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人国記を読む  作者: 三河
山陰道8ヶ国
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丹後國

丹後国は今の京都府北部、丹後半島のあたりです。

挿絵(By みてみん)

丹後たんご

丹後国の風俗上下男女ともに千人万人の内に過て一人も好人稀なり。

(丹後の国の人は上下男女に関わらず、千人万人の内に一人もいないほど、好ましい人物は稀である)


気質不直して気弱く、勇気寡く、実寡うして、邪智有て、聊も取りて可用うなく、唯隼鷹のみよし。

(気質は真っ直ぐではなく、気は弱く、勇気少なく、誠実さも少なく、ずる賢さがあり、少しも使うことが出来なく、ただ隼と鷹だけは良い)


人は気質直なれば勇気なく、勇気あれば邪智あり。

(人の気質は真っ直ぐであれば勇気無く、勇気が有ればずる賢い)


亦愚智なり。

(また愚かしい考えを持つ)


実有れば気不叶。

(能力が有っても気力が伴わってない)


兎角挙げて難用国なり。

(兎に角やりにくい国である)


是根本水土の不然所以なり。

(この根本には風土が良くないからだろう)


・超意訳

丹後の国は身分男女に関わらず好人物が稀で、千人万人に1人も居ない。

気質は折れ曲がり、気弱で臆病、邪でずる賢く全く使い物にならない。

良い所と言えば隼と鷹ぐらいだ。

人々は気質が真っ直ぐなら臆病、勇気が有ればずる賢い、ろくでもない事ばかり考えて、能力があっても気力が無い。

何とも取り扱いに困る国である。

原因はここの風土が悪いせいだろう。


・私評

完璧な人間というのも居はしないものであるが、もう少し言いようがあると思うのだがな。

・一言要約

取り扱いに困る国

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