁ!シナ!」


ニカッとゴルドは笑う。

それをみてエキナは微笑む。


エキナ「うん!仲良くなったみたいで嬉しい!それでえっと...騎士団に誰でも入れるかって話だったよね?誰でも入れるはずだよ!試験に合格すれば!」


ゴルドはどかっとソファーに座る。


シナ「試験..?入団試験みたいな?」


ゴルド「試験なんかめんどくせぇ、はいりてぇやつはいれりゃあいいんだ」


エキナ「そんなことしたら騎士団の中がぐちゃぐちゃになっちゃうでしょー!」


もう一つのソファーにエキナは座る。


シナ「結構時間がかかるのか?その試験は...俺も入りたいと思ったんだが....」


落胆の表情を見せる。


エキナ「え!シナも騎士団に入ってくれるの?!」


シナとは対照的に、

歓喜の表情を見せる。


ゴルド「たしかぁ....3年に一度だったか?入団試験は」


シナ「3年?!そんなながいのか....」


ゴルドの発言を尻目に、

エキナは1人でウキウキだ。


エキナ「シナも同じ騎士だ〜、ふんふふーん」


ゴルド「だがまぁ...今回はだいぶ特殊な事例だ。本部に手紙を飛ばしてみよう」


ゴルドが顎をさすりながら。


シナ「ほんとうか?!ありがとう」


シナは頭を下げる。

エキナがハッとする。


エキナ「手紙?なんで本部に??」


「「はぁ...」」


2人は同時にため息をつき、

エキナにまた一から全部説明した。


〜〜エキナに説明中〜〜


エキナ「そっかぁ...確かに3年も待てないもんね。わかった!手紙書いておくよ!」


なんとか話を理解したエキナ。

説明をした2人は、

疲れてソファーに座って呆れている。


エキナ「任せて!ちゃんと書いておくからー!!」


うきうきで3階の自室へと向かっていった。


ゴルド「あぁ...すまねぇな。エキナがあんなので、困るだろ?」


2人きりになってゴルドが口を開く。


ゴルド「手紙を出して返事が返ってくるまでしばらくかかるだろう。その間はここで過ごすといい。まぁ、騎士見習いってことにすりゃあいいだろ」


足を組みリラックスしている。


シナ「ありがとう。何から何まで...」


ゴルド「いいんだよ。人助けが騎士の仕事だ。おっとそうだ、部屋の案内をしておこう。3階の空き部屋を使ってくれてかまわねぇ」


そういって立ち上がり階段へと促す。

階段を登り3階につく。

3階はまっすぐ階段が伸びていて、

左右に二つずつの扉とつき辺りに一つの扉。

5人分の部屋があるのだろう。


ゴルド「廊下が狭くてすまねぇな。田舎の支部なもんで金がねぇんだ」


シナ「あ、いや、別に...全然余裕はある...」


2メートルは超えてるゴルドからすれば、

相当狭い廊下だろうが、

170くらいの身長のシナからすれば、

そこそこ余裕のある廊下だった。


ゴルド「あー..えっと、ここがエキナの部屋だ。まぁ扉に名前が掛けてあるからわかりやすいわな」


狭そうに廊下を歩く。

廊下の床がミシミシと軋んでいる。

指差した扉には「エキナ」と書かれた看板が、

かけられている。


ゴルド「んでこっちとこっちが俺の部屋だ。」


反対側の扉を二つ指差す。

片方には「ゴルド」と看板がかけられており、

もう片方には立ち入り禁止と書かれている。


シナ「なんで、ゴルドは二つ扉があるんだ?エキナは一つなのに」


そう疑問を投げかける。

ゴルドは間の悪そうな顔をして、


ゴルド「その...なんだ。俺の体はでかいだろ?だから一つ分の部屋じゃたりねぇんだ。だから二つの部屋の真ん中の壁を取っ払って大部屋にしてんだ、ずるいってのはわかってんだけどな?」


シナ「あ、なるほど....」


わかりやすく説明をしてくれた。

確かにゴルドの体じゃ人部屋では相当、

窮屈だろう。


ゴルド「シナはこっちの部屋を使うといい。エキナの隣だ」


また反対側の扉を指差す、

名札は当然何もかかっていない。

この支部にはゴルドとエキナしかいないのだろう。


ゴルド「この部屋は昔エキナの親父さんが使ってた部屋だ。だいぶ埃をかぶってるだろうが...自由に使ってくれてかまわねぇ」


扉を開ける。

埃はかぶっていなかった、

当時の家具がそのまま残っている。

ベット、机、棚。


ゴルド「なんだ、意外と綺麗じゃねぇか」


シナ「いいのか?この部屋を使って...その...父親の遺品...的な....」


流石に「この部屋を」と言われて、

はいわかりましたとすんなり使うのは、

記憶がなくても申し訳なくなる。


ゴルド「あぁ、いいんだよ。道具も部屋も使われない方が可哀想だ。エキナもそういうさ」


大きな手でシナの頭を軽く叩く、

その声色は力強くも優しく。

そして誰かを懐かしむような...


シナ「....わかった。ありがたく使わせてもらうよ」


ゴルド「おう、そうしてくれ。」


ゴルドはニッと笑って、

自分の部屋へと戻っていった。


記憶を失って、

森で目覚めた。

まだ何も取り戻せてはいないけれど、

たくさんのものを得ることができた、

明日は何かを思い出せるといいな。

そう思いながら、今日は眠りにつくことにした。

読んでくださりありがとうございます。感想、いいね、ブックマークをしてくださると励みになります。

4話はどうでしたか?いろいろな情報が出てきて混乱するかもしれませんがまだまだ続くと思います。新キャラのゴルドはエキナやシナとはまた違う味を追加してくれると思います。では次の話もぜひ読んでください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
エキナの気安い雰囲気がストーリーを引っ張るのに最適で、世界観に関心を持たせてくれました。 王道ファンタジーとして取っつきやすいのもいいですね。 時間を作り、また伺わせていただきます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ