僕は朝食を作った
「さて、これからどうするお兄ちゃん!!」
「そうだなぁ……って、まだ八時前か、早いなぁ」
「早起きは三文の徳ってことだよね! ところで三文って何!?」
首を傾げる妹。変なところ気にするなぁ。えっと……。
「たしか昔のお金の単位だったっけ……」
「おお! 流石お兄ちゃん、物知り!!」
「や、違うかもしれないし」
ぐっと親指を立てて来た妹にそう言うと、突然ぐ~とお腹が鳴った。
無論、僕のお腹だ。
妹はそこであ、と声を上げた。
「そだ、朝ごはん作ろうよ! お父さんとお母さんの分もさ!」
「あ、いいね」
早速二人で作り始める。そういえば最近やってなかったな。高校入ってからは自分のことばっかりで、いつも母親か、たまに妹が作ってくれていた。
特に部活に入ってからは……。
「――――あ、お兄ちゃん! それ取ってくれる!?」
「! あ、うん。これ?」
「ありがと!」
いけない、今は料理に集中しないと。
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「おはよう、あら、今日のご飯は手が込んでるのね」
「おぉ、うまそうだな~」
起きて来た父さんと母さんは食卓に並べた料理を見て、嬉しそうにしていた。
「「「「いただきます」」」」
「………んー! おいし~! やっぱりお兄ちゃん、料理上手だよね!!」
「ほんとに美味しいわねぇ」
「久しぶりに作ってくれてお父さん嬉しいぞ」
「はは、ありがとう」
思った以上に喜んでくれた。これからはもっと頻繁に作るようにしようかな。




