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人国記を読む  作者: 三河
南海道6ヶ国
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淡路國

淡路国は今の兵庫県淡路島です。

挿絵(By みてみん)

淡路(あわじ)

淡路国の風俗遠島の国にして、人の気健儀にして、何事も偽ること少なく、譬ば我が親類縁者とあれば、その筋目を正し、たとえ貧賤道路の乞食にても是を正すの風俗なり。

(淡路の国の風俗は離島の国で人の気は律儀で、何事においても偽ることが少なく、例えば自分が親類縁者であっても道理を正し、たとえ貧しく賤しい道端の乞食にも道理を正す風俗である。)


然ども都而怠惰の気甚き国風にて、物事の締まること少なく、退屈の体のみ多く、武士の風俗も実ありといえども、達人の可出国にはあらず。

(しかしながら全般的に怠惰の気が甚だしい国風で、物事を行うのに締まることが少なく、時間ばかりもてあまし、武士の風俗も誠実さがあるといえども、達人を輩出する国では無い)


・超意訳

淡路の国は島だからか皆律儀で、嘘偽り少なく、親戚だろうが乞食だろうが道理を正そうとする。

でも全般的に怠けがちで、何かするにも緩みがちで無駄な時間ばかり過ぎていくことが多く、武士も誠実だとは言え達人は出てこないな。


・私評

結構褒めている気がするのは、自分が人国記に染められているからだろうか?

・一言要約

律儀で怠惰

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