『る』
ループ【るーぷ】
本来ループまたはループものと言われる作品はタイムトラベルを題材とするSFの一種であり、作中において登場人物(主人公のみの場合と主人公を含む複数名の場合がある)が、過去の同じ時間に何度も戻るものを指す。この際肉体の情報はループ前に戻る(若返る、傷や死という状態はなくなる)が、記憶は継承される。
古来から物語のパターンとして存在するが、日本の創作においても筒井康隆の『時をかける少女』以来、息の長い人気を誇る。
物語の類型が何パターンか存在し、本来は半永久的に反復される時間から何らかの方法で脱出することが物語の目標となるものが多い。
サブカルチャー分野においてはギャルゲー、乙女ゲーなどのノベルゲームにおいて、プレイヤーは無数の選択肢の中から恋愛が成就したり、主人公が生き残る道を模索することとなる。この際、何度もプレイヤーの操作するキャラクター自身にとってループしているという認識はなくとも、プレイヤーにとってはセーブした場面からの再スタートという形で何度も物語をループさせることとなる。
これはなろうを含むサブカルチャーでのループものや逆行転生に大きく影響を与えていると言え、なろうでは女性主人公の異世界恋愛ものにおいて多く見られる。
つまり、ゲームの中という設定やSFギミックなどなくとも、主人公が死亡する、バッドエンドを迎える(恋愛が成就しない)と定められたタイミングまで人生が巻き戻され、恋愛が成就するなどというハッピーエンドを迎えると、ループから解放されるというものである。
流刑地【るけいち】
①流罪になったものが送られる土地のこと。日本では伊豆や佐渡、世界的にはアメリカやオーストラリアも流刑地として使用されてきた歴史を持つ。
②なろうにてアカウントがBANされたユーザが別の小説投稿サイトを投稿先に選ぶこと。『カクヨム』や『セルバンテス』などのサイトがそう言われることが多い。
ルビ【るび】
文字の上部に小さな文字が置かれるもの。主に難読漢字の上部につけられ、読みを示すことが多い。
なろうにおいては1度に10文字までのルビが付けられる。ルビに漢字を使うことも可能。
多くのユーザにとっては問題ないのかと思うが、実はわたしはこれで非常に困っている作者である。拙作『なまこ×どりる』において、英語のルビを振っているからである。うん、英単語って普通に10文字以上になるんだ。
なろうのルビが全角10文字、半角なら20文字になることを願ってやまない。
ライトノベルや漫画、なろうにおいては普通どうやってもそうは読まないルビが付けられていていることがあり、面白がる人もいれば眉をひそめる人もいることであろう。例:「友達」に「げぼく」とルビを振る。
ただし、最近のラノベはこれだからとか、最近のなろうは……とか「最近の」と言い出すヤツがいたらバカめと言っておくこと。この文化は少なくともラノベ黎明期からある。わたしが実際にこの手のに最初に出会ったのは1988年の『魔獣戦士ルナ・ヴァルガー』のプロローグ、「異世界、異時間、異空間」である。読めるだろうか。これにつけられたルビが分かるだろうか。分かったら古参認定である。
正解は「こことはちがう、いつか、どこか」




