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人国記を読む  作者: 三河
山陽道8ヶ国
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美作國

美作国は今の岡山県北東部地域です。

挿絵(By みてみん)

美作(みまさか)

美作国の風俗は百人が九十人は万事の作法卑劣にして欲心深く

(美作国の風俗は百人中九十人は何をしてもさせても卑劣で欲深い)


譬えば借物をして、夫を返納せずして手柄のように覚る風儀にして、片意地強く、我は人に勝らんことを思い

(例えば物を借りても、それを返さず自分の物のように扱い、頑固で人より優れていようと思っている)


過ちありても夫に教訓を加る人あれば、却而夫を邪智を以て過ち無きが如くに云いなし、似たることなれば我過ちを人の過のように仕なして、我が意地を可立とすること上下皆風俗なり。

(過ちをした時それを諭してくれる人が居ても、それを悪知恵で、さも過ちなど無いかのように言い出し、似たような事案が有れば自分の過ちを人の過ちのようにして、上下皆とも自分の意地を立てようとする風俗である)


然ども侍十人の内三人四人は心得如形の人もあり。

(しかしながら、侍十人の内三~四人はまともな人も居る)


奥意には変し安き所あるなれば、頼もしからざる所ありといえども、石州には勝れり。

(心の奥底に変わりやすいところがあるから、頼もしからざる所もあると言っても、石見には勝っている)


・超意訳

美作の人は卑怯で欲深い。

物を借りたら借りっぱなしで、優越心が強く、間違いを指摘しても間違いでは無いと誤魔化すか、人のせいにして我を通そうとする。

それでも侍十人中三~四人はまともだ。

性根の所が緩いから今一つ頼りないが、石見よりマシだろう。


・私評

ここでも石見か…嫌われているなぁ

・一言要約

借りたものを返さない



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