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信長Take3【コミカライズ連載中!】  作者: 松岡良佑
17章 永禄4年(1561年) 弘治7年(1561年)必然と偶然と断案
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信長Take3 登場人物17&あらすじ

【あらすじ】


 斎藤家の斎藤喜太郎が元服し龍興となった年初。

 信長の思惑が瓦解した。

 史実では憎み敵対し、この歴史では頼もしき義兄として共に歩んできた斎藤義龍は死病に侵されていたのである。

 義龍はその病を隠すと共に、龍興を朽木攻略の初陣総大将に任じ、実績と経験を積ませ将来の禍根を少しでも抑える策を取った。

 この子供に対する愛情が最悪の結果を辿った。

 龍興は父の無念と愛情をくみ取り過ぎた。

 その結果、龍興は単独行動を繰り返す暴走を犯してしまうが、運が良いのか悪いのか、若狭湾に尼子軍が来襲する。

 尼子家としては、死に体同然の六角を助ける事で、三好の背後を脅かす存在にしたてつつ、将来の京制圧を見越した準備であった。

 その為に、尼子晴久は陶晴賢と毛利兄弟率いる尼子水軍を向かわせた。

 この晴久必勝の策が、あろう事か龍興暴走行為の正当化のダシとされてしまった。

 若狭湾の戦い事態は、信長が斎藤家に派遣していた九鬼浄隆が作り上げた水軍が辛くも退けるも、全ては信長と同じ様に来襲を読んだ龍興の手柄とされた。

 これが少年龍興の心に楔として撃ち込まれる。

 さらには失意の余り稲葉山への帰還を遅らせてしまい、義龍の最後に間に合わない失態を犯す。

 龍興は最終的に自害を選んでしまうが、それは信長と帰蝶に阻まれる。

 この時、龍興は懺悔の末に真実を話し、偶然に偶然が重なった末の防衛であったと告白し、同時に、当主を辞退する。

 新当主に選ばれたのは帰蝶であった。

 当然、指名された帰蝶は固辞しようとするも、周囲の説得と期待の高さから、最終的には受け入れ、ここに前代未聞の女大名が誕生する事になった。

 帰蝶は大名就任と同時に関係各国を訪問し、各種対応を協議し、反乱の芽を潰し、同盟の締結し、方針を固め、三好長慶の面談にてその思想を認められる。

 ―――のも束の間。

 共に転生し天下統一を目指す信長が、帰蝶や長慶と違う思想を持っている事が判明する。

 信長の思惑は分からない。

 分からないがそれでも帰蝶は信長に追いつくべく、領国経営に乗り出すのであった。




【登場人物】


 ●六角家

 ☆六角左京大夫義賢(40歳)

 ☆山中伊賀守為俊(35歳)

 ☆山中千次郎長俊(14歳)

 ☆足利左馬頭義冬(52歳)


 山城国及び京と、近江朽木を支配していた、と言うと聞こえは良いが、実際の所は本拠地から叩き出され京に封じ込まれたと言った方が正しい風前の灯火の勢力。

 しかし、それでも京を勢力内に収めているのは重要で、尼子家から支援の申し出を受け、近江の所領を奪い返すべく行動を起こす。

 しかし、結果は芳しくなく、尼子の策も不発に終わり斎藤家に朽木を奪われ、崖っぷちにまで追い込まれてしまった。


 ●13代足利将軍家

 ☆足利左近衛中将義輝(25歳)

 ☆細川右京大夫晴元(47歳)

 ☆覚慶(足利義昭)(24歳)

 ☆浅井新九郎輝政(16歳)


 ●本願寺

 顕如(18歳)


 ●長曾我部家

 ☆長曾我部宮内少輔元親(22歳)

 ☆長曾我部宮内少輔国親(57歳)


 三好包囲網では将軍派について四国制覇に乗り出したモノの、将軍が破れた結果、四国で三好長慶の反撃を受け敗北。

 国親が責任をとって当主を引退し、元親が長曾我部の当主となる。

 三好に臣従し領地を大幅に削られた上に、三好と長曾我部以外の勢力の排除を命じられる。

 



 ●尼子家

 ☆尼子修理大夫晴久(47歳)

 ☆毛利陸奥守元就(62歳没/生きていれば64歳)

 ☆陶日向守晴賢(40歳)

 ☆毛利備中守隆元(38歳)

 ☆吉川治部少輔元春(31歳)

 ☆小早川中務大輔隆景(28歳)


 将来の京制圧に向け動き出す。

 その第一歩として、瀕死の六角家を支援する為に、若狭を攻撃する策を尼子晴久は講じた。

 その為に、配下の陶家、毛利家連合水軍を派遣する。

 しかし、信長の読みによって若狭襲撃を察知され、若狭湾での海上決戦に持ち込まれる。

 兵力差により終始優位に戦うも、陶晴賢の思惑により、適当な損害を与えた所で引き返した。

 将来、尼子家を内部から食い破る為に。



 ●上杉家/長尾家

 ☆上杉越後守政虎/謙信(31歳)


 上杉家を継承し上杉政虎となり、関東遠征を行っていた。

 その後、一向一揆対策の為に朝倉家を訪問する。

 偶然訪問してきた帰蝶とは意気投合し、三好長慶との面談には警戒する様に助言した。



 ●武田家

 ☆武田飛騨守晴信/信玄(40歳)

 ☆武田左馬助信繁(36歳)

 ☆武田松(0歳)


 今川義元の要請により善徳寺を訪問し3回目の三国同盟会談を行う。

 帰蝶から提案された織田との和睦および、織田奇妙丸と武田松の婚姻を受ける。


 ●北条家

 ☆北条左京大夫氏康(46歳)

 ☆北条相模守氏政(23歳)


 今川義元の要請により善徳寺を訪問し3回目の三国同盟会談を行う。

 北条涼春が吉川元春に対し武功を挙げる程の活躍をしていた事実に頭痛を覚えた。

 若狭湾の戦いの裏では上杉家の関東遠征を受け、領地の防衛に成功した。



 ●今川家

 ☆今川治部大輔義元(42歳)

 ☆今川上総介氏真(23歳)

 ☆北条涼春/早川殿(18歳)

 ☆松平次郎三郎元康(18歳)

 ☆岡部五郎兵衛元信(36歳)

 ☆松井五郎八郎宗信 (46歳)

 ☆朝比弥次郎泰朝(23歳)


 斎藤家主導の朽木攻略に氏真を総大将とした援軍を派遣する。

 龍興の暴走と尼子軍来襲により予期せぬ海戦へと雪崩れ込んだだ、辛くも生き残る。

 この若狭湾の戦いの裏では義元が北条家の対上杉の戦いに遠征しており、上杉家撃退に貢献した。



 ●朝倉家

 ☆朝倉越前守延景/義景(28歳)

 ☆朝倉式部大輔景鏡(36歳)

 ☆浅井左兵衛尉久政(35歳)


 帰蝶の来訪を心待ちにしていた義景。

 色んな行き違いから些細な混乱も起きたが、問題の本質は浅井久政の暴走であった。

 久政の娘である千寿菊からの情報から久政の謀略が発覚し、難しい対応を強いられたが、何とか傷を最小限に留める沙汰にて関係の崩壊を食い止めた。

 一向一揆に関しては、朝倉、斎藤、上杉で対処する事を決めた。



 ●斎藤家

 ☆斎藤美濃守義龍(34歳没)

 ☆斎藤新九郎龍興/喜太郎(13歳)

 ☆斎藤孫四郎龍重(28歳)

 ☆斎藤喜平次龍定(27歳)

 ☆斎藤美濃守帰蝶(26歳)

 ☆遠藤喜右衛門直経(31歳)

 ☆明智十兵衛光秀(33歳)

 ☆竹中半兵衛重治(17歳)

 ☆京極七郎高吉(57歳)

 ☆河尻与四郎秀隆(34歳)

 ☆九鬼流太郎浄隆(26歳)

 ☆仙谷治兵衛久盛(31歳)

 ☆稲葉彦四郎良通(46歳)

 ☆安藤弥兵衛守就(58歳)

 ☆氏家源太郎直元(49歳)

 ☆斎藤美濃守帰蝶(26歳)


 斎藤義龍がマルファン症候群にて寿命が尽きかける中、最後の策として斎藤龍興による朽木攻略初陣総大将の策を授け没する。

 朽木攻略は尼子軍の来襲により、若狭湾の戦いへと雪崩れ込んでしまうが、辛くも防衛に成功する。

 その裏では龍興は焦りからか暴走を繰り返し、しかもそれが偶然から手柄へと変わってしまい、父に対する懺悔により自刃を敢行し、しかしそれも失敗に終わる。

 己を当主の資格なしと判断した龍興は、叔母である帰蝶に当主を譲り歴史から消えた。




 ●織田家


 ☆柴田権六勝家(39歳)

 ☆森三左衛門可成(38歳)

 ☆滝川彦右衛門一益(36歳)

 ☆塙九郎左衛門直政(33歳)


 信長と共に、近江西にて六角軍に対する防衛戦を行う。



 ☆織田尾張守信広(33歳)

 ☆北畠伊勢守具教(33歳)

 ☆九鬼志摩守定隆(53歳)


 帰蝶の斎藤家継承に伴い、尾張、伊勢、志摩の管理者として協力していく事を約束した。


 ☆村井吉兵衛貞勝(41歳)


 堺を訪問した帰蝶を案内すると共に、堺で流行りの催しを見る事を勧めた。



 ☆前田慶次郎利益(20歳)

 ☆服部小平太一忠(27歳)

 ☆毛利新介良勝(28歳)

 ☆佐々内蔵助成政(25歳)

 ☆丹羽五郎左衛門長秀(26歳)

 ☆前田又左衛門利家(22歳)


 斎藤家の朽木攻略を援護する為に織田援軍として向かう。

 期せずして若狭湾での海上戦となるが、精鋭部隊として奮戦した。



 ☆浅井長政(16歳)

 柴田勝家の配下として近江西の防衛線で戦う。

 己の与り知らぬ所で色々運命が動き、近江浅井家の新当主となる事が決まった。



 ●天皇家

 今上天皇/正親町(44歳)

 ☆近衛関白前嗣(25歳)


 何やら動き始めた模様。



 ●三好家

 ☆三好修理大夫長慶(39歳)

 ☆松永弾正少弼久秀(53歳)


 長曾我部家を吸収し、四国統一に向け最後の仕上げに動き出す。

 帰蝶の訪問を受け、その実力を認め、天皇を目指す己の野望を露にする。

 だが、その話し合いの中で偶然出てきた話の内容から、信長への信頼が揺らいでしまう。

 来年、大和国への侵攻を開始する。



【主人公】


 ☆織田弾正少忠信長(肉体:27歳 魂:49+5+16歳)


 斎藤義龍の寿命を明かされた時から動き始め、様々な裏工作の末に近江を防衛し、尼子軍の若狭来襲を読み危機を乗り切る。

 その一方で、三好長慶の限界を見極め、帰蝶にはより一層の精進を促し、来るべき日に備える。



 ☆斎藤中務丞帰蝶(肉体:26歳 魂:48+5+16歳)


 兄の死とその子の当主事態により信長とは夫婦のまま斎藤家を継承する事になる。

 各国を訪問し、様々な問題に手を付けると共に、三好長慶にはその思想を認められる。

 ただ、ふと漏らした信長の親王任国官位問題から、信長と長慶の思想の齟齬が発見されてしまう。

 帰蝶自身も知らなかった思惑の違いに戸惑うも、信長の予見する長慶の失敗に備え大名として動き出す。


 ☆ファラージャ/胡蝶(15歳 魂:?歳)


 血筋上の兄である義龍の病は当初から把握しており、信長にはその症状を教え、戦国時代ではどうにもできない寿命である事を伝えた。

 帰蝶の朽木援軍と、信長の近江防衛を唯一同時に把握出来るだけに、目まぐるしい状況変化についていくのがやっとであった。


【亡霊】

 ☆織田信秀

 ☆斎藤道三

 ☆太原雪斎

 ☆朝倉宗滴

 ☆斎藤義龍


 元気な亡霊たち。

 義龍は死後にファラージャの手により復活し、複雑怪奇な状況に戸惑いつつも、帰蝶の斎藤家就任を5次元から後押しした。

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