78話 開店準備と手紙
あれ、終わらないぞ。
調合にはなかなか移れません……なんでだ。
三人そろってわちゃわちゃとお話し中です。作戦会議は大事。
朝食を終えて私たちは、ほぼ指定席と化したソファにそれぞれ座っていた。
サフルは数分前に家を出てウォード商会へ向かったので不在。
木製のテーブルの上には人数分のカップと空になったクッキーが載っていた皿、そして二通の手紙が置いてある。
どちらの封も切られているけれど、私とベルは手紙の中身は全く知らない。
カチャっという微かな陶器が奏でる独特の音と共にリアンが口を開いた。
「魔力契約は先程結んだが、念のため僕ら以外の人間がいる時は極力調合するのは避けてくれ。どうしても調合しなくてはいけない場合は調合に関する一切を他者に漏らさないという契約を結んでからだ。用紙はあらかじめ作って置く。いいな? 特にライム、君が一番危なっかしい」
「だ、大丈夫だって! お店から調合釜は見えないし、違反すると奴隷になっちゃうんでしょ? 奴隷って自由に調合できないんだよね? それは流石に嫌だし気を付けるつもりだからさ」
任せてよ、と胸の前で拳を握った私に向けられたのはベルの呆れたような視線とリアンの深いため息だった。
(私だってこの二人の奴隷にはなりたくないもんね。何かときつそうだし。人使い荒いの確定だし)
「その気を付ける“つもり”が一番不安なんだ。調合する時は僕かベルに確認してくれ」
朝食を終えて一息ついた所で私たちは一つの魔力契約を結んだ。
内容はご飯の支度をしていた時に話していたレシピの取り扱いについてなんだけど、内容は殆ど私の提案が通った。
まぁ、色々と細かい修正もあったけどね。
大まかに言えば、この工房で生活するにあたって『知り得た全ての調合とレシピを他者に漏らさない、また漏らせないように契約で縛る』ことを了承するっていう内容。
今後のことを考えると反対する理由がないってことでベルもあっさり納得してくれたみたい。
で、揉めたのが違反した場合の罰則だった。
命を奪うまではいきすぎだという事で、違反していない者の奴隷になるっていう条件になったんだけど提案したのはベルなんだよね。
私はちょっと迷ったけど、リアンは直ぐに頷いて戸惑う私に一言。
「奴隷といっても犯罪奴隷ではなく借金奴隷だぞ? 衣食住の確保と引き換えに主人の意向に沿って働かなければならないだけだし、知りもしない相手の奴隷になるわけじゃないんだ。奴隷に堕ちた際に他者へ譲渡したり手放すことも禁じているから死ぬような目には合わないさ」
「私が奴隷になったらリアンかベルがご主人様ってやつになるんだよね? ってことは、サフルと同じ立場になるってことか」
「それは違う。借金奴隷は定められた金額を主人に還元すれば解放されるからな。サフルは一般奴隷だから、奴隷から解放したいなら殺すしかない」
他に犯罪奴隷と借金奴隷があると説明されたんだけど、長くなりそうなのでまた次の機会に教えて欲しいと言って断った。
契約書は書き換えができないけど、大事なものなので金庫に保管。
控えは人数分あるからそれぞれ持つことになった。
「魔力契約の話はこれでおしまい! これでいつでも心置きなくレシピの相談できるってことだよね。いやー、今まで結構気を使ってたから助かったよー。じゃあ、えっと……次は何の話だっけ」
「今ある素材から何を調合するか話そうと思っていたんだが、先にこっちだな」
読んでみろ、と渡された一通は学院からの手紙だった。
顔を見合わせた私とベルはあまり気が進まないながらも手紙を開けてみる。
そこに書かれていたのは……
「断固拒否しますわ。なんですの、これ!!」
「私もやだ。時間の無駄だよ、調合したいもの一杯あるのに」
「同感だな。ということで、先に断りの手紙は出しておいた」
学院からの手紙は『工房見学と期間限定交換制度適用のお知らせ』という書き出しから始まっていた。
了承した工房は、ランダムで生徒同士を交換できるらしい。
交換って言っても、対象は工房制度を利用しなかった生徒の中から体験してみたいという希望者又は現在の工房生で希望した生徒が対象。
期間は一週間から一カ月。
目的としては他者との交流を通して工房運営を学ぶ、と書いてあった。
「学ぶじゃなくて盗むか荒らすの間違いじゃないの? 何考えてんのよ、学院の教師どもは」
「ベル、口調がすごいことになってる」
「指名制じゃないのが唯一の救いだな。指名制だったら大変なことになっていただろう」
「リアン大人気なんじゃない? やっぱり」
「勘弁してくれ。僕は今の環境が比較的気に入っているんだ、調合は元より実験も出来るしな」
ポンポンと返される返事は私も結構気に入ってるし、あまり気を使わなくていい二人だからやっていけてるっていう自覚もある。
「私も嫌だな。ベルは貴族だけど気楽に話せる友達みたいだし、リアンは色々頼りになるし、二人がいないと絶対困る。これ絶対参加しなきゃいけないって訳じゃないんでしょ? なら断ってくれて良かっ―――…ねぇ、ちょっと。なんで二人とも顔背けてるの。なんか変なこと言ったっけ」
「……ちょっと不意打ち喰らっただけだから気にしなくていいわ」
「……くッ。そういう所が駄目なんだ、君は」
顔を隠している二人を不思議に思いつつ、お茶を一口。
手紙に改めて目を通し終えるともう一枚手紙が同封されていた。
宛名が私たち三人になっていて、最後にワート先生の名前が書いてあったので何事だろうと目を通してみる。
(可能な限り君たち三名の工房には参加してもらいたい、か。他の所上手くいってないって言うの本当だったんだなぁ。交流会っていう名の面倒ごとの後、一週間と少し街にいなかったからイマイチ実感わかないけど……こういう手紙が来るってことは何にも変わらなかったか悪化したかの二択かな)
ワート先生の手紙に他の工房については書かれていなかったけれど、私たちの工房については書かれていた。
評価としては『教師も驚くほど理想的に回っている』らしい。
リアンは一カ月に一度、工房の経済状況を簡単にまとめて報告しているみたいだしね。
本当は、そこまでする必要はないし義務もないらしい。
でも、面倒なことをやっているのはあくまで “ついで” なんだって。
元々、リアンは一カ月ごとの経済状況なんかを日誌方式と帳簿方式でつけていた。
それは自分の為であり、工房の経営状況を把握しやすくする為だけにしているらしい。
教師であるワート先生にそれらの一部を提出しているのは、自分の評価を上げる一つの手段なんだって。
曰く『教師の覚えがいいと面倒ごとを押し付けられたりもするが後々役立つことも多い』そう言いながら、悪人顔で笑っていたのを私は知っている。
私とベルは何もしてないんだけど、工房のリーダーはリアンってことになってるのでその方がいいみたい。
「ふと思ったんだけど、これ私たちの誰かが交換に応じなかったとしてもさ……他の工房から誰か一人ずつ送られてくるとかない、よね」
多分先生達も私たちが拒否するのはわかってるだろうし、と言えば二人とも黙り込んだ。
ベルにもワート先生から届いていた手紙を渡したんだけど、眉間に皺が一本刻まれた。
「……………明日、ちょっと探り入れてくるわ。面倒だけど早い内に手は打っておきたいし」
「頼む。僕はサフルに投薬する為の薬を調合する。あっさり死なれても寝覚めが悪い上に丁度いい労働力になりそうだからな」
「私は何したらいいの?」
「ライムは美味しいご飯作って。できれば肉料理がいいわ、面倒なのよ。貴族の立ち振る舞いって」
「上流貴族の言うセリフだとは到底思えんな」
「うっさいわね、あんただって錬金術師の皮を被った商人の癖に」
「錬金術師も商売人だろう。そう変わらん」
フンッと鼻で笑ったリアンはもう一枚の手紙を広げて私たちに差し出した。
冒険者ギルドの刻印が入った手紙に私とベルは再び顔を見合わせて、内容に目を走らせる。
差し出し人はケルトス冒険者ギルドの副ギルド長 ロマティさんからだった。
「ケルトスの冒険者ギルドで簡易スープとオーツバーを販売したいって、どういうこと?」
「気に入ったんだろうな、試作品」
「試作品を渡したのって一昨日の夜じゃなかった? 随分早いのね。販売となると色々決めることも多いでしょうに」
呆れたようなベルの言葉にリアンは想定内だと言わんばかりの表情で紅茶を一口飲んだ。
機嫌が良さそうな姿は悪巧みをしている悪人そのものだった。
「それに“販売条件などは可能な限りそちらの都合に合わせる”と書いてあるだろう。店が軌道に乗るまで、数量限定で銅貨3枚分高くして売るぞ」
「………えーと。安くするんじゃなくて高くするの?」
「大勢の冒険者が押しかけて来ても困るからな。販売する相手はランクがC~Bの冒険者に限定するのも条件に入れる。錬金術師との繋がりを望んでいるのは中堅クラスなんだ。中堅クラスは依頼やランクを上げる為に危険な場所へ向かうことも多い。その際に便利で有益な錬金術師のアイテムがあれば心強いとは思わないか?」
「悪魔だ」
「あんたホントにいつか刺されるわよ」
「ふん。誰でもこのくらい考え付くだろう。考えもなしにホイホイ商品を売るだけじゃ店はやっていけない。リスクのない金策はいくつか用意しておくべきだろう? 冒険者や騎士はいい商売相手になるんだ」
うわぁ、とドン引きする私たちを鼻で笑って機嫌よくリアンは、私に簡易スープとオーツバーの作り方を教えて欲しいと頼んできた。
勿論、了承したけどね。
断ったらその調合にかかりっきりになりそうだし。
冒険者ギルドとの取引は僕に任せてくれ、と言うリアンの言葉に異論は無かったからベルと一緒に頷いた。
手紙について片付いた所で、リアンは数枚の用紙を取り出してテーブルへ置く。
それは昨日整理整頓した素材についてまとめた在庫表だった。
「まず、新しい素材を含めた今の在庫はこれだ。これは、今現在僕らが調合できるアイテムリストで、こちらのリストは、在庫表にある素材で作れそうなアイテムを書き出したものになる」
しれッとした顔で告げられた言葉にギョッとした私は悪くないと思う。
差し出された用紙にざっと目を通すと、在庫表は昨日メモ書き程度に書いたものをきちんと清書して見やすくなっていたし、それ以外のリストに関しては書いていた事すら知らなかった。
「帰って来たの昨日の夜だよね? もしかして寝てないとか」
「寝ずに作業するはずないだろう、きちんと寝たぞ。別に大したことじゃない、商品候補のリストは元々書いてあったんだ。それに今回採取したものも種類は限られているし、どれも教科書にあったものばかりだから手間ではなかった。この枚数で一時間程度しかかかってない。朝、少し早く起きて書いただけだ」
リストに書かれたアイテム名の横には材料の一部を購入する必要がある、などの注釈まで書かれている。
後は調合時間の目安と原価も書いてあって、とてもじゃないけど私にはマネできそうもない。
こういう細かい作業嫌いなんだよね、やらなきゃいけないのはわかってるんだけど。
在庫表を手に取って今ある素材を確認しようと手を伸ばした所で、ベルがリストを見て難しい顔をしていることに気づいた。
「教科書に載っているものなら、他の工房でも今後取り扱う可能性は高いわよね。いずれ学院の生徒も調合できるようになるでしょうし」
「これだけで運営していくのは厳しいだろう。錬金術の店というのは、そもそも一般市民や冒険者からすると敷居が高い。価格は出来るだけ抑えて一般家庭でも買えるようにしたいとは思っているんだが……安くできてもアルミス軟膏を小さな容器に入れてその分安くするとかその程度だろう。これも真似されるとそれで終わりだから、初めのうちに顧客確保しておきたいところだな。信用と信頼というのは金では買えない」
「まぁ、贔屓にしている店というのは利用しやすいものね。まして、錬金術で作られたアイテムは軒並み貴族が経営しているから足を踏み入れ難いでしょうし」
「それを貴族のベルが言っちゃうとなんだかなーって感じになるんだけど」
「仕方ないじゃない。実際そうなんだから……貴族の店が潰れないのは客が“貴族”だからっていうのもあるわ。多少吹っ掛けても懐は痛まないし、面子もある上に錬金術師と仲良くなれれば家と家を繋ぐことも出来る―――……簡単に言えば、錬金術師は金の生る木なのよ。優秀であればあるほど繋がりはあるに越したことはないしね」
錬金術で作られたアイテムが高価なのは劇的な、もしくは確約された効果が出るからだってスカウトに来た時のワート先生は言っていた。
でもその後に、先生はこうも言っている。
『儲かる錬金術師は、人脈・商才・運のどれかが必ず必要なんだ』って。
才能じゃないのかと聞けば才能は運の中に含まれますって返された。
草臥れた服装と薄汚れた怪しげな風貌だったけれど、その時の目は妙に真剣で“本当にこの人、先生なんだな”って思ったのはここだけの話。
自分の想いを人に伝えようとしている人の目だったから、私はスカウトを受けることを決めた。
「家柄っていうのも運のうちなんだよね、きっと」
どういうことだ、と二人に聞かれたのでワート先生に言われた言葉を告げると、二人とも酷く感心したように頷いていた。
ベルは上手いこと言うわね、なんて言いながら頷いている。
「そうね、でも貴族という立場にいない貴方達二人が果たす役割も大きいわ。他の工房にも庶民はいるけど、貴方達ほど目立つ存在じゃないもの。ライムは髪の色も手伝っているだけでいい宣伝になるし、おばあ様のこともあって親しみやすい。リアンは家がトライグル王国一とも言われているウォード商会でしょ? ある程度の信用も知名度も持ってるわ。横のつながりっていうのもあるだろうし」
「まぁな。そういうベルも上流貴族だろう。貴族の客も来ると思うが」
「それが問題なのよね。一応、茶会なんかで“特別待遇などはしない”って触れ回ってはおくけど……いっそ貴族出入り禁止にしたいわ。この工房に他の貴族が来てあれやこれやと注文つけるなんて最悪だし。ま、ディルにもしょっちゅう足を運んでもらってそれとなく繋がりを見せつければ、厄介な客は来ないでしょうけどね―――……まさか上流貴族二人を敵に回そうなんて輩は滅多にいないでしょうし、“貴族”として突っかかってきたら容赦なく制裁下してやるわ。当主にもそれは早々に許可貰ってるしね」
ふふんっと得意げに胸を張るベルに小さく拍手すれば、機嫌よさげにカップを傾ける。
「お礼はお茶菓子で良くってよ?」なんて貴族っぽい口調で軽口をいう余裕すらあるようだ。
「営業に関しては何とかなりそうだな。問題はどういった商品を扱うか、だが……これを見て売りたいものはあるか? 販売決定しているものはここに書きだした」
新たに差し出された用紙に書かれた『商品一覧』の文字。
そこに書いてあるのは、以下のアイテムだった。
薬系
【アルミス軟膏】――小・中・大で販売。中は一般的な三回分量。小は一回、大は五回分。
【初級ポーション】
【解毒剤】―――――ある程度の量をまとめて作成しておく。
食品
【錬金クッキー】――価格は銅貨3枚で5枚入り。味は3種類程度。
本来のアイテム名ではなく販売時は錬金術で作ったと分かる名前に。
【オーツバー】―――試作で配ったものを販売する。二本で銅貨3枚。
【簡易スープ】―――店売りは一食分銅貨5枚とし、割引はしない。
【乾燥果物】――――旬の果物で訳アリ(見た目が悪いなど)を使用する。
銅貨5枚で5枚入り。
まとめてみると意外と少ない、と呟いた私にベルが不思議そうに口を開いた。
「爆弾は売らないのね。あれ、冒険者や騎士には売れると思ったのだけど」
「僕も迷ったんだが……あまり冒険者寄りの品揃えにしすぎるのもな。できれば日常生活で使えるようなものも販売したいんだが何かないか?」
そう言うリアンは真っすぐに私を見ていて、慌てて手帳を開く。
生活って言えば、と考えた所であるページでピタッと手が止まる。
「じゃあさ【虫よけ香】とかどうかな。これなら色んな人が使えそうだし、虫って結構面倒だもん。効果があるなら売れそうだと思うんだけど」
「私は賛成ね。【虫よけ香】なんて素晴らしいじゃない! 野営の時に面倒なのが虫なのよね……地面にいる奴は仕方ないとしても飛んでくる虫が減るだけで気が楽だわ」
「わかった。それで材料は?」
ちょっと待ってと一言断ってから在庫表を見てみると不足している素材が二つほどあった。
【虫よけ香】
アチアの花+香りの粉+水素材。
アチアの花と香りの粉を同量、投下して魔力を加えながら花が香りの粉と混ざる様に混ぜる。混ざったら少量ずつ水を入れていき、纏まったら取り出して成形。
乾燥させると出来上がる。大きさにもよるが1時間~3時間程度持つ。
湿気に弱いので注意。
香りの粉、と呟きながら手帳を捲るとこれもちゃんと載っていた。
こっちは割と簡単だったけど、ちょっと時間がかかりそうな予感。
【香りの粉】
シノ木の葉+粘土+調和薬。
葉を先に入れ魔力を注ぎ乾燥させてから粘土を入れ、混ざり合ったら調和薬を注ぐ。
ひとまとまりになったら、取り出して乾かして保存する。
湿気に注意。
粘土は今回の採取で確保してあるから何とかなるにしても、問題はシノ木とアチアの花だ。
不足している二つの名前を告げるとリアンは何か考えるように腕を組み、数秒後には力強く頷いた。
「問題ない。どちらもウォード商会で取り扱いがあった筈だ。乾燥したものでも構わないのだろう?」
「大丈夫だと思う。あんまり高くないといいなぁ」
「それなら問題ない。広く使われているからアチアの花は原価で一キロ銅貨2枚だった筈だ。シノ木の葉も染色剤を作るのに使われるらしくキロ単位で購入できたはず。薬効成分がない分安いだろう」
「ねぇ、その【虫よけ香】私に作らせてもらえないかしら。虫を殲滅できるなら是非覚えたいもの」
「構わないが、詳しい作り方はライムに聞いてくれ」
呆れたようなリアンの表情に苦笑しつつ、ベルには調合する前に声をかけてくれれば作り方を話すと伝えた。
ベルは嬉しそうに頷いて、機嫌よくお代わりのお茶を淹れるため席を立つ。
出されたお茶がいつもより高い茶葉だったのは言うまでもない。
「ベルも大概分かりやすいよねー。お嬢様じゃない姿を見慣れすぎて貴族のベルってどんなだったのか時々忘れるもん」
「他の貴族が知ったら卒倒しかねんな」
「あー、色々強烈だもんね。ベルって」
「……君も大概だと思うんだが」
「今、何か言った?」
「いや? 別になにも」
読んでくださってありがとうございました!
例の如く……その、誤字脱字などあれです。はい。
=新しい素材=
【アチアの花】白く小さな花。その辺に植わってる。
防虫効果がある。乾燥した花を焚火などに放り込んで虫よけとして使う事が多い。
花が咲くだけでは効果がないので燃やすか香りを抽出する必要がある。
【シノ木】高さ10メートル、太さ1メートル以上になる巨木。
肉厚の葉は革のように固く、表面は艶がある。葉に粘液が多く含まれる。
材木としてもすぐれていて、魔除けの効果があるとかないとか。
果実は黒いが薄皮を剥けば黄緑色でねっとりとした果肉と大きな種が出てくる。
現代で言うアボカドのような味。




