第十三話 カツ丼屋にて
高校生男子4人の会話のみ。
名前は一切出してませんが、順番に会話してますのでそれでキャラを判別下さい。
「いえい、着いたぞー。さあ食うぞ、カツ丼ー」
「ああ、そうだな」
「超腹減ったー」
「……」
「ここって選択肢ふたつだけなんだよな」
「ああ、ソースカツ丼と卵とじのふたつな」
「今日はどっちにするー?」
「……」
「あー、くそー、迷うな!」
「どっちもうまいからな」
「俺はソースカツ丼かなー」
「……」
「もっとメニュー増えてもいいのになあ」
「まあ、定年で会社退職した親父さんが趣味でやってる店だからな」
「だけどさー、ワンコインで大盛りもオッケーなんだから、食い盛りの俺らにゃいい店だよなー」
「……」
「まあ、高校の帰り道にあるし、ついつい寄っちまうよな。うまいし量もあって腹も膨れるし」
「俺はこの後予備校もあるからな。ここでしっかり食っとかないと倒れかねん」
「あー、俺もバイト前にかっ込む感じだよー。じゃないと働けんわー」
「……」
「じゃあさっさと決めようぜ。遅刻したらまずいんだろ?」
「ああ、俺は今日は卵とじにするかな。あのふわとろの卵の触感がたまらんからな」
「あー、俺も好きー。玉ねぎのしんなり加減もいい感じだもんなー。でも俺は今日はソースカツ丼。カリッと香ばしい衣の感触に早く出会いたいぞー」
「……」
「ああー、俺はどっちにしよ」
「人に早く決めろと言っといて優柔不断な奴だな」
「なんでそんな迷うー? しょっちゅうきてんのに。笑えるー」
「……」
「うっせーよ。あ、そだ。俺と半分こにしね? そしたらどっちも食える」
「断る」
「えー、やだ」
「……」
「んでだよ!?」
「俺は自分の分は自分だけで食べる主義だ」
「野郎と半分こ? なんてきっしょー。これが可愛い女の子だったら大歓迎だけどー?」
「……」
「くっそー、別にいいじゃんか。……いーや、今日は俺もソースカツ丼で」
「つかおまえこの会話何度目だよ。学習しろよ」
「まーまー、じゃあ注文……っておまえは決まったかー」
「ソースと卵、両方で」
「「「それもあったか!」」」
最近の食漫画は面白いの結構ありますよね。




