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人国記を読む  作者: 三河
東山道8ヶ国
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ココがつらいよ人国記③「上拍子」の謎

陸奥国:惣面此国、出羽・上総・下総・常陸・上野・下野の類大形は人の音声上拍子也。然る故に心に佞なる事なくて、差当る所の儀のみ大形に勤ると可知。

長門国:されば人の音聲も下音にして、上拍子なることなくして、人吾を頼むといえども、軽く請けること少なく、思慮をして後に是を答。


「上拍子」とはなんだろうか?

まずは、音声に関わる事だと分かる。

だが、上拍子の有無が性格に関わって来るらしい。

陸奥と長門を比べると

・上拍子だと心が澄んでいる。

・上拍子でないと思慮深い。

と言ったところだろうか。


ここから「上拍子」とは「本音がそのまま口に出る」ことなのかな?と思う。


本音がすぐに口に出るなら、悪巧みや腹芸は出来ないし、本音を口に出さない=思慮深いとも言える。

遠くは無いだろうが、確信は無い。

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