『ゆ』
ユーザ【ゆーざ】
使用者を示す英単語、userのこと。ユーザーとも。ただしなろうの公式における表記はユーザである。
なろうのアカウントを持つ使用者のこと。
ユーザ情報【ゆーざじょうほう】
プロフィール情報と、なろうに登録しているメールアドレス、メッセージと活動報告コメントの設定(例えばお気に入りユーザからのみ送られるように設定できる)、
Twitter連携、退会処理を行うことができる。
ユーザページ【ゆーざぺーじ】
ホームとも。なろうにアカウントを有している場合、ログインすることで表示されるページのこと。小説を投稿する、活動報告を書くことはユーザページからのみ行える。
マイページと呼ばれていることも多いが、マイページは本人以外のユーザでも入れるページであり、実は意味が異なる。
→マイページ【まいぺーじ】参照。
ユーザネーム【ゆーざねーむ】
ユーザの名前のこと。重複できる設定のため、同名のユーザは多い。重複しないのはID。
名前32文字までとフリガナ64文字まで設定可能。わたしの場合、ユーザネームが「Gyo¥0-」、フリガナが「ただのぎょーorなまこ」である。
勇者【ゆうしゃ】
①勇気あるもの。あるいは最強の鉄砲玉(暗殺者)。
日本のゲームにおいて、あるいはそれから派生するサブカルチャーにおいて一種の職業のように扱われているのは『ドラゴンクエスト』の影響による。『ドラゴンクエスト3』では主人公限定の特殊な職業として描かれ、『ドラゴンクエスト6』ではあらゆる職業をマスターした場合につける職業(主人公のみ他のキャラクターより簡単になれる)として描かれた。
職業としての勇者は日本独自のファンタジー文化に近く、そのため英語として適正な単語が存在しない。直訳だとbraveだが、当然職業的なニュアンスがなくhero(=英雄)を訳としてあてられていることが多い。概ね正しいが、厳密には日本語の勇者は「魔王を討伐するというような英雄的行為にこれから挑む」キャラクターという側面があり、少し異なる(例:『ドラゴンクエスト3』の勇者はゲーム開始時にこれから魔王討伐の旅を始めるのだが、その段階で勇者と呼ばれている)。
神や精霊の加護を受けた特別な存在、高潔な人物として描かれることも多い。
このあたりのお約束を逆手にとった作品も存在し、卑怯な勇者などというものが描かれることもある。後述②のMMOにおける勇者という迷惑プレイヤーの影響もあって、なろうにおいては特に、勇者が神の加護にあぐらをかいて戦闘能力は高いが卑劣で高慢な人物と描かれることが多い。追放もので主人公をパーティーから追放する側、追放後に破滅する敵役としてなど。
②MMORPGやなろうのVRゲームジャンルにおいて、勇者、勇者様というと嘲笑的ニュアンスが強い場合が多い。本来MMOにおいて全てのプレイヤーは対等であるのに、自身が特別であるという認識であるという言動のプレイヤーをそのように呼称する。無謀な行為、他人を見下す、他人が自身のために動くことを当然と思っているなど。
これ自体はゲーム上の規約違反ではないのだが、マナー的に迷惑な行為であり、トラブルとなりやすい行為である。
③人がやろうと思わない行為、やろうと思ってもできない行為に挑戦するもののこと。動画などで主に使われる表現。
ユザパる【ゆざぱる】
話の展開、特に戦闘シーンを省略すること。キンクリに同じ。
『シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター神ゲーに挑まんとす。〜』においてユザーパー・ドラゴンというモンスターの戦闘シーンが省略されたことから、同作のファンが使うスラング。
ユニーク【ゆにーく】
ユニークアクセスの略。作品の小説情報からKASASAGIによるアクセス解析で見ることが可能。
PVアクセスのうち重複を除いたアクセス数のこと。同一端末からのアクセスは1日1回のみカウントするため、実際の読者数に近い数値が出る。
部分別(第何話)のユニーク数、日別・月別のユニーク数、パソコン・スマートフォンでのユニーク数を見ることが出来る。
例えばこの『なろう用語の基礎知識』は毎日8時の更新を行い、2020年9月9日現在、ブックマークは371。9月の最新話の部分別ユニークは150〜185なので、この辞書を読み物として毎日から数日に一度のペースで読むことを楽しみにしてくれているのが200人弱いる。残りはとりあえず本棚に入れておき、必要な時に読もうとしているか、完結待ちかであると分かる。
→PV【ぴーぶい】も参照のこと。
夢落ち【ゆめおち】
実は夢でした。おしまい。
どれだけ荒唐無稽であろうとも話の途中であろうとも問答無用で話を終わらせることのできる最強のエンディング。デウス・エクス・マキナの一種であるとも言える。
→デウス・エクス・マキナ【でうすえくすまきな】参照。
古来より存在するエンディングのパターンだが、初めから文中で夢の中にいることを示唆してある場合を除き、非常に読者から嫌われると言える。
夢小説【ゆめしょうせつ】
ドリーム小説とも。
インターネット上で公開される小説、特に女性向け二次創作において主人公の名前を変更できるようにしたもの。1990年代末期に現れる。
主にマンガやアニメのキャラクターとの恋愛が描かれ、夢小説における主人公(夢主とよばれる)は読者読者が感情移入しやすい無個性なキャラクターであるか、理想を具現化したような高スペックであるかに分かれる事が多い(メアリー・スー的)。
なろうに名前変換機能がある訳ではないのでなろうの作品が夢小説という訳ではないが、女性向け恋愛作品などでその文化の影響はかなり強い。
百合【ゆり】
女性同士の恋愛関係のこと。GL、ガールズラブに同じ。……と言えれば簡単なのだが。
実際の使用状況を考えるに百合の方がGLよりもより包括的な概念として使われ、性的な交流や恋愛だけではなく、女性同士による敬意や思慕、友情などの感情の交流を伴う親しい関係も百合には含まれているように考えられる。
つまり男性でいうところのBL、ボーイズラブとブロマンスの両方が百合という概念には含まれる。この辺がブロマンスの女性用表現、ウーマンスやロマンシスが広まらない要因と言うこともできるかと思う。
原義的には1970年代に男性同性愛者の隠語、薔薇に対応して女性同性愛者を百合と言ったことが始まりではある。
しかし百合文学の始まりは大正時代の少女文学に始まるとされ、吉屋信子の『花物語』が特に後世に影響が大きい。女学院を舞台にした少女たちの友情・絆テーマの中心であり、同性愛がテーマのものは決して多くはない。また短編集ということもあり、既に現在で言う百合SSのアーキタイプが最初から完成されていると言う話である。ぱない。ちなみにこの時代は百合ではなくSisterから取って、エスまたはシスと呼ばれている。
90年代末からの百合ブームの柱であった『マリア様がみてる』の舞台が女子校であったり、用語であるスール(フランス語のSister)などがこの影響を受けているのは明らかであろう。
また、漫画でも『美少女戦士セーラームーン』において百合カップルが描かれるなど、男性にも百合文化が好まれるようになる。特に2000年代以降は同性愛に対する(特にサブカルチャーでの)忌避感が薄れていったことも大きい。悲恋的な雰囲気の作風が多かったものが、肯定的な雰囲気になっていったのも百合文化の広まりを肯定していると言えよう。
なろうにおいてBLがムーンライトに隔離されていて、なろうには少ないのに対しGL及び百合作品は多い(ノクターンに多い訳でもない)。これは百合要素に恋愛感情、特に性的交流が必須ではないためと言える。
だがしかし恋愛関係ではない百合を書いた時にガールズラブのキーワードがついていないと読者からクレームが入ったりと、ユーザによって用語の定義に揺れはあるのでトラブルにはなりやすい。みんな心を広く楽しむこと!




