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シーナの錬金レシピ  作者: 天ノ穂あかり
レシピ5
219/264

職業

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


名前:ライン¥€#£※・リバー・グトルフォス?

性別:男 種族:人族

年齢:22歳

職業:アクアディア王国第一騎士団第7分隊隊長

  :シーナ・アマカワの保護者兼旦那候補


体 力:1170/1170

魔 力:705/705

攻撃力:130  敏捷:98

筋 力:85   耐力:124

知 力:97   運:69


技能:剣術 楯術 王宮護身術 人物鑑定(弱) 礼儀作法 


魔法属性:【雷】【光】


状態:健康


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 あれ?ラインさんの名前、文字化けしてる。皆は普通だったのに。これじゃあ残念どころか気分を害したとしても仕方がない。


「ラインさん、ごめんなさい。名前がちゃんと表示されてないなんて、気分が悪いですよね」

「いえ、名前は関しては理由に心当たりがあるので問題無いです」

「そう、なんですか」


 心当たりって何だろう。気にはなるけれど、本人はそれ以上話すつもりが無いのか寂しげな微笑みを浮かべるだけ。

 ならばきっと、簡単に触れて良い話題では無いのだろう。ナイル同様、語りたく無いのであれば私から聞くべきじゃない。


「そしたら、何が残念だったか聞いても?」


 ラインさんはやっぱりそれ以上語ることは無かったので、私は不自然にならない程度に話題を変える。

 とはいえ、結局個人情報についてズケズケと聞いてしまっている事に変わりは無いんだけど。


「えぇ。ここです」


 そんな私の質問にラインさんは快く頷くと、画面の一点を指差した。

 それは性別や年齢が記載された項目。私は言われるがままにそこを見て、あることに気が付いた。


 あ・・・そっか。ラインさんは伴侶(仮)の記載がないんだ・・・。そっか・・・。


 私はそれを見て、自分の名前が載っていない事を少し残念に思ってしまった。それに別の人の名前が無い事に、安堵も覚えていた。

 この一瞬の感情に気が付いた時、私の心中は密かに荒れた。

 これじゃまるで自分がラインさんの伴侶(仮)になると思っていたって事で、しかもラインさんにはまだ別の伴侶は居ないと知って安心するとか・・・それじゃまるで、まるで・・・。

 沸々と込み上げるのは、そんな事を考えてしまった恥ずかしさと、同じくらいの罪悪感。

 やっぱり私は、ラインさん()好きらしい。


「あッ!ホントだ。ラインくんはまだ姫の伴侶(仮)じゃないんだね。やっぱり誓いの輪みたいな魔道具を渡して無いからかな?」

「やはりそこでしょうか?」

「だろうね。あッ!でも、旦那候補は付いてる。この辺の条件は何だろうね」

「保護者カ・・・」


 えっと、みなさん?和気あいあいと話してますけど、本当にそれで良いんですか?いや、私が言えた立場じゃ無いのは百も承知だけれども・・・。


「少し納得いきませんね」


 あ、やっぱりそうですよね。旦那候補なんて、侯爵令息で騎士団の分隊長のラインさんに失礼ですよね。分かっていた事とはいえ、少なからずショックを受けた自分に、自嘲の笑みが浮かぶ。


「騎士として勤める身としては、保護者では無く、私も騎士であるべきだと思うのです」


 ・・・・・・え?そこですか?


「ムムッ!姫の騎士(ナイト)の座は譲らないよ?」


 ラインさんの意外すぎる不満に、ナイルが張り合うように私の腰を抱き寄せる。


「わッ!ちょっとナイルッッ」


 急に抱き寄せられて慌てて声を上げると、今度は背後から伸びてきた腕に引かれ、背中を預けた先にはコウガが・・・。


「シーナを守るのハ、護衛()の仕事ダ」

「なッ・・・コウガ!!」


 腰に回されたナイルの腕と、背中に感じるコウガの胸板。

 何コレ?どういう状況!?

 それだけでも限界だった私の魔力は、次の一言で盛大に弾けた。

 ラインさんが奪い返す様に私の右手を引き、その胸の中へと引き寄せて―――


「でしたら、私には保護者としてシーナさんを守る権利がありますから」


 ―――ッッッ!?

 ッッドッシャァァァァァァ―――――――


 外に居た方々、申し訳ありません。集中豪雨です。


「姫は僕が守る!」

「いや、俺ダ」

「いいえ、私が守ります」


 ッッッもう!もうッッ!!

「実験、するんでしょぉぉぉー!!」


 三方向からグイグイ来る美形三人をなんとか振り切り、キッと睨みを効かせて叫ぶ私を、等の本人達は何故か微笑ましそうに目を細めて見ているのが、何だが無性に腹が立つ。

 だって、絶対わざとでしょ?確信犯だよね?


「じゃあ、早速実験に協力して貰おうかな。この毒キノコで!」


 白くて赤いツブツブキノコを指差しニッコリ笑う私に、三人の笑顔が少しだけ引き攣ったのは言うまでもない。

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