*作中補足*『妄想図鑑』 No.02:”死線”《デッドエンド》
ーー目が見たのか、それとも目に見られたのか。
その“境界”に現れる、ゴクトーの妄想眼。
■ 図鑑No.02:”死線”《デッドエンド》
■ 基本データ
分類名:終末視覚化型妄想体
異名:「断絶の一瞥」、「全てを終わらせるまなざし」と呼ばれる。
出現条件ーーゴクトーが極度の妄想過多または、サーチ状態に突入時。
【鼓動:停止未満 × 思考。逃走不可 × 妄想ーー上限突破】で顕現。
■ 外見
額面全体に描かれた“巨大な目”ーーそれは外界を見ているのではなく、
『内面を凝視している』感覚を引き起こす。
赤と黒の対比により、視界を“遮る”どころか“穿つ”感覚が残る。
フードとスーツで完全に包まれたその姿は、戦闘用妄想体ではなく、
“妄想の盾”として出現することが多い。
胸元のマーク(×印)は「自己否定の錠前」とされる。
(*ゴクトーの妄想中、限界時にのみ出現する“視界の化身”)
■ 機能・スキル
死線封鎖。
妄想の中に“外界の視覚”を封じ込める防衛術。
ゴクトー自身の視界が“封鎖”され、五感が一時停止。
絶視。
一瞬の視線で、相手の“未来”を断ち切る妄想型干渉技。
実害はないが精神への影響大。
視界断裂。
空間に“視覚の線”を引き、その線に触れたものは妄想世界に吸い込まれる。
■ 神代魔法との関係性
この妄想体は、神代魔法「死解ノ式」との関連が示唆されており、一説では“失われた眼術系統”の断片が混ざっているとも。
■ 備考
「見つめ返すことができた者だけが、自我を取り戻せる」ーー
『江戸っ子鼓動』メモより。
ゴクトーにとってこの“目”は、自身の妄想に殺されかけた記憶そのものであり、普段は【ロック(封印)状態】にしてある。
現れた時点で、“妄想フェーズは最終段階”と見なされるため、全員が撤退準備に入る。
■ 図鑑メモ
「見てしまった。俺の目が、俺を……見ていた」
ーーゴクトー(妄想空間・第零視点より)。
そしてーー俺は静かに図鑑を閉じた。
お読みいただき、ありがとうございます。
気に入っていただけたらブックマークをお願いします。
リアクション、感想やレビューもお待ちしております。
【☆☆☆☆☆】に★をつけていただけると、モチベも上がります。
引き続きよろしくお願いします。




