『は』
バーチャルYou Tuber【ばーちゃるゆーちゅーばー】
VTuberのこと。
→VTuber【ぶいちゅーばー】参照。
パーティ追放【ぱーてぃーついほう】
なろうのハイファンタジージャンルにおいて近年猛威を振るったテンプレの一種。
冒険者のパーティーに在籍する主人公が、そのパーティーのリーダーの宣言によりパーティーから追放されるというオープニングの作品。
その後主人公が新たな人生を歩むことにしてそこで成功するか、新たな冒険者のパーティーを結成してそこで成功するというもの。
主人公が追放されるのは主に戦闘に直接的に役に立っていない(敵にダメージを与えない)足手纏いであるという理由であり、実は直接戦闘力が無いだけで極めて有能な補助能力を有している縁の下の力持ちであった場合と、追放された直後に新たな能力に覚醒する場合がある。
主人公の元のパーティーが主人公を追放した後に没落していく様子が描かれ、ざまぁ展開としても成立する。
ハーレム【はーれむ】
一人の男性を中心に周囲の女性のほぼ全てがその男性に好意を抱いている状態のこと。女性が中心で性別が逆の場合は逆ハーレムと呼ばれる。
浮気との違いは周囲にいる女性同士が互いの存在を認めていることにある。
原義的にはイスラームにおける一夫多妻制が存在し、戦争において男女比が崩れており寡婦の増加などが社会の維持のために一夫多妻制を必要としたとされる。
妻の権利は同等に認めることという文言があり、男性側にとっても経済的には大変であるとか。
これが日本に伝わったハーレムのイメージ「ではない」。
オスマン帝国との交流の中でそれら一夫多妻制や女湯という存在、『アラビアンナイト』などの文学が近代ヨーロッパへと伝達し、キリスト教の一夫一妻制文化の男たちに妄想を与えた。その妄想によって書かれた作品群がヨーロッパ経由で日本へと伝達しているのである。つまり日本に伝わったハーレムはすでに伝聞の伝聞。妄想汚染済みである。
現代の創作、ポップカルチャーにおけるハーレムのパターンはまずファンタジー世界において一夫多妻制が認められていて複数の妻を娶る場合が存在する。ファンタジー世界において男が戦場に駆り出されて死傷率が高ければ存在は理解できる。
だが一方でハーレムメンバーに女冒険者がいたり(その世界の女性の死亡率も高くなる)、ハーレムメンバーに本来増えるべき寡婦がいないあたり、この処女厨どもめ!と非難しても構わない。ただし『アラビアンナイト』のシャフリヤールからして処女厨拗らせまくりなので、むしろ創作のハーレムとしては正しい姿である。
もう一つは婚姻ではない恋愛関係としてのハーレム状態。現実世界日本においては重婚は認められていないので現実を舞台とする場合は基本的にこちらになる。複数の女性と恋愛関係にある、または好意を寄せられている状態。女性のドロドロとした対立が発生せず、主人公が恋愛感情に鈍感などの特徴が必要となる。全員の女性メンバーときれいに恋人である作品は少数である。
ハイファン【はいふぁん】
ハイファンタジーの略。
→ハイファンタジー[ファンタジー]【はいふぁんたじーふぁんたじー】参照。
ハイファンタジー[ファンタジー]【はいふぁんたじーふぁんたじー】
なろうのジャンルの1つ。現実世界とは異なる世界を主な舞台とした小説。
ランキング上位が書籍化作家の新作で固まることもある、なろうにおける最激戦区。
現実世界と異なる世界という定義は曖昧だが、拙作「なまこ×どりる」が遠未来地球で文明後退したファンタジー世界、舞台はイギリスで英語が使用され、現在の曲などの文化が残っているという設定の作品でも今までこれに関して問題視はされていない。
爆死【ばくし】
①爆発して死ぬこと。爆弾等の爆発に巻き込まれて死ぬことと、主に漫画的表現として身体が爆発して死ぬ場合がある。例:北斗の拳。
②商業作品においてセールスが非常に低かった場合を示す言葉。ゲーム発祥の言葉だが、その他のジャンルでもしばしば使われる。特に製作費を大きく使っての興行成績が低い映画など。
なろうにおいては書籍化した作品の売れ行きが振るわない場合(書籍化爆死)や、力を入れて執筆した作品が想定していたよりもまるで読者がついていないことなどを爆死と表現する。
そうだなぁ。わたしはこの作品を予約投稿で書いているのだが、この回が投稿された段階でポイントが1000pt未満なら爆死扱いかな。
③オンラインゲームやソーシャルゲームにおける用語。ランキングイベントでゲーム内の上位入賞者にのみ特別な報酬(それ以外では入手不可能なもの)が与えられるイベントがあったときに、長時間そのゲームをぶっ続けでプレイし、なおかつゲームを進めるためのアイテムなどに課金するなど多大なコストを払いつつもギリギリで入賞を逃すこと。
あるいはソーシャルゲームにおけるガチャの課金において、求めるキャラクターが大金(数万から数十万円)をかけても出ないこと。
白痴結界【はくちけっかい】
白痴という言葉自体が重度の知的障害を示す差別用語なので注意。なろう内というよりは5chなどでなろうをはじめとするネット小説の作品におけるテンプレ的ストーリーについて話す時に使われる言葉。
作品に登場するキャラクターの頭が悪すぎるということを示すスラング。
特に異世界を舞台とした作品で敵対者が愚かすぎることや、主人公の些細な行動や作戦が凄まじく持ち上げられる様を示す。
さすがにそれを白痴とは言い過ぎではないかと思われるかもしれない。確かにその通りだろう。だが稀に肉を両面焼くだけで絶賛されたり、木箱の上に座って食事をすると絶賛される作品というのが世の中にはあるのだ。
パクリ【ぱくり】
盗作の俗語的表現。ただし盗作は著作権の侵害であるが、パクリは作品のアイデアを借用した場合(著作権侵害ではない)も使われ、こちらの方が意味合いが広い。オマージュやパロディとは区別される。
→オマージュ【おまーじゅ】、パロディ【ぱろでぃ】参照。
盗作は犯罪なので通報すべきである。これは間違いないが、ある作品が別の作品のパクリだと言う場合、これは注意が必要である。全て創作者は他の作品の影響を受けて育つからであり、何からも影響を受けない作品は無い。アイディアのパクリは法的に咎められる行為ではなく、それ無しには文化は発展しないからである。
例えば君がなろう作家でエルフという種族を作品に登場させようとした時、そこにはエルフという種族を作中に出していた別のなろう作品の影響があるだろう。そのエルフの影響を辿れば『ロードス島戦記』に行き着き、それは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の影響を受け、それは『指輪物語』の影響を受けている。つまり極論『指輪物語』のパクリである。
エルフという種族を書いても何も問題にならないのはエルフという言葉の起源はヨーロッパの神話に辿り着くからであり、逆にホビットという種族を登場させてはいけない。それは『指輪物語』の作者であるトールキンが創造した種族であり、それを使う権利はないからである。
まあ、無論、特に商業作品においてあまりにも元の作品の影響というものが露骨に見えてしまうのは問題であるのだが、逆に何でもパクリだって騒ぐ奴は(小説に限らず)創作者の敵。
バズる【ばずる】
SNS上などで短期間に話題が広まること。
英単語のBuzzが元となっている単語であり、羽虫などの音や噂話でガヤガヤ騒ぐといった意味があり、そこからネット上での話の広まりを表すようになった。
本来はポジティブ・ネガティブな意味どちらにも使える単語ではあるが、ネガティブな意味としては炎上があるため、ポジティブな意味で使われることが多い。
→炎上【えんじょう】参照。
ハチパレ【はちぱれ】
ラジオ番組802Palletの略称。
→802Pallet【えいとおーつーぱれっと】参照。
発情期【はつじょうき】
動物においてメスの排卵期に普段と異なる鳴き声や求愛行動などの特殊行動をとること。その時期。オスには存在せず、オスは発情期のメスのフェロモンを嗅ぐことにより発情する。
人間には存在しないが獣人やオメガバース設定においては発情期の概念が設定されているものもある。
英単語としてはEstrusだが学術的な用語であり一般的にはin heat。オメガバース設定で発情期をヒートと言うのはここから。
バッステ【ばっすて】
バッドステータスの略。
→バッドステータス【ばっどすてーたす】参照。
バッドエンド【バッドエンド】
バドエンとも。対義語はハッピーエンド。主人公や主要な登場人物が死亡したり不幸になるなど後味の悪い結果を迎える終わり方のこと。
シナリオ分岐型のマルチエンディングゲームにおいては特にバッドエンドが設定されていて、良いエンディングを探すような形式のモノもみられる。全部バッドエンドってのもあるけどね!プレイヤーがキレる案件である。
映画や短編小説には多いが、エンタメの長編小説においては避けるべき形態であり、そういう嗜好の作者や読者もいるのは間違いないが、特に読者としては少数派である。
また創作において最悪のバッドエンドとはエンディングが描かれないことであるという意味にも使われる。それはマンガの打ち切りであったり、3部作の予定が続編の作られなかった映画であったり、エタったなろう小説である。話にエンディングを迎えてやって欲しい。それは読者の願いである。
バッドステータス、BS【ばっどすてーたす】
バッステ、BSなどと略される。ゲームにおけるステータスに悪影響を与える効果のこと。
毒や麻痺、呪いなど持続的にダメージを与えたり行動を制限するものを意味する。
→ステータス【すてーたす】参照。
ハッピーエンド【はっぴーえんど】
ハピエンとも。対義語はバッドエンド。主人公や主人公の仲間、味方が幸せになることで話を終わらせる作品のこと。
読者は基本的にエンタメの創作物にはこれを期待している。キーワードやあらすじにもハッピーエンド保障などという旨は書いておいて構わない。
バディ【ばでぃ】
相棒やマブダチを表す英単語buddyのこと。男性の2人組や、その呼びかけに使用される。日本では性別問わずで相棒の意味で使われることもあるが、英語圏で男女でバディと言うと友達以上恋人未満のニュアンスかセフレの意味と捉えられるので注意が必要。
創作においてはバディもの、バディフィルム(ムービー)などという言い方がされ、特に映画やドラマでは定番。世界一有名なバディものは『シャーロック・ホームズ』シリーズのホームズとワトソンであろう。
なろうにおいてもたくさん存在するが、わざわざバディものとキーワードに書かないために探すのは困難。さらに言うとなろうのランキングに入るような作品では男女でのバディが一般的なため、男2人組の作品を探すのはさらに困難であったりする。
バドエン【ばどえん】
バッドエンドの略。
→バッドエンド【ばっどえんど】参照。
バトルロワイヤル【ばとるろわいやる】
複数人・複数チームが入り乱れて戦い、最後まで残った人またはチームを勝者とする方式のこと。
微妙に誤記というか。英単語としてはバトルロイヤル。なぜかロイヤルだけフランス語にした漫画化・映画化もされた小説のタイトルが『バトルロワイアル』。なんとなく混ざったのか日本でよく使われる表記がバトルロワイヤル。
なろうのキーワードでこれらを検索したとき、一番多いのがバトルロワイヤルである。
バトン【ばとん】
短い棒。バトントワリングや陸上競技のリレーにおいて使用される。
リレーのバトンのように受け渡されていくものという意味でネット用語においてバトンというものが存在する。いくつかの質問が用意され、それを別のユーザに回答するよう回していくというものである。
なろうでも活動報告でたまに回ってくる。アクティブに活動報告を使用するのは読者ではなく作者であるため、小説や創作に関する質問が多い。
パニック[SF]【ぱにっくえすえふ】
なろうのジャンルの1つ。天災・汚染(パンデミック)・大事故・侵略などの危機的状況下を舞台とした小説。
宇宙[SF]と並びなろうで最も作品数の少ないジャンルの1つであり、そちらより読者も少ない。最過疎地!
バ美肉【ばびにく】
VTuber用語で、バーチャル美少女(セルフ)受肉(おじさん)の略語。
→VTuber【ぶいちゅーばー】参照。
ここで言う「受肉」とはアバターを手に入れること。サイバースペース上で演ずるバーチャル美少女のアバターを手に入れること、それを手に入れた成年男性、それを手に入れて実際にVTuberとして活動することを意味する。
VTuberにおいては演者(中の人・音声)と動画上に表示されるキャラクターの性別が同じであることがそもそもは一般的であるが、美少女のアバターを作成・入手した、成年男性のVTuberであるということを公表しているキャラクターのこと。
音声についてはそのまま男性のもので行う、元々女声が出せる、ボイスチェンジャーを使用し女性風の音声にするなど様々。
外見や動作が可愛ければ中身がおっさんでも気にしないと言う文化、むしろ中身がおっさん故に男性視聴者と趣味や話題が合う、アイドルとは異なり恋愛関係のトラブルなどが発生しないという利点があるとされる。
ハピエン【はぴえん】
ハッピーエンドの略。
→ハッピーエンド【はっぴーえんど】参照。
バフ【ばふ】
ゲーム用語であり、デバフの反義語。
主に戦闘において対象の戦闘を補助するための有利な効果を一時的に与える魔法やスキルのこと。一時的に能力値を上げる、行動をサポートする、武器や防具の性能を上げるなど。
バフを戦闘の中心に組み込んでいる戦闘スタイルをバッファーと言う。
語源は緩衝材を意味するバッファー。
→デバフ【でばふ】参照。
パラレルワールド【ぱられるわーるど】
日本語では平行世界・並行世界(宇宙・時空)などと訳される。
世界というものが我々の観測している世界以外にも無数に分岐していて出来ているという考え方。
これはあくまでも我々の知覚する世界の平行存在であり、いわゆる天国や地獄、異世界という概念とは異なる。我々の存在する世界をAとしたとき、異世界はBやCであり、パラレルワールドはA’である。
if戦記など過去へのタイムトラベルや過去への転生ものにおいては明示してあるかどうかは別としてパラレルワールドの考え方が必須である。
つまりわたしが100年前の過去に転移してわたしの祖先を殺したらどうなるか。パラレルワールドが無いとすると、わたしは産まれなくなるのでわたしが存在しなくなり、祖先を殺せないという矛盾が発生する。
わたしが祖先を殺した(厳密には転移した)段階でパラレルワールドが発生し、わたしが存在する歴史Aとわたしが存在しない歴史A’に分岐するのであると考えればなんとなく理解できるであろうか。
パリィ【ぱりぃ】
受けのこと。
→受け【うけ】①参照。
春の推理【はるのすいり】
なろうの年4回の公式企画の1つ。元々は夏冬の年2回であったが、2022年から春秋も行われるようになった。
運営の出したお題(2022年は「桜の木」)を使って推理ジャンルで小説を書くというもの。
書籍化や賞金などの報酬はないが、企画用バナーから検索が可能なので、普段の同ジャンルより読まれたり感想を書かれるなどの反応は多い。
→公式企画【こうしききかく】参照。
パロディ【ぱろでぃ】
有名である作品、人物に対してそれを風刺、批判する目的を持って創作すること、またはユーモアを持って茶化すこと。観客・読者に対して同じだと気づかれる必要があるので、似たシーンが必要である。
→関連項目:オマージュ【おまーじゅ】、パクリ【ぱくり】参照。
パワーワード【ぱわーわーど】
人気キーワード、最近だとバズワードなどとも呼ばれる。
キーワードやタグとして設定しておくと読者・視聴者の注目を集めやすい言葉のこと。
なろうにおいてもキーワードで作品を検索する人や、ランキング上位作品からキーワード見てこれは趣味に合っていそうだと思われる作品を探す読者がいるのでしっかりと考えてつけるべきである。
ノクターンやムーンライトにおいてはキーワードの重要性はなろうより高い。
BAN【ばん】
BANは英単語で禁止するの意。
インターネットにおいては管理会社によりアカウントが使用不可とされること。
基本的には利用規約に違反する、運営や他のユーザへの迷惑行為を行うとこの状態になる。
なろうに限った話では無いが規約には曖昧な部分も多く、BANされた者がなぜBANされたのか理解できず不平に思うこともある。
なろうにおいては複垢などの重大な違反行為は一度でBAN、R18内容を書くなどに関しては警告とし、それが累積するとBANという形が取られている。
注意すべき点としてBANされた際に事前の通告なく作品・活動報告・感想など一切のデータが消去されるので、事前に作品データの保存などはしっかり行っておくこと。無論、BANされないように活動するのが当然であるが。
パンデミック【ぱんでみっく】
伝染病の世界的な流行のこと。
なろうにおいてはローファンタジーやパニック[SF]ジャンルにおいて多く見られ、患者がゾンビとなる病気という形の作品が特に多い。
2020年は新型コロナウイルスによるパンデミックが実際に起こった年でもあり、それによる国家の首長クラスでも愚かな言動をしたり、日本でもデマに踊らされたりトイレットペーパーの買い占めが発生するなど、いかに人類が愚かなのかが分かる。というかSNSによる素人による情報の送受信が盛んになったせいでパニックに弱くなってやいないか人類。
今後ゾンビパンデミックもの書くときに、まずトイレットペーパーが買い占められるシーンが無いとリアルとは言えないね(白目)。
あとゾンビ化ウイルスには納豆が効果的!とかウォッカで消毒可能!とかナマコを持ってるとゾンビに噛まれない!というやつを出すべきですね。
BAN祭り【ばんまつり】
なろうの運営は常時規約違反などを監視しているわけではなく、ユーザからの通報があった場合と、定期的な調査という形でサイトの健全化を図っていると思われる(無論ユーザからは正確にどうしているのかは不明であるが)。
その定期的な調査の際に大量のアカウントがBANされたり警告されたりすることをBAN祭りと称する。行われた季節を前につけ、「春のBAN祭り」などと言われることが多い。




