*作中補足* 『妄想図鑑』 No.00: 江戸っ子鼓動(エドッコ・ビート)
飛ばしていただいても問題ありません。
ーー「ここから先は、俺の妄想世界の話だ。つまり、重要だってことさ」
これは、神代魔法の一端。
だが俺にとっては、日常に潜む非常事態ーー。
胸の『江戸っ子鼓動』が俺に一冊の図鑑を送る。
「旦那、まずは開いてみてくださいな。ただしーー 一度開いたら後戻りはできませんぜ」
そう言って鼓動はふわっと消えていった。
『妄想図鑑』をぱらり、と表紙を1枚めくった瞬間ーー
俺の脳内に稲妻、背後で爆音、そして謎の江戸っ子が笛を吹く。
「へいへい! ここからが本番だよ旦那!」
いや、たかが図鑑だろ?
なんで、こうなるんだろう俺の妄想ーー。
■図鑑 No.00: 江戸っ子鼓動。
■ 分類名:妄想心臓型・衝動媒介精霊。
■ 通称:“図鑑の番人” “ゴクトーの中の良心” “控えめ過激派”
“旦那の危機管理センサー” などと呼ばれている。
■ 外見特徴: 額にハチマキ、はだけた半纏、真っ赤なハート模様の炎を背負った小柄な男。
赤提灯のような輝きを放つ心臓の「火芯」が胸元に浮かぶ。
表情は控えめだが、眉が常に汗をかいている。
出現時、赤い拍動音と共に、背景に和太鼓のSEが響く。
(*江戸っ子鼓動のイラスト)
■ 内面/キャラ性
口癖は「旦那……」「ドキドキドキドキ!どいとくれ!」
“控えめで丁寧”だが、内心は誰より熱い。
妄想が暴走する直前に「揉み手+苦笑い」で現れる。
現実を保とうとする最後の砦でもあり、最初に壊れる心でもある。
現れるとゴクトーは大体ろくなことにならない。
■ 出現条件: 妄想負荷の蓄積。 感情の過剰高揚(鼓動が限界突破)。
セクシー妄想キャラの視認。
*妄想世界と現実世界の境界が溶けかけた時。
■ 神代魔法との関連:
*触媒呪式「心臓の火」
妄想世界へ踏み込む際、鼓動が揺れると自動発動する補助式。
*警告魔法「鼓動震雷」
妄想暴走の兆しを感じると、鼓動が稲妻音とともに閃く。
■ 備考
妄想キャラでありながら、実は「ゴクトーの最奥の感情層」に直結している。
江戸気質だが、妙に察しが良く、時折泣きそうな顔で現実から目を背けようとする。
「旦那……あっしの出番は……」などのセリフが人気。
“妄想世界の案内役”として、『ごしんぞうさん』とペアを組むこともある。
◆図鑑メモ(ゴクトー私的コメント)◆
「アイツが揉み手して現れたらもう終わりだ。……俺の中の“現実感”が逃げてる証拠だからな」ーーゴクトーメモ『心臓が喋った日』より。
ページを閉じても、神代魔法の囁きは止まない。
妄想は、いつでもそこにあるのだ。
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