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妄想図鑑が世界を変える?【異世界トランザニヤ物語】  #イセトラ R15    作者: 楓 隆寿
第0幕 序章。 〜妄想図鑑と神代魔法士〜

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*作中補足* 『妄想図鑑』 No.03: 非常用侵入グチ(ヒジョウヨウ・グチ)









 視界が白熱し、無数のコードと記号が虚空に浮かぶ。

 

 まるで古代文明のプログラムが再起動するかのように、図鑑の文字は変換され、俺の脳に直接意味を刻み込む。

 

 重力も時間もあいまいになり、ただひとつの真実だけが突きつけられるーー。

 

「これは妄想じゃない。だが現実でもない」



  ■図鑑No.04:非常用侵入グチ(ヒジョウヨウ・グチ)



 ■ 分類名

  緊急用妖獣イマジナリー・ビースト

  神経干渉型ーー幻像守護体。




 ■ 通称

 「妄想図鑑の裏ボス」。

 「試練の門番ゲート・ミストレス」、 「視線税を徴収する者」、

 「心拍の境界線に現る、妄想の守護者」などと、呼ばれることもある。




 ■ 発動条件


  『江戸っ子鼓動』の興奮度急上昇時(鼓動レベル3以上)。

  特定条件下の”死線”暴走 or 意識の逸脱(通称:妄想過熱状態)。

  甘い香り、あるいは過去の“ときめきの記憶”が刺激されたとき。




 ■ 外見特徴


 黒網の脚線美を誇る、異様に艶やかな美貌の持ち主。

 背中には細く鋭い装飾的な“封印羽根”が展開(妄想防衛装置)。

 魔眼のように光る眸。

 見る者の“羞恥と好奇心”を同時に刺激する。

 その身から漂う香気は「記憶の残り香」であり、

 ゴクトーの過去体験とリンクする。




 挿絵(By みてみん)



 ■ 内面/キャラクター性


 寡黙だが、その所作すべてが「誘い」と「威圧」を併せ持つ。

 ゴクトーの深層心理が「見てはならぬ」と封印しつつ、

「見たい」と願った存在。

 決して害意はないが、“通過”には「視線税」と「妄想負荷」が課される。

 状況次第で”敵にも味方”にもなる。

 女神か拷問官か、それはその日の気分次第らしい。




 ■ 出現時の決めゼリフ。


「……このライン、

 通りたいなら“通行証”を見せてごらんなさい、坊や♥」


「足が速いわね。……鼓動、可愛いわ♥」




 ■ 神代魔法との関連


 関連呪式ーー【妄想転送陣ファンタズム・ゲートウェイ

 妄想過熱時に強制発動される空間転移魔法。

 使用者ゴクトーを妄想試練空間に飛ばし、精神負荷を測定する。



 ■発動副作用

  現実空間の空気が“揺れ”を持つ(視覚的歪み)。

  神代魔法の詠唱時に”彼女”が視界の端に現れることもある。




 ■ 戦闘/作用


 幻術防壁を張り、敵の視線と攻撃を無力化する。

 (ただし自他共に錯乱する)

 

 一定時間、妄想空間内の行動を制限し、

 “死線回避ゲーム”を強制スタート。


 ゴクトーが冷静さを失うと、

 彼女の存在が“実体化”する可能性あり(魔力(マナ)の暴走)。




 ■ 備考



 赤絹シタギの出現を“阻む者”でもあり、出現条件が競合することも。

 ゴクトーの精神空間にある“封印階層”の一部を守る番人的役割を担う。

 出現率は低いが、接触イベントの発生率は極端に少ない。

 (ただしインパクトは大)




 ■ 図鑑メモ


「あの“脚線”を見た瞬間、世界の色が変わった。……通さぬ門が、逆に誘ってくるなんて、卑怯すぎだろ……」


 ーー ゴクトー、妄想陥落直前の独白より。


  

 このグリモアはただの図鑑ではなく、妄想と魔力の結晶だ。

 図鑑を閉じたのに、

 どこかで“彼女”がまだ微笑んでいるような気がしたーー。















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