『む』
ムーブ【むーぶ】
単純に動きという意味の英単語だが、今のように使われるようになった要因はプロレスの観戦用語から。レスラーが行う定番の動きのこと。特にポーズを決めてから特定の技を放つ一連の動きを「定番ムーブ」または「ムーブ」と言い、それが勝負を決める場合「フィニッシュ・ムーブ」と言う。
転じてそれらしい挙動のことをムーブすると表現するようになった。FPSなどのゲームにおいては理想的な動きができたことを「理想ムーブ」、敗因となる挙動をしてしまったことを「戦犯ムーブ」などという。
創作においても読者や視聴者の感想として使われることの多い言葉である。そのキャラクターの役割に相応しい行動をすることをそう表現する。例:主人公ムーブ、魔王ムーブなど。
ムーン【むーん】
ムーンライトノベルズの略称。
→ムーンライト【むーんらいと】参照。
ムーンライト【むーんらいと】
ムーンライトノベルズのこと。株式会社ヒナプロジェクトが運営する女性向けで性的な意味での18禁小説投稿専用サイト(2022年6/1まではナイトランタンの運営)。基本的な機能は全てなろうと同様であるが、ログインにはXIDが必要となる。
略称はお月様、月光、月、ムーン。
ランキングが女性向けとBLに分かれているという特徴がある。
無機物転生【むきぶつてんせい】
異世界転生の作品のバリエーションの1つ。主人公が生命体ではなく道具など生命体ではないものに意識が宿るという形で転生する。魔剣などの武器として転生するのが戦闘シーンなども描けてやりやすいが、小石などに転生する作品もある。
無限収納【むげんしゅうのう】
異世界転移/転生ものにおいて、かなり多くの作品で与えられる3点セットである『鑑定』『言語理解』『無限収納』というものがあり、その1つ。
明らかにこの3つ全てがチートである能力だが、それらの異常性には触れず、その後に与えられる身体能力や魔力をチートとすることが一般的。それを逆手にとってこれら能力が実は最強であるといった使い方もされる。
『ドラえもん』でいう4次元ポケット。大きさや重量を無視していくらでも物を所有でき、主人公しかアクセスできない荷物入れのこと。
無限ではなく容量が有限の場合もあるが、どのみち極めて大きい容量を持ち、重量は間違いなく無視される。またその中では時間が動かない、中の物が劣化しないという設定も多い。
名称は「魔法の鞄」や「インベントリ」などと言われる場合もある。主人公の魔法や能力として表現されたり、神から与えられたアイテムである場合もある。
バリエーションとして主人公のみが転移して移動できる箱庭・聖域ということもある。その土地に荷物を置いておける。
異世界で荷物を持つというのは重量がネックになる。つまりそもそも人の身で旅をするということ、交通手段として馬などを用意しても大量の財産を持ち運ぶことはできず、運んだとしても盗難のリスクも高い。さらに現実世界には存在しない巨大なモンスターを討伐した時にその素材をどうやって運搬するのか、特に肉や内臓に関してその場で血抜き加工をする必要があるのかということである。
こういった懸念を解決できる。これら3能力はテンプレと化すだけの理由があるということだ。
→関連項目:鑑定【かんてい】、言語理解【げんごりかい】
無自覚【むじかく】
自覚していないこと。本来の用語としては社会的責任や立場について自覚していないことについて使われる事が多い。
なろうなどサブカルチャーの創作において、ハイファンタジーやVRゲームジャンルにおいては自身の戦闘能力の高さについて気づいていないこと。
→俺、何かやっちゃいましたか?【おれなにかやっちゃいましたか?】参照。
恋愛ジャンルにおいては自身の恋心に気づいていないことや、本人の性的魅力(男性でも女性でも)に気づかず、安易に相手が惚れてしまうような行動をとることを主に示す。
無職【むしょく】
①仕事を行なっておらず、職業が無い、ただそれだけの意味なのだが……。
むろんなろうにおいても基本的にはその意味である。『無職転生 −異世界行ったら本気だす−』においても無職であった主人公が死亡して転生するという意味である。
②なぜか無職なのに強い、さらに言えば無職だからこそ強いという文脈で使われる作品がある。原典はおそらくゲーム『ファイナルファンタジーⅤ』における無職とも言える「すっぴん」が最強となれるということである。それに加え上記、『無職転生』がなろうにおける異世界転生ものの金字塔的作品であったことによるだろう。
無双【むそう】
①並ぶ者なく優れている様。特に武力において用いられる。例:天下無双、無双の怪力。
②ゲームの『無双シリーズ』より、主人公が敵の雑兵を一方的に蹂躙する様。「無双する」という表現がなされる。
なろうにおいても人気のあるパワーワードの1つと言えるが、意味としては①であるのだが②の影響を強く受けていると言える。苦戦せず、圧倒的であるというニュアンスが強い。
村人【むらびと】
村落において生活する人のこと。
スローライフ系を行う場合と、村人からの最強チート成り上がり系を行う場合、あるいはその両方を行う場合がある。作品数としてはそこまで多いというイメージがあるわけでは無いが、書籍化作品やハイファンタジーのランキング上位などで村人とタイトルにつくものが見かけられるパワーワードである。




