『よ』
妖怪【ようかい】
日本の伝統的な民間伝承・信仰における超常的な現象及び、それをおこす存在であると伝えられるもののこと。日本の宗教、神道が多神教であり、何にでも神性が宿ると言う八百万の神々の影響が明らかに受けており、極めて幅広く、強大なものも些細なものも存在する。それこそ神と戦うような魔物(八岐大蛇)から破れた傘(唐傘小僧)まで。
日本は中世から江戸時代にかけて民衆の文化レベルが高く絵巻物や能、浮世絵などの形で具象化し、超自然的存在から怪談話などのエンターテイメントとして消費されるようになる。……これ現代日本人のサブカルチャーとやってること変わらないな!
現代から見ると伝統的妖怪の多くが、江戸時代にエンターテイメントとしての存在になったことと、この時代の文化・風物を描いた存在となってしまっているため、どうしても滑稽であったり古臭く映る存在となることは仕方ないだろう。我々の身の回りに唐傘も小僧も茶釜も狸もそうそう見かけないので。
そのためなろうにおいても伝統的妖怪をホラーとして描いている作品は少ないように思う。
20世紀以降も新たな妖怪は創作されている。口裂け女やテケテケなど。これらは一般的に都市伝説などと呼ばれるが、これら現代の妖怪も現代の急激な文化・文明の発展により陳腐化も早い。例えば都市伝説、メリーさんの電話は1990年代発祥かと思うが、ここまでオートロックマンションや携帯電話の普及、逆に家庭に電話が置かれなくなるとホラーとしての性質が弱まる。なろうでも佐崎一路著、『あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。』などそれをネタとした作品が存在する。
現代でも2chのホラー板などで八尺様など人気のある妖怪が生まれてはいる。元の文章はかなり怖いのだが、すぐに萌えイラストやエロネタに使われるようになってしまうのである。
陽キャ【ようきゃ】
陽キャラクターの略、対義語は隠キャ。
→陰キャ【いんきゃ】参照。
元々は明るい(陽である)性格の人を意味するネットスラングである(=ネアカ、根明)。社交的な性格であることが多いがネットスラングゆえにリア充であれば大人しめの性格の人に使われる場合も見られる。
また対義語である陰キャより上に見られることが多いが、過ぎればウザいキャラになることもある。
なろうにおいては現実世界恋愛など、陰キャ男子が陽キャ男子にざまぁしつつ女の子にモテるような作品もよく見られる。
読み専【よみせん】
なろうに作品を投稿せずに読むことのみ行うユーザのこと。なろうにアカウントを持たずに読んでいる読者のことは基本的に指さない。
普通に面白いエッセイとか書きながら、自分が読み専であると強弁するユーザもいる。小説を投稿していないから作者では無いと言いたいらしいが、まあしょせん自称である。はいはいと流しておくと良い。
読もう【よもう】
小説を読もう!の略称。
→小説を読もう!【しょうせつをよもう】参照。
予約更新【よやくこうしん】
作品の更新を予約することができる機能。
書き溜めをしておき、それをいつ投稿すると決めておくことができる。予約は4か月先まで可能。投稿時間は何時ちょうどであり、分単位での調整は不可。この『なろう用語の基礎知識』は毎日午前8時に予約投稿を続けてきた。
有用な機能であるが、デメリットも存在する。何時ちょうどの投稿を複数のユーザが行う関係で、特に連載作品の場合、なろうトップページの新着作品のリストに表示される時間が短い、またはなくなる可能性が高い。
既にファンのいる作品や作者でないのなら避けた方が無難。
寄親・寄子【よりおや・よりこ】
①中近世の日本において、主従関係を親子の関係に見立てて表現された制度の名前のこと。寄親寄子制。
寄親は寄子を庇護し、寄子は寄親が出兵などする際に参戦する必要があった。寄親が寄子に給与や所領を与える場合もある。鎌倉時代の初期においては総領が庶子を従える血縁関係であったが、非血縁関係にも拡大された。
有力武士(親)が地侍(子)を雇う、大名が武士を雇うという形のものである。この制度は江戸時代には武家の再編成により消滅したが、奉行所の与力が同心を雇うなどという形として残った。
②なろうにおいて『八男なんて、それはないでしょう!』という2013年から連載されていた人気作品において、ヨーロッパ風異世界における有力貴族とその近隣の弱小貴族の関係を寄親・寄子と表現している。
これを受けて現在でもなろうのハイファンタジーや異世界恋愛においては貴族間の上下関係を寄親・寄子と表現するものが見受けられる。
夜【よる】
ノクターンの隠語。類語:夜想曲。
→ノクターン【のくたーん】参照。




