表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】Memory lane 記憶の旅  作者: 星野木 佐ノ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/113

第14話(3)

いつも読んで頂き、ありがとうございます。




 六人が歩き出すと、宮崎が呻きながら祐介の足首を掴んだ。

 祐介は足を止め、掴まれた足首を見下ろした。宮崎は這い蹲って祐介を見上げていた。祐介はその場に膝をつくと、宮崎に顔を近づけた。


「君は、僕の大事な友達を傷つけた。この罪は、許し難い。でも、今回だけチャンスをあげるよ。今後、要に近寄るな。二度目には、僕は君を許さない。言っておくけど、君は僕には勝てないよ」


 宮崎は黙ったまま生唾を飲み込んだ。静かで冷ややかな祐介の声は、妙に鋭く、宮崎は自分の心臓を、氷で冷やされるかのような感覚に陥った。身体が冷え、全身が震えだす。ゆっくりと祐介の足首を放すと、腹這いになったまま後ろに下がった。その姿を見た祐介は、声を立てずに苦笑した。


「先輩達も、次は無いですよ。今日はこれでも力を抜いたんですから」


 堀田がよろよろと起き上がった小林に向かって言った。堀田の言い方が癇に障ったのか、小林は赤黒い顔で歯を食いしばっていた。要はふらつく足で小林に向き直ると「そうだな」と言った。


「次は、無いですよ。本当に。あなた方の、全ての秘密、全校生徒の前でバラします」


 そう言って、よろけた足取りで小林に近寄ると、何かを耳打ちした。


「これ、誰も知らないでしょうね」


 そう言うと、小林は充血した目を見開いて、唇を震わせた。その顔を見て、要は左の口角をくっと上げた。


「俺の噂くらい、色々聞いてるでしょ。バックにすごいのがついてる、とか」


 さらに脅しをかけるように、要は小林に囁く。小林は生唾を飲み込むと、小さく顎を引いた。


「こいつらにも、仕返しとかバカなことは考えない方がいいですよ。こいつらに何かあれば、すぐに俺も行動に出ます。これは脅しじゃなく、本気ですから、あしからず」


 要は口元に浮かべていた笑みを消し、無表情で立ち上がった。

 小林達は、誰一人要たちを追いかけてこようとはしなかった。




最後まで読んで頂き、ありがとうございます!


同時進行でbooks & cafeが舞台の現代恋愛小説

『光の或る方へ』更新中!

https://book1.adouzi.eu.org/n0998hv/


「続きが気になる」という方はブックマークや☆など今後の励みになりますので、応援よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ