77話 採取の後は整理整頓及び使用計画を立てることが大事です
とりあえず、書きあがったので上げます。
違和感やら何やらを覚えたら書き足したり書き直したりすると思います……ハイ。
旅行とかの後始末って意外と時間喰いますよね……
ぐぐぐっと大きく伸びをして、大きく息を吐いた。
見慣れた窓から見える景色に顔が緩んでいく。
カーテンと窓を開けて日差しを部屋の中に入れて、ベッドのシーツやタオルなどを剥ぐ。
(今日はいい天気だし大きいものも洗濯頼もうっと。一週間と少し寝てなかったとは言っても、汚れてはいるだろうし)
身支度は食事の後でもいいだろうと判断し、裸足で廊下を進む。
途中で小さな棚から大きめの袋を取り出してシーツ類をまとめて放り込んだ。
ちなみに採取旅の間に出た洗濯物は、ディルがまとめて浄化の魔術をかけてくれた。
(浄化で取り除けるのは“汚れ”だけだから、軽く洗って干す様にって言われたっけ)
簡単に言うと戦闘後に汗と血は取り除けても汗の臭いや血の臭いまでは取れない、ってことらしい。
一般的に洗濯は【シャボン草】っていう葉っぱを二~三枚水やお湯に浸けて泡立ててから服を入れて踏み洗いするそうだ。
家ではおばーちゃんが洗濯液って名前を付けて、シャボン草を使った洗濯専用の液体石鹸を使ってたから驚いたんだけどね。
そうそう、私たちの工房では洗濯物についてもちょっとした決まりがある。
一つ目、洗濯物は朝七時までに袋に入れて洗い場に置いておくこと。
二つ目は、異性の下着は洗わないっていう決まりだ。
だから袋には髪の色と同じリボンが縫い付けられてて混ざらない工夫迄されてる。
(要は綺麗になればいい訳だし、誰が洗濯しても一緒だと思うんだけどな。流石に泥とかで汚れた下着とか服は自分で洗うことになってる訳だし)
異性の下着は洗わないって決めなくても良いと思うんだ、どう考えても二度手間だもん。
話し合いの場でそれを素直に話したら何故か凄く怒られたっけ。
今でも何で怒られたのか良く分からないけど。
(別にリアンが下着洗っても何も感じないんだけどなー。洗濯物は洗濯物なのに)
下着は普通に生活してたら見えないものだけど、皆間違いなく身に着けてるものだから新発見とかない筈なのにね。
それと、洗濯をする場所は体を洗う場所と同じだ。
どの家も通りや他の家から見えにくい場所に作られている。
基本は、タイル張りの床と雨除け用の屋根がついただけのシンプルな構造。
壁がない代わりに柱があって、柱と柱の間にはロープが張ってある。
湯浴みをする時はこのロープに丈夫な布をかけて外から見えないようにするらしい。
私も使い方はベルから最初に教わった。
……正直、布をするの忘れたり、まぁいいかってそのままぱぱーッと湯浴みを済ませたことが数回ある。
だって毎回布をかけるの面倒なんだもん。
(おばーちゃんのこだわりで家の中にお風呂があったけどアレって珍しかったんだなぁ。ベルとリアンの家になら普通にありそうだけど)
洗濯場に行くと、そこには既にリアンと奴隷のサフルがいた。
サフルの手にはケルトスで買った紙の束と鉛筆。
書き損じや文字が書かれていない部分を同じサイズに切りそろえてメモ帳にしたそれは、割と人気の品らしい。
鉛筆は割と昔からあるんだけど、新人が作ったものなんかは割と安く販売されていることが多い。
あ、鉛筆は主に木材を扱う職人さんが作っているらしい。
ただ、出来は職人さんの技量にもよるから当たり外れが結構激しいんだって。
私たちの場合はリアンが鑑定してくれるから見極めは必要なかったけどね。
「おはよー、二人とも随分早いね。あ、今日からサフルが家事するんだ」
洗い場兼洗濯室に通じるドアを開ける。
サフルが桶の前で一生懸命、シャボン草を泡立てているのが見えたので覗き込んでみる。
ボロボロの服じゃない一般的な服を着ているサフルは普通の人と変わらなく見える。
変色した所も薬を飲めば良くなるみたいだし、黒く変色している所も“そういうもの”だと思えば別に気にならないし。
「おはよう。一通りの家事は覚えてもらうつもりだが、朝食後から夕食前までは商会の奴隷教育部に預けて教育してもらう。いずれ店番や商品管理もさせる事だしその方が ―――……ああ、僕らへの挨拶に許可は必要ないぞ」
「は、はいっ。おはようございます、ライム様」
「うん、おはよう。早速だけどシーツとタオルお願いしていいかな」
袋に入れた洗濯物を渡せば恐る恐るといった風にサフルが袋を受け取ってくれた。
いそいそと袋からシーツやなんかを取り出して桶に漬け込みごしごしと洗い始めたので、お礼を言ってから立ち上がる。
「そういえばサフルには洗濯物分けて洗えって言わないよね、ベルとリアン」
「奴隷と一緒にするな。貴族や少し余裕のある家では奴隷に洗濯を任せることは一般的なんだ。洗濯がなくなった分、掃除は僕ら二人でやる。店は勿論個人の部屋もだな。まぁ、掃除と言っても掃き掃除と窓ふき、ベッドメイクくらいだが。他に庭の手入れは僕が、工房表の掃除などはベルが主に担当する。食事の手伝いは僕とベルが交代ですることにした」
「なんか一気に決まったんだね。私は今まで通り食事の支度だけでいいの? 必要なら何かするけど」
「いや、食事の支度をしてくれるだけで充分だ。そもそも労力がかかる家事の代表が洗濯と食事の支度だからな……君に比べると僕らの負担は軽いんだ。だから、それを埋め合わせる為にも食事の支度と後片付けをすることになっている―――…サフル。早速だが旅の間の洗濯物も済ませてくれ。終わり次第、工房へ来るように」
「かしこまりました、リアン様」
丁寧に頭を下げたサフルの動作はとても綺麗だった。
何度も見た“奴隷の挨拶”より全然いい。
ガリガリでまだ頼りないけれど、出会った時よりはまともになってきた顔色に安心して私は台所へ向かう。
「あ、サフルのご飯はちゃんと別に取り置きしておくからね」
「っ…ご慈悲に感謝いたします」
「リアン、なんかサフルが難しいこと言い始めたんだけど」
「奴隷の返事としてはあれが普通だ。言葉遣いも直していくからな。君に任せると奴隷らしからぬ奴隷にしかならんだろう」
リアンのため息交じりの言葉に妙な敗北感を感じつつ、短い廊下を進む。
ベルはまだ眠っているらしく起きてくる様子がない。
これについては私たちも想定内のことなので気にせずに、地下へ食材を取りに行く。
途中で庭に植えたアオ草の事を思い出したので、必要なものだけリアンに運んでもらうことにした。
「よかった、枯れてはいないみたい」
ホッと息を吐いて葉っぱの状態を確認してみるけど普通にその辺に生えているアオ草だ。
収穫に適した大きさの葉を採取してからポーチから聖水の瓶を取り出す。
長い期間、聖水をかけてなかったから今日はいつもより多めだ。
「アオ草の他に植えるならあの辺りかな? あそこなら正面入り口から見えないし」
植えるなら夏の間に収穫できる野菜と長期保存できる野菜にしよう、と密かな計画を立てつつ台所へ戻る。
台所では既に運んで来た野菜の皮をむいているリアンがいた。
「今朝は何を作るんだ? 随分食材が多いが」
「ゴロ芋サラダとピラフでしょ、あと猪肉のワインソテーに香草とキノコのスープ。お昼はパスタにしようかなぁ……かなり品質の高いオリーブオイル買ってもらったし、乾燥貝があるからマトマと貝のパスタとか美味しいと思うよ。香草もあるから組み合わせると美味しくなると思うんだよね」
汲んであった冷たい水を少し取って手を洗い、台所に掛けているエプロンを身に着ける。
いつもは錬金服なんだけど今日は淡い黄緑色のワンピース一枚だ。
隣に立つリアンには、キャロ根やピウマといった数種類の野菜をみじん切りにしてもらい、私は昨日地下に置いておいたクイーンキノコと干し肉、香草類を適当に鍋に入れていく。
ゴロ芋はしっかり洗ってから皮ごと鍋に入れ、加熱する。
茹で上がったら皮を剥き、塩コショウ、マヨネーズ、隠し味に砂糖を少量入れつつ他の野菜と合わせて完成だ。
ゴロ芋だけだと色味が寂しいしね。
「昼はパスタか。乾燥貝とマトマの組み合わせは食べた事が無いが旨いだろうな。しかし、そのピラフといったか? 聞いた事がないがどんな料理なんだ」
「程よく切った野菜と一口大の鶏肉とか具材を炒めてから、バタルをちょこっと使ってコクと風味を足すんだよ。そこに洗った米を入れて炒めてからスープ入れて炊くんだけど―――……簡単に言えば炊き込みご飯と似てるかな」
「炊き込みご飯といえば、忘れられし砦で食べた米料理のことか。それは楽しみだ」
機嫌よく野菜の切り方を聞き始めたリアンに苦笑しつつ、手を動かしていく。
ベルもだけどリアンも調理中は作っている料理について聞いてくることが多いんだよね。
スープや主菜何かは火の通りや味加減を確認するのがお決まりになってる気がする。
順調に調理をしていると、手持無沙汰になったらしいリアンが腕を組んで何やら考え込んでいた。
料理が大体完成した所でリアンが口を開いた。
「食事の後でいいんだが早速、いくつか魔力契約を頼みたいレシピがある。散々レシピの重要性を説いてきた僕から頼むものも妙な話なんだが」
「なーんだ、そんなことで悩んでたの? 元々【乾燥果物】は教えるって約束してたし、店で扱うアイテムなら二人が調合できた方が私としては助かるって言ったでしょ? ほら、私だって色々調合したいしさ、お店は大事だけどそればっかりだと飽きちゃうし」
「飽きるかどうかは別として連名で工房を運営する以上、ある程度人気が出そうなものに関してはレシピを共有しておいた方がいいと考えている。勿論、僕だけでなくベルが考えたものでもな」
「だねぇ。お店も開いてみないとわからないけど、こっちが売れると思っても売れなかったりするものもあると思うし……難しいよね、その辺」
「ああ、その通りだ。結果が出てから、という手もあるが生産が追い付かず客を逃がす事態を招くこともあるだろう。それは出来るだけ避けたいな……個人経営をしている店というのは常連客や定期的に買い入れをしてくれる相手を多く確保していると経営が安定する。そういう意味でも商機を逃すのも痛いし、魔力色による向き不向きも考慮しなくてはいけない」
やれやれと首を振るリアンに私はわかったような顔をしつつ、冷や汗を流す。
流石、実家が商家だけあって店の経営に詳しい。
何言ってるか分からなくなりそうだ。
「魔力色による向き不向きって……やっぱり重要なんだ」
「当たり前だろう。魔力色で出来上がる品質が大きく左右される様なアイテムも出てくるし、全く別のアイテムが出来上がることもあるらしい。予測できない事態というのはある程度頭のどこかに入れて置け。緊急性のある注文を受けてぶっつけ本番で作成し、失敗するという事態に陥ったら最悪だからな。そういう事態にならないように、どんなレシピも一度は試作して要領だけでも掴んで、向き不向きだけでも確認しておきたいんだが」
はぁ、と息を吐いたリアンは中々深刻な表情で私も腕を組んでみる。
リアンが言うことはわかるんだけど、どうして悩んでいるのかがイマイチわからない。
「えーと、それで何を悩んでるのかイマイチわかんないんだけど。試さなきゃわからないなら試せばいいじゃん。そもそもレシピごとにお金払ってたらあっという間にお金なくなっちゃうよ? この際、魔力契約の内容を『工房で販売するアイテム、または販売予定のアイテムのレシピ共有は人に話さないことを条件に無償』で良くない?」
「…………」
「………え、なにその顔」
ぽかんと口と目を見開いた間の抜けた顔に思わず後退る。
リアンの性格を考えるとこういう表情は珍しい。
大抵、不愛想か胡散臭いかの二択だもん。
ピタッと動きを止めたままのリアンを不気味に思いつつ、私の体はちゃんと動いていた。
予備分のパンを竈に入れて軽く温めている間にゴロ芋サラダは既に皿に盛りつけて、焼いた猪肉の上に赤ワインのソースをかけ終える。
ちなみにお肉なんだけど、私は中までがっちり火を通したのが好きなんだよね。
リアンもしっかり目、ベルは少し中心が赤いくらいが好みらしい。
スープ皿にスープを注ぐ所でようやく我に返ったらしいリアンが復活した。
「確かにそれなら……いや、工房で扱わないアイテムに関してはどうするつもりだ? 区別が難しいだろう」
探るような表情と口調を怪訝に思いつつ特に考えないまま思い浮かんだことをそのまま伝える。
好きなこと言っても最終的にリアンとベルがいい感じにしてくれるもんねー。
「それなら『工房内で調合したアイテムのレシピは三人の共有財産として、他者には一切教えない』で良くない? あ、でも売り買いの問題が出たら困るから『工房以外でアイテムの取引をする際には最低でも二人の同意が必要』とかどうかな。それなら勝手に売り買いできないし、脅されたりとかしても何とかなりそうでしょ」
そんなことよりご飯できたから運んじゃってー、と盛りつけたものを指さし、丁度蒸しあがったピラフを大量生産した大きなフライパンの蓋を開ける。
ふわぁっとバタルの香りとキノコや野菜、鶏肉が混ざり合って生まれる暴力的に美味しそうな匂いに涎がジュワッと口の中に広がった。
「ぅう、いい匂い! ベル起こしてくるから、コレお皿によそっておいてね。ついでにサフルの様子も見てくる」
エプロンを外すのも面倒になるくらいお腹が空いていた。
何せ、昨日は工房に帰ってくる前に屋台で具を挟んだパンを一つ食べただけだったしね。
想像以上にウォード商会での取引が長引いたんだよ。
取引中に高そうなお茶菓子出たけど、お腹の足しにはならないしさ。
戻って来たら戻って来たで、地下に採取したものを並べて、リストを作りつつ順番に湯浴みして後はもう倒れ込むように自室のベッドで眠った。
(なんだかんだで色々あったし、無意識のうちに色々気を張ってたのかも)
私は階段を駆け上がった所でベルに出会ったので食事ができたことを伝え、そのまま階段を下りて洗濯場へ。
サフルが丁度シーツを干した所だったので腕を引っ張る様にして食事の席まで引きずってきた。
「温かい内に早くご飯食べよう! もうお腹ペコペコだよ」
「サフルも引っ張ってきたのか、君は」
「温かい方が美味しいからね。あらかた洗い終わってたし、後は後始末だけだからいいでしょ?」
サフルは私の横ね、と強引に隣の椅子に座らせて水差しの水を四人分カップに注ぐ。
実は、サフルのご飯については二人から色々と許可を貰ったのだ。
その中の一つに私たち三人しか工房にいない場合は必ず、同じテーブルについてご飯を食べるっていう許可もある。
ご飯に関する権限はほぼ私にあるから二人ともため息を吐いて了承してくれた。
そんなことを思い出しながらも私は誰よりも早くスプーンを手に取って、高らかに食事の挨拶を口にした。
私が食べ始めたのを皮切りにそれぞれが食事を始める。
どうやら夕食が少なかったから私と同じでお腹が空いていたらしい。
食卓で会話をすることもなく、無言でスプーンを動かして口の中にご飯を放り込む風景はちょっと鬼気迫るものがあったかも?
◇◆◇
いつもより少し豪華な朝食を終えると私たちは本格的に一日の活動を始めた。
ベルは食器洗い、サフルは洗濯の片付け、リアンは郵便物のチェックと在庫素材の確認。
私は昼ご飯の仕込みを済ませて、時間があれば先に調合したいアイテムについて考えをまとめている。
今日は比較的早く仕込みが終わったから一番乗りでいつものソファに腰かけてレシピ帳を眺めていた。
「採取の時に少し増えてたけど、あれから増えたかなぁ」
どれどれーと開いてみると、確かにいくつか増えていた。
鉱石を使ったアイテムでは【結晶石の首飾り】と【結晶石の耳飾り】【インゴット】の三種類が追加されている。
冒険者向けのアイテムには【永眠香】と【虫よけ香】の二種類。
爆弾ってカテゴリにもムルから聞いた【マイトボム】の作り方が載っていた。
他にも調合素材に【軽い土】【金属粘土】【研磨液】の三種類が加わっている。
「そういえば生活ってカテゴリには何か増えたかな」
パラパラと手帳を開くとしっかりばっちり新しいレシピが増えていた。
【石鹸】【トリーシャ剤】【洗濯液】の三つが追加されていて首を傾げる。
(コレ、何で今まで書いてなかったんだろう。素材も手順もなんとなく知ってるのに)
採取の旅で錬金術の腕が上がったとはとても思えないし、と悩んでいるとリアンとベルが戻ってきたのでレシピ帳の話をしてみた。
よく考えると今まで話してなかったんだよね、レシピ帳の事。
最初は二人とも凄く驚いて、羨ましがられたんだけど他の人には秘密にしなさいってしつこく言われてしまった。
「でも不思議といえば不思議よね、それ。素材や手順を思い出したからとかじゃないのよね?」
「うん。元々知ってたよ。素材が足りないと【???】って表示されるのもあるし、浮き出てくるのに順番とか決まってるのかな」
「洗濯や石鹸……洗濯場でサフルが洗濯しているのを見たから、なんてことはないか」
「言われてみるとサフルが洗濯しているの見て洗剤の事とか考えた、かも。トリーシャ液は髪を洗う時に使うものだし、洗濯液は洗濯物、石鹸は手とか体洗う時に使うよね」
「………ライムの行動と思考がセットになると浮き出てくるものもある、ってことかしら。まぁ考えた所で分からないのだから、今まで通りでいいんじゃない? そんなことよりさっさと予定立てちゃいましょ」
紅茶を蒸らし終わったベルが人数分のカップにお茶を注ぎながら息を吐く。
私もちょっと考えた所でおばーちゃんが作った手帳についてわかるとは思えなかったので、素直に頷いて紅茶を口にする。
今日のお茶請けは、お土産として買ったクッキーだ。
素朴な味で私は好きだったんだけど、ベルやリアンには少し甘味が足りなかったらしい。
「やっぱりクッキーもライムに作ってもらった方が美味しいですわね。これはちょっと砂糖が足りないですわ」
「ドライフルーツで甘味を足してはいるが、やはり砂糖の量というのは大事なんだな。こうも違うとは」
「いやいや、十分美味しいじゃん。食感もざくざくしててさ」
「まぁ、不味くはない。不味くはないが……比べるとダメだな」
「クッキーとか日持ちのする焼き菓子って当たり外れが激しいから少し勇気がいるのよねぇ」
そう言いながら二人は順調にクッキーを消費しているのが面白い。
サフルにも少し残して置こうと三枚避けて残りは食べてしまうことにした。
今回手に入れた素材は少なくないし、色々作れそうだから計画たてるだけでも楽しみだ。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
=素材と食べ物=
【シャボン草/泡草】
水やお湯に浸けて揉むと泡立つ変わった草花。比較的繁殖力が強い。
シャボンの香りと呼ばれる清潔感のある香りを持っていて、実>花>葉の順で香りが弱くなっていく。
直径5センチほどの赤、ピンク、白、黄色、紫といった色の美しい花を咲かせる。
シャボンの実はちょっと高めで庶民は葉をよく使う。
【ピウマ】現代で言うパプリカとピーマン。
大きさはパプリカ程で色によって味が違う。
緑は少し苦みがあり、黄色はさっぱり、赤は甘め。
他にも橙色や変わり種で紫や白がある。
常温で数日保存できることや育てるのが楽なので家庭菜園で育てる人も多い。




