表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/30

第十話 おっさんと坊主、または叔父と甥

また意味のない話を書いてしまいました。

「おい、おっさん」


「おっさん言うなや」


「だっておっさんじゃんか」


「坊主もこの年になってみればわかる。坊主にとってはおっさんでも、おっさんがおっさんを自覚するにはまだまだな年だってな」


「屁理屈の多いおっさんだな」


「坊主もしつこい奴だな」


「それに坊主坊主っておりゃ坊さんじゃねーぞ」


「じゃあクソガキでいいか」


「あ、坊主でいいわ」


「いいのか」


「まあ、クソガキ呼ばわりよりゃな」


「じゃあ俺のこともおっさんやめれ」


「じゃあ何て呼ばれたいんだよ」


「あー、そりゃまあ普通に、おにいさん……」


「却下」


「何でだ」


「ハッ、笑えるし。おっさんがおにいさんと呼ばれたがってるなんて」


「んだとこら」


「何がおにいさんだよ、むさくるしい髭面こいて」


「髭面関係なかろうが」


「おっさんくさいんだよ、おっさん」


「だからおっさんじゃねーと何度言やあ……」


「なあ、お前ら」


「何、お父さん」


「何ですか、兄さん」


「その……、普通に名前で呼ぶとか叔父さんと呼ぶとかでいいんじゃないかね? と思うんだが」


「急に、何?」


「どうしたの、兄さん」


「……いや、お前らがいつまでもそうやって呼び方で言い争ってるから」


「え? 別に言い争ってなんかないけど」


「嫌だな、兄さん。別に喧嘩してるわけじゃないんだから」


「なー、おっさん」


「おう、坊主」


「と、言うことだから気にしなくていいよ、お父さん」


「安心してください、兄さん」





「…………わたしだけ丁寧に遇されるというのは、何か逆に疎外されているような気分になるんだが、気のせいなのだろうか……」




実は、九話にUPしようとし十話へ変更、十話にUPしようとし十一話に変更の「電車の怪」というタイトルの話があります。タイトル・ストーリーともにできてるのに話書けません。次回でUPできるか、もしくはずれ続けるのか、お楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ