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『なろう用語の基礎知識』第七稿  作者: ただのぎょー


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『ま』

毎日更新【まいにちこうしん】

 毎日更新すること。なろうにおいてランキングを駆け上がるのは毎日更新が必須!的な言があり、それを実行しようとする。

 実際のところランキング上位陣はそれができているものも多いが、それを無理して継続しようとして質が落ちていったり、文章量が極端に短くなっていったり、毎日更新しても人気が出ずに筆を折る者もいる。

 わたしも『救世の聖女ツェツィリー、東京都品川区武蔵小山に行く。』で試してみたが、一日千文字強を内容考えずにだらだら垂れ流すなら忙しい時でも書けるなとは思う。だがまあ、複雑な話は書けないし、今『なろう用語の基礎知識』も書いているみたいに並行して色々書いてるとなかなか。


マイページ【まいぺーじ】

 ユーザが自身の活動情報を発信するページであり、ユーザの投稿作品や活動報告、プロフィールなどの情報を閲覧することが可能である。

 自身のものは基本的にユーザページ(作品の投稿などを行うページ)を見るため、自分のマイページを見る機会は少ない。

 作者としては、私を逆お気に入りユーザにしてくれたこの読者、どの作品をブクマや評価したんだろうと確認に行くことが多い。

 2022年5月24日にデザインリニューアルが行われた。

 用語としてはユーザページとしばしば混同されて使われる。

 → ユーザページ【ゆーざぺーじ】も参照。


魔王【まおう】

 魔族という実質極めて多様な種族の集団を束ねている王。それだけ見ても有能である。

 →魔族【まぞく】参照。

 個人の武勇にも優れ、最強の国家を束ねているが残虐非道であり、魔族による世界の征服を望んでいる。それを勇者に討伐されるというのが本来の姿である。

 が、実際、その姿の魔王を小説家になろうにおいて見ることは少ない。なぜなら登場する前に作品がエタるからである。

 一方で魔王を主人公にするなど、話の最初から登場させる作品が多い。この時、魔王の善人率は9割を超え、5割程度の確率で弱いまたはぽんこつであり、幼女やショタであることも多い。

 異世界恋愛においては王子に婚約破棄されたヒロインを拾うまたは略奪する役割を有する、黒髪または銀髪耽美系の俺様イケメンである。


魔改造【まかいぞう】

 元の形や意味を大きく逸脱させ、通常ではあり得ないような改造したものというような意味。

 初出はマンガ、『プラモ狂四郎』であり、複数のプラモを合体させて巨大ロボットを作ったものなのでプラモ業界が初出。

 そこからフィギュア・ガレージキットの衣服を削り取るなどし、裸に改造するというものが広まった。一般的にはこの用法が最も有名であるかと思われる。

 2020年に機械類の外見を変えずに異常なチューンナップを施すことを魔改造というとNHKが番組内で定義したため、その意味での用法が今後増えるかは不明。

 その他鉄道マニアの用語として存在したり、カリフォルニアロールって巻き寿司の魔改造だよねと言われる。

 小説等の創作においては特に二次創作用語としてキャラクターの性格や外見を(特にエロい方向に)アレンジすること。例:アメリカではクトゥルフという邪神が人気あるらしい、ほう、触手。良しエロ小説書こう。


マジックアイテム【まじっくあいてむ】

 魔法の道具。魔導具、魔道具とも。基本的には動力が魔力である道具。例:空飛ぶじゅうたん。

 神話や民話、ファンタジーなど創作において広く登場する。

 神仙由来の道具であれば宝貝、パオペエ、霊宝など。キリスト教モチーフの神や聖人の力の宿った道具であれば聖遺物、レリック。古代文明の秘宝であればアーティファクトなどが単語としては適正であるが、作品によってはそのあたり独自の意味を持たせて使う事が多いためあまり気にしても仕方がない。

 →アーティファクト【あーてぃふぁくと】、神器【じんぎ】、レガリア【れがりあ】、レリック【れりっく】参照。


魔族【まぞく】

 善なる神や人類と敵対する種族のこと。

 日本及び中国の文献にはほぼ記されていない表現であり、現代における造語であると考えられるが、何が初出かも分からないくらい自然に使われるようになっていた言葉。確かに悪魔の魔+種族の族なんで、これを造語とは思わなかったかもなぁと。

 造語故に作品ごとに設定が違いすぎて定義するのが難しいが、魔王や魔神を信奉する知的種族であり、人型とも限らない。例:知性あるスライムや死者なども含む事がある。

 悪魔や悪鬼羅刹と言うと宗教的な神との敵対者的なイメージが生まれてしまうが、魔族という言葉は造語故にそれが無いのは大きなメリットである。

 ただし逆に対訳が無く、海外でもそのままmazokuと記される事が多い。拙作『なまこ×どりる』ではthe evilまたはthe evil oneと表記している。

 また、魔法的能力が高い種族であるとか、人間が一方的に敵視しているだけと、邪悪では無いと設定されている場合も存在する。


まったり【まったり】

 本来の意味は味わいにコクがあることを意味する擬声語。

 のんびりと落ち着いた気分、またはのんびりしている様、この意味が使われるようになり広まったのはアニメ『おじゃる丸』によるものである。

 なろうにおいても後者の意味で使われる。特に話に刺激的な展開が少なくゆったりしたものであるという意味。


マニュアル【まにゅある】

 取扱説明、または手引きのこと。

 なろうや読もうのページトップやユーザページなど何か所もリンクがあるがみんなあまり読まないやつ。

 ガイドラインとマニュアルと利用規約とヘルプと読むべき箇所が4か所にあって何が何処に書いてあるか探しづらいとか、読んでも意味が分かりづらい項目も正直多い。

 ただ、読まずに何かトラブルおこしてBANされればそれは自己責任だし、分からないところは問い合わせをすればちゃんとそれに対しての返信はくれる。しっかり読もう。


魔法少女【まほうしょうじょ】

まほうしょうじょ

 基本的には現代の日本を舞台に魔法の力を手に入れて、それを使ってトラブルを解決したり敵を倒したりする小学生〜高校生程度の少女というキャラクターのこと。あるいはそれの登場する作品を魔法少女ものなどと呼称する。

 マスコットキャラクターを携える、ステッキやコンパクトをマジックアイテムとすることなどが共通している。

 「魔女っ子」も同義だが東映アニメーションの登録商標であるので注意。

 起源としては1960年代の『ひみつのアッコちゃん』と『魔法使いサリー』。これら2作品はどちらも魔法の使える少女が日常の中での事件などを魔法で解決していくという形式を取っており、魔法少女ものの原型を作った。違いとしては前者が魔法の道具を手に入れたことで魔法が使えるようになった主人公であり、後者は異世界の魔法使いが日本にやってきたという設定である点である。

 日常もの的であった(エブリデイ・マジック)魔法少女ものの転機は90年代の『美少女戦士セーラームーン』であり、戦う魔法少女というジャンルが確立された。

 ちなみに海外に魔法少女もの(Magical Girl)が輸出されたのはセーラームーン以降であり、それ以前の日常もの魔法少女の人気は低い。

 また、このバトルものの傾向や、萌えを押し出した成人男性向けの(あるいは男女ともに楽しめる)魔法少女ものの出現が90年代後半以降起こり、2000年代以降は極めて多様化した。例:魔法熟女、魔法少年(女装)など。

 魔法少女が登場する作品はなろうやノクターンにそれなりに存在する。なろうではローファンタジージャンルに多いかと思いきや、異世界恋愛、ハイファンタジーなど多様である。


魔法陣【まほうじん】

 和製ファンタジー全般に広がる独自設定。複数の円と多角形を組み合わせた図形であり魔術そのものを使用するために地面に描かれる。

 水木しげるの漫画『悪魔くん』が起源。

 かの作品において術者である主人公が地面に六芒星とそれを囲う円を描き、円の外側で呪文を唱えることにより、円の内側に魔物を召喚するという形を初めて作り出した。

 伝統的な悪魔召喚においては、術者が円の内側に入り、外側に悪魔を呼ぶので根本的に異なる。この円、魔法円は円の内側を聖別することで悪魔の侵入を阻む、結界の働きしかもたず、召喚そのものを手助けする働きはない。

 この魔法陣という考えはアニメーションや漫画、イラストにおいて非常に有用であった。つまり魔法を使うシーンにおいて誰がどこで魔法を使っているのか分かりやすく、画面を派手に演出できるためである。

 特に魔法陣を実際に手で描くことなく魔法の使用とともに勝手に展開される、地面ではなく空間に投影されるという形式が主流であり、つまるところ派手な演出のために使われているのは明らかである。例:『魔法先生ネギま!』『魔法少女リリカルなのは』。

 一方でなろうはイラストが存在しないため、魔法陣を描く作品は少数派。

 拙作、『なまこ×どりる』は主人公たちの言語が英語だという設定なので、魔法陣という言葉を使わず伝統的な言葉の魔法円(Magic Circle)を使用している。守護の魔法円(The Circle of Protection)など。


真夜中【まよなか】

 ミッドナイトの隠語。

 →ミッドナイト【みっどないと】参照。


マヨネーズ【まよねーず】

 現代人が異世界に転移/転生した際に作成しようとすることのある調味料。

 これを以て財を成したり、現地の料理人やヒロインを感激させる。同様のものにプリンなどがある。

 まあ確かに醤油や味噌のように長期熟成の必要がないために、比較的素人でも作りやすい調味料であることは間違いない。ただし、現実的にはサルモネラ菌などの問題もある。


まんじ先生【まんじせんせい】

 なろうからの書籍化作家、『馬路まんじ』氏のこと。頻繁に名前以外の部分が変わるが、2020年9月現在は『バーチャル美少女ツイッタラー☆馬路まんじ(お気に入り登録してね♡』がユーザネームである。酷い。

 自称「Jカップバーチャル美少女なろう作家まんじママ17歳」、ただし美少女ママなのに会話の語尾が「〜ンゴ!」。

 Twitter廃人であり、なろうのマニュアルにおいてはTwitterなどで自作を宣伝しようと書いてあるが、それをここまで成功させているのは他に類を見ない。フォロワー10000人超である。

 だれかがまんじ先生や作品の話をしているとすぐに反応するのはTwitter廃人の鑑。

 常にハイテンションで妄言を撒き散らし笑いを取る。どうみてもおっさん臭い食生活(通称:まんじ飯)やあきらかに17歳では無いゲームのプレイ歴を語りつつ、おっさん扱いされると「美少女!」と強弁する姿勢を崩さない。

 ゲームのプレイヤー名を「馬路まんじ@なろう小説家」として作中の登場人物にその名前を言わせる画像をTwitterにあげる、枕営業で書籍化された、自分に肖像権はないなどと珍妙な言動を取る。

 Amazonの欲しいものリストを公開し、フォロワーから食料品などダイレクトに商品を贈られる支援体制を作っていることも特徴である。ちなみに米とかツナ缶とカップ麵とかチョイスもおっさん臭い。贈られたそれをTwitterに上げる、書籍の後書きに名前を載せて感謝を述べるなど、感謝を示すことで支援体制を継続させるという……汚い、さすがまんじ汚い。枕営業もするし汚い。

 現状では他の作家名をあげていないこの用語辞典だが、このおっさ……いや彼女の存在は現在のなろう作家の一つの新しいスタイル・文化を築き上げている(ただしマネするのは難しい)という点をリスペクトし、ここに記載させていただいた。

 まんじ先生まじりすぺくとっすわー、ぱないっすわー。

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i521206
― 新着の感想 ―
[一言] まんじ先生すごい。
[一言] まんじ先生は確かにパないですね! 何言われても折れない所が特に……w
[一言] ハイファンタジーを擁護してみる。 (完結詐欺(完結してない)やエタ→削除or非公開に目を背けながら) ハイファンタジー     98,217 ハイファンタジー短編   12,648 ハイフ…
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