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第3話 桐生家のおもてなし

==== 登場人物 ====

■呪禁師■

風雷⇒主人公。バンパイアであり医者でもある

音夜⇒呪禁師師範で風雷の師匠。30年前に死亡。

優紀乃⇒音夜の妹。風雷が捜索中

■桐生家■

沙樹⇒ヒロイン。桐生家頭首の娘

利玄⇒桐生家の用心棒

~~~ 桐生(キリュウ)家 ~~~~~~~~~~

桐生の屋敷へ到着してそうそう、頭首を交えて

食事会をすることとなった。

その間、ありがたいことに湯につからせて

頂いくことに。

さらには立派な着物まで用意してくれる待遇。

気にいってくれたのであれば差し上げるという。

やはり金持ちは器が大きい。


正直、自分が着ていた衣服は品祖でボロボロ。

体も汚れてたいので、格式のある屋敷へ

入り込むにはかなり躊躇(ちゅうちょ)した。


こんな上品なものを着るのは何年振りだろうか。

身なりを整えると、当時の記憶が蘇る。


女中「(うたげ)の準備が整っております。

   ご案内差し上げても宜しいでしょうか?」m(_ _)m


風呂場から出ると。両手を床に付いた

女中が待機していた。


風雷「待たせてたか。すまない。」

女中「滅相もございません。

   わたくしが勝手にお待ちしておりました。」


風雷「そうか。では案内頼む。」

女中「かしこまりました。」m(_ _)m


女中の後を付いて行くと、ある広間で止まる。

障子越しに中の明かりがこぼれている。ここか。


女中「頭首様。客人が参りました。」

頭首「中へ。」


女中が障子を開け、風雷が中へと入る。

席には4つ。助けた女性と付き添いの男。

そして初対面の男が上座にいる。

この人が頭首なのだろう。

風雷は両膝を付き両方の拳を畳に押し付け挨拶する。


風雷「初めまして。名を風雷(フウライ)と申す。

   医者を職としておる者だ。

   このような席を設けて頂き感謝する。」m(_ _)m

頭首「風雷殿、自由にして頂いて結構。

   そなたは客人だ。

   まづは席に付いてもらえないだろうか?」(^^ )


食卓を見ると1つだけ空席がある。

風雷は、そこへ座る。


頭首「この度は、娘を助けて頂き感を申す。

   風雷殿が居合わせなかったら今頃

   どうなっていたことか。

   感謝を込めておもてなし致す。

   大したものではないが、腹を満たして

   頂けたら幸いである。」m(_ _)m

風雷「もったいないお言葉。お受けする。」


♪パンパン


利玄が手を叩くと、女中が料理を運んできた。

そして全員の杯に酒を注ぐ。


頭首「今日と言う出会いに祝福を。乾杯。」

風雷「乾杯!」


食事の開始だ。

風雷はバンパイアである。

人と同じ食事をしてもなんら問題はない。

味覚は人と同じ。

美味しいと感じるものは風雷も美味しい。

だが、栄養はほとんど取れない。

腹いっぱい食べたところで、すぐに空腹が訪れる。

やはり人の血がなければ。


風雷「これは美味。」

頭首「そうか。口に合ったのであれば満足じゃ。」


頭首「本来ならば家の者を紹介したいところだが、

   人が多いと風雷殿も気が引くと思い

   少人数にさせていただいた。

   決してそなたを不信に思ってのことではない

   ことだけは伝えておきたい。」(^^;)

風雷「心遣い、感謝致す。」( ..)


頭首「改めて紹介するまでもないが、

   こちらは助けて頂いた娘の沙樹(サキ)だ。」

沙樹「沙樹と申します。

   風雷様、先ほどは見ず知らずのわたくしに

   手を差し伸べて頂き感謝致します。」 m(_ _)m


風雷(やはり優紀乃(ユキノ)に似てる。

   あなたは本当に優紀乃のじゃないのか!)


風雷「まだ回復してないのだぞ。

   食事をとるのは大切だが、

   満腹にせず、よく噛むことだ。」

沙樹「かしこまりました。」


頭首「そして、こちらは用心棒の利玄(リゲン)。」

利玄「利玄と申す。

   先ほどの暴言、大変失礼した。」

風雷「大事な娘さんだ。

   当然のこと、気にするな。」

利玄「感謝致す。」


風雷の口調は、一見ぶっきらぼうで浪人のような

印象を受けるが、態度や姿勢は武家の出である

かのようだった。


頭首「風雷殿は礼法がよい。

   どなたかに仕えておられたか?」

風雷「失礼がなかったなら有難い。

   仕えた者など居らぬ。」


頭首「左様ですか。

   医者をなされてるそうで。

   どの薬院にも所属してないだとか。

   医術はどこで学ばれたのかな?」

風雷「独学である。特殊な体質なのか、

   いつのころか血をなめるだけで

   その人の身体のどの部位が悪いか

   分かるようになった。

   それで医者のまねごとを始めたのが

   きっかけである。」


頭首「ほう。それはまた興味深い。

   変わった体質の持ち主だ。」

風雷「薬の方は未だに試行錯誤しとる。

   娘さんに呑ませたのは実績のある物。

   ご安心を。」

沙樹「父上。本当です。

   ご覧の通り、沙樹は元気です。」

利玄「私も保証致す。

   沙樹様は、顔色が悪く。

   動けないほどでしたので。」


頭首「安心せい。信じとる。

   そなたと会話して、信頼できる人物だと

   確信しとる。」

風雷「本来ならば疑われてもおかしくない身。

   かたじけない。」


頭首「しかし風雷殿は研究熱心でおられる。」

風雷「医者に限らず、どの職だろうと

   探求し続けるのは当然であろう。」

頭首「その通り。風雷殿に教えられたな。」


利玄「ところで風雷殿は、何をしにこの地へ?」

風雷「特に宛などない。

   全国を転々と旅しとる者で、たまたま

   ここを通り掛かっただけのこと。」


頭首「左様でしたか。

   では、しばらくここへ滞在しては如何かな?」

風雷「そこまで甘える訳には。」


頭首「開いてる部屋が沢山ある。

   人が入らないとカビ臭くなる。

   使ってはござらんか?

   人が増えると楽しいしな。」

風雷「かたじけない。

   では2、3日甘えさえせていただく。」


利玄「1点。お聞きしたい。

   沙樹様は毒によって体調を

   崩されただとか。

   それはどのような毒なのか?」


風雷「ザザの実を口にしたようだな。」

頭首「そのような実は、耳にしたことが

   ないですな。」


風雷「でしょうね。

   どこにでも存在するものではない。

   紫色したミカンのような果物だ。

   と言っても毒なので食べられないが。

   まず、目にすることはない。

   先ほど庭を拝見したが

   そんな木はなかった。」


利玄「となると、どこで口にしたのだろ。」

頭首「心当たりはないのか?」

沙樹「出かける前に素手で饅頭を食べました。」(>_<)


頭首「それじゃないのか?

   饅頭に毒が入っていた。」

利玄「饅頭なら拙者も口にした。

   問題なしじゃ。」


風雷「他に同じ症状の者はおらぬのか?」

沙樹「先ほど確かめましたが、だれも。」


風雷「この辺りにザザの実がなく。

   同じ症状がいないとなると。」(..?)

頭首「殺害目的が濃厚だな。

   先を狙ったのか。沙樹に当たって

   しまったのか、か。」(#--)

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