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妄想図鑑が世界を変える?【異世界トランザニヤ物語】  #イセトラ R15    作者: 楓 隆寿
第0幕 序章。 〜妄想図鑑と神代魔法士〜

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*作中補足*  『妄想図鑑』 No.00: 江戸っ子鼓動(エドッコ・ビート)


 飛ばしていただいても問題ありません。






 ーー「ここから先は、俺の妄想世界の話だ。つまり、重要だってことさ」


 これは、神代魔法の一端。

 だが俺にとっては、日常に潜む非常事態ーー。



 胸の『江戸っ子鼓動』が俺に一冊の図鑑を送る。


「旦那、まずは開いてみてくださいな。ただしーー 一度開いたら後戻りはできませんぜ」


 そう言って鼓動はふわっと消えていった。



 

 『妄想図鑑』をぱらり、と表紙を1枚めくった瞬間ーー

 俺の脳内に稲妻、背後で爆音、そして謎の江戸っ子が笛を吹く。



 「へいへい! ここからが本番だよ旦那!」

 

 いや、たかが図鑑だろ? 

 なんで、こうなるんだろう俺の妄想ーー。


 ■図鑑 No.00: 江戸っ子鼓動エドッコ・ビート


 ■ 分類名:妄想心臓型・衝動媒介精霊ハート・リフレクター




 ■ 通称:“図鑑の番人” “ゴクトーの中の良心” “控えめ過激派”

     “旦那の危機管理センサー” などと呼ばれている。



 ■ 外見特徴: 額にハチマキ、はだけた半纏、真っ赤なハート模様の炎を背負った小柄な男。


 赤提灯のような輝きを放つ心臓の「火芯コア」が胸元に浮かぶ。

 表情は控えめだが、眉が常に汗をかいている。

 出現時、赤い拍動音と共に、背景に和太鼓のSEが響く。



  挿絵(By みてみん)

(*江戸っ子鼓動のイラスト)




 ■ 内面/キャラ性


  口癖は「旦那……」「ドキドキドキドキ!どいとくれ!」

  “控えめで丁寧”だが、内心は誰より熱い。

  妄想が暴走する直前に「揉み手+苦笑い」で現れる。

  現実を保とうとする最後の砦でもあり、最初に壊れる心でもある。

  現れるとゴクトーは大体ろくなことにならない。




 ■ 出現条件:  妄想負荷の蓄積。 感情の過剰高揚(鼓動が限界突破)。

          セクシー妄想キャラの視認。

 

      *妄想世界と現実世界の境界が溶けかけた時。




 ■ 神代魔法との関連:


  *触媒呪式「心臓のエドッコ・フレイム

  妄想世界へ踏み込む際、鼓動が揺れると自動発動する補助式。


  *警告魔法「鼓動震雷ビート・サンダー

  妄想暴走の兆しを感じると、鼓動が稲妻音とともに閃く。




 ■ 備考


  妄想キャラでありながら、実は「ゴクトーの最奥の感情層」に直結している。

  江戸気質だが、妙に察しが良く、時折泣きそうな顔で現実から目を背けようとする。


  「旦那……あっしの出番は……」などのセリフが人気。


 “妄想世界の案内役”として、『ごしんぞうさん』とペアを組むこともある。




 ◆図鑑メモ(ゴクトー私的コメント)◆


「アイツが揉み手して現れたらもう終わりだ。……俺の中の“現実感”が逃げてる証拠だからな」ーーゴクトーメモ『心臓が喋った日』より。


 


 ページを閉じても、神代魔法の囁きは止まない。

 妄想は、いつでもそこにあるのだ。










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