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そして帝都へ



それからエリシア達は、空中戦列艦に乗り込み帝都の近くの海域まで来ていた。



「ここからは、帆船に乗り換えて帝都の港まで帰ってもらいます」



ゼーアはエリシア達にそう言った。



「わかりました。今まで世話になりましたね」


「いえ。お世話になったのはこちらの方ですよ」



ゼーアはそう言い、エリシアに頭を下げた。



「皆、忘れ物してないですよね? あれ乗ったら暫く帰って来れませんし」



エリシアは、何か忘れたものは無いかと確認する。



「ボクはないよー」


「我も無いな」


「私もありませんね」



どうやら、問題はない様だ。



「エリシア、最後にこれを……」



ミスラはそう言うと、エリシアに黄金でできた紋章を渡してくる。



「これは?」


「我が国での卿に値する称号よ。つまるところ、ウェタル市国の継承権第二ってことね」


「でもそれって……」


「そうよ。私が死んだら、ウェタル市国は貴方の領地に組み込まれるわ。勿論絶対ではないけど――どうせ子供も暫くは作らないだろうし、後継者が居なくてね」


「まさか……私をそんな信用してくださっていたとは……何というか、ありがとうございますね」



国を救ったとはいえ、その国の継承権第二を与えるのはエリシア的にはどうかと思うのだが。



「兎に角、暫くはお別れになりそうね」


「そうですね。またそのうち会いに来ますよ」


「ううん、結構遠いし私の方から会いにいくわ。この空飛ぶ城もあるしね」



二人は暫く話し合った後、空中戦列艦を降りて帆船に乗り換えた。


こうして、ウェタル市国の依頼は完了した。

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