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【書籍化中!】アルケミスト・アカデミー(旧:双色の錬金術師)  作者: ちゅるぎ
丁寧に下処理をしましょう。

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323話 試験対策と増える住人

遅くなりました。

ちょっとまとまりがない?と思いつつ、とりあえず書きたいことをむぎゅぎゅ。




 私は大量の羊皮紙の紙束をぼんやり眺めて、深いため息を吐いていた。


 ずもももっと威圧感たっぷりに存在しているこれらはウィン助手先生の情熱と復讐心の塊で教育者魂がこう、色々な方向にはっちゃけた結果だと思っている。どうするのこれ、と思わず呟けば呆れたような声と共に目の前にコトッとカップが置かれた。



「どうするも何も、解いて記憶するだけだろう。一先ず一日一枚をやるといい。祝日は一日二枚だな。積み重ねていくことで定着する」


「うぐぐ。だって! こんなに文字が小さいんだよ!? 問題が五十問もあるのに!」



 せめて半分なら!と叫ぶ私をよそにリアンは一番上にある羊皮紙を手に取って再度目を通している。学校での軟禁生活を終え、工房に戻ってきた私を出迎えてくれたのはリアンとベル。二人は疲れ果てている私と妙に生き生きしているウィン助手先生を見て顔を見合わせていた。

 座学に慣れていない私からすると、いくらわかりやすいウィン助手先生の話でもぶっつづけで三時間は流石にキツイ。最後の方は一時間勉強したら十分の休憩をはさむようにしてくれたけどね。連続だと集中力が持たない。



「内容が重複していないからこれで済んでいる。すべてに目を通したが、よくできてるぞ。これを覚えられれば問題なく受かるし、出題の仕方が上手いな。試験では言い回しを変えてくることは多いが、基本を覚えていれば問題ない。『最初は感覚で解いて、間違った問題を正しく記憶しなおす』というのが君に合う学習法だと聞いている。最後の調合前に問題を解け。採点は僕がする」


「……合格」



 思わず呟く。

 目標を忘れるな、とアドバイスをくれたのはワート先生だった。先生が言うには「どうなりたいのかがわからなくなると、苦痛になる」らしい。勿論、苦手なことを何度も連続してやらなきゃいけない上に、正解しなきゃいけない重圧はかなりのものだがそれを乗り越えた先にあるもののことを考えろ、と何度も言葉を変えて伝えられたのだ。



「そう、合格のためだ。錬金術師になりたいんだろう?」


「うん……やる。けど、嫌なことはサボりたくなるからちゃんと監視してて」


「僕も復習になるし、悪くはないな。ベルはどうする?」


「……私もやるわ。私だけ落ちるわけにはいかないもの」


「では、その間の雑用は全て私が担います。お客様への対応、飲み物の準備などもお申し付けください。商品の補充や不足しそうなものの把握はある程度リアン様に教えて頂いているので可能です」



 ペコリ、と頭を下げたサフルに私たちは顔を見合わせて真顔で頷く。ひっじょーに助かるのだ、集中できる環境は。

 お客さんが多い時間は無理でも、人が少ないタイミングであれば問題ないと言い切ったサフルに私は思わず泣きそうになった。立派になってる!下手すると私より。



「さて、いつも通り今日の予定を話し合う……前にいくつか話をしたい。試験勉強については今日からやろう、早い方がいい。時間はタイミングを見て僕が声をかけよう」


 リアンが淡々と黒板に議題として挙げた項目を見て、思わず口を押えた。

 最初に挙げられていたのは『実習』の結果について。



「まず、三人とも『合格』したのは間違いない。ただ、何を作ったのかを見せてほしい。何があったのかも簡単に説明してもらえるとより良いんだが──まずは僕から行くか。僕が作成したのは【疑心薬】と【誘惑薬】だな。他の二人は【幻覚薬】を作っていた。薬はこれだ。品質A+だったから、素材がもう少しいいものであればSに到達していただろう。『嘆きの池』では色々な素材が取れたのは良かったな。トラブルはゴーストの集団に囲まれたくらいか。僕は装備のおかげで聖水なしでも攻撃が通る上にあちらの攻撃はほぼ通らないから楽だったが」



 これが素材のリストだ、とテーブルに出されたメモには【魂のカケラ】【嘆きの雫】【死霊花】【未練の骨】【毒泥】【酩酊草】【妖艶花】という見慣れない素材名と定番のアオ草やリラの花などが書かれている。



「私は【緑の悪魔】と【連爆弾】を作ったわ。他の二人もそうよ。どちらも爆弾なのだけれど、前者は毒を広範囲にまき散らした上に対象に寄生し魔力を吸い上げる種子を仕込んだのよ。『使う場所』については色々言われたけれど、品質Sで作れたわ。植物系の素材と動物系の素材が多かったの。結構大型のモンスターと人型に進化した魔物を狩ったわ。久々に楽しかったわね、武器も色々使っていたからそれも持って帰ってきたわ。武器屋で売るかインゴットにしてもらいましょう。これが私のとってきたものね。リアンに言われて書き出しておいたわ」



 はい、と出されたそれに目を通す。

リアンも見てはいなかったのか一緒にのぞき込んで、動物系素材の多さに口元が引きつる。


【ディシマレーヴォルクの牙】【コリーダの角】【残虐ゴブリンの魔石】【バッディ・ルリールラッテの尻尾】【リネージ・ラルクスの魔石】【ヴァルトベアの爪】【リュゼオルソの心臓石】といったものがゴロゴロ。

 一応見覚えのある植物素材もあったのだけれど、こっちで手に入らないものとして【フラバの実】と【可燃草】【ダンジェマのつた】【リラの花】【弾け石】と書かれていて少し、いや、かなりわくわくした。二人の採取してきたものを使えば、今まで作ったことのない色々なものにチャレンジできるからね。


「フラバの実って、カリコリして美味しいやつ?」


「ええ。これ美味しいのよね、見張りの時に剥いておいたわよ」



 差し出された布袋を受け取って中を覗くと六センチほどの大きな黄色みがかった種実がたくさん入っていた。おお、と思わず声をあげると一つ食べてみたらどうかしら、と言われたので取り出して割ろうとしたんだけど、ベルが片手でバキッと割った。


「………握り締めたら割れるんだね」

「普通は割れない」


 

 即座にリアンから言葉が返ってきて「だよね」と小声で同意。ベルは大したことじゃないわ、と砕いたものをテーブルの上に置いた。小さなカケラを口に入れるとカリコリとした心地よい歯ごたえとナッツ類特有の甘く香ばしい香りがフワッと香る。



「あとは【アディペン・フリールラッテの卵】を手に入れたわ。折角だから、育ててみようかと思うの。現地であったのは、残虐ゴブリンに囲まれたり、暴虐猫が大量の散布鼠をけしかけて崩壊しかかった冒険者パーティーを助けたり、コリーダを倒して大量にお肉を確保したり、くらいかしら。大したことじゃないわよ。今日はコリーダの肉のステーキとか作ってもらえないかしら?」



 うん、と頷けばベルは嬉しそうに卵を持ったまま微笑む。

 次は私の番か、と書き留めておいたものをテーブルに載せると二人が興味深そうにのぞき込んだ。



「私はアオ草とかそういうのや、香草もだけど【ネラコッホシュ】【ロマドイの枝】【ハッヒツの実】【パラリネスの葉】を採取したよ。本当はもっと取りたかったし【発泡水】も採取する予定だったんだけど、ちょっとトラブルがあってできなかったんだ。だから救済措置として騎士団に護衛してもらって【ロビー・ツニマード】【エンリの源水】を採りに行って【発泡水】は調合したよ。提出したのは【滋養強壮剤(丸薬)】だよ。あと新しく作ったのは【狼系共存獣まっしぐら!自然な甘みのベリータルト】【野菜と果実の馬用ビスケット】【アリルのタルト】の三つ。発泡水はたくさん作ったし、まだまだ素材はあるからいつでも作れるから楽しみにしてて」



 よし、と小さく息を吐いてこんなものかな!と報告を終えたんだけど、ベルとリアンからジト目でみられていることに気づいた。アレ?



「えっと、なに?」


「トラブルがあったと言っていたが何があった」


「騎士団が付き添って採取するというのもかなり不自然ですわよ」


「ワート先生に聞いたら話せる範囲で教えてくれると思うよ。私からはちょっとね」



 積極的に話す内容でもないでしょ、とこの時判断したのだけれど後日疲れ切ったワート先生が「ライム。おまえん所の工房、過激すぎないか」とそんなことをボヤキに来たから相当しつこく聞かれたのだろう。私のせいじゃない、とは思ったものの謝罪はしておいた。


 次の議題は『ご近所』にまつわることだった。

 ちらっとジャックから聞いた情報を思い出してパッと手を挙げて確認する。



「ジャックから聞いたんだけど、私たちの工房の近所に新しいお店が開店するっていう話で合ってる?」


「ああ、そうだ。毎年、この時期は新しい店が開店したり、元々あった店が閉店したりと入れ替わるからな。僕らの工房が開くことで人の流れができ、そこに目を付けたんだろう。元々、職人がいた第三商店街と呼ばれている場所だったようだからな。不便ということもあって、有名な店が閉まっていくにつれて廃れてしまったようだが」


「ねぇ、ラクサが戻ってきてからこの話をするのはどうかしら。ラクサも関係があるわけだし?」


「ああ、ラクサは情報を集めに行ってくれてる。夕食時に再度話す予定だ」


「なるほどね。私は何も知らないのだけれど、ライムはジャックから何を聞いたの?」



 ベルに尋ねられたので【魔道具店】と【総花卉育種雑貨店】ができるという話を聞いたことを伝えるとリアンは小さく頷いて、口を開いた。

どうやらまだ情報があるらしい。



「僕が知っているのは、もう一店舗【家具と靴の店】ができるという情報だな。こちらはある程度確かな情報で、シシクに聞けばもう少し詳しいことがわかるはずだ。シシクの兄弟子にあたる人物が兄弟で店を開くそうだ。靴職人の方はかなり腕がいいそうだから、一度利用してみるのもいいかもしれない」



 他にもリアンは、元々の師匠である職人とはウォード商会を通じて顔見知りらしく、彼らから手紙がきたと話をつづけた。



「今後、僕たちがこの店をやっている間、集客は問題ないと判断しているようだ。留学中は店を閉めようと思っていたが、少し考えた方がいいかもしれないな……ワート教授に相談してみるか」


「そうだね、店を閉めて委託先で販売って考えてたけど、それだと……ラクサも一緒に行くわけだし」


「ラクサの店のことを考えると、店は開けた方がいいわよね。どうしようかしら」


「信用できる相手、というのがかなり難しいな。契約を結ぶとはいえ、ある程度自衛ができる相手でコミュニケーション能力もないと困る。何より僕らとつながりがあると周囲に知れても迷惑が掛からないような相手を見つける必要があるから、これは後で考えるとするか。ラクサの意見も聞きたい」



 リアンの言葉にうなずけば、やっと今日の調合についての話に。

 私の作った【滋養強壮剤(丸薬)】を売り出してみたいということになったので、これを作ることになった。他にも留学中に売る分のトリーシャ液やなんかも大量に作成しなくちゃいけないので今日も今日とて忙しい。頑張るぞー!と気合を入れて調合釜へ向かう。

 今日はまだ準備日ということでお店は休みにしているから来客の心配もなしだ。


 午前中はこうして平和に過ぎていって、おやつをしっかり食べ終えたころに工房のドアがノックされた。



◇◆◇



 午後、私達は中級の魔力回復薬や体力回復薬を調合していた。


 これらは、冒険者と騎士の需要を考えてそろそろ店売りを検討していたものだ。作るのに時間がかかるし、材料もその辺で気軽にとれるものではないので期間限定の限定品になるけど、仕方がない。

 ずらーっと並んだ完成品を見て品質チェック。値段を決めてどこに並べようか、カウンターの中かな、なんて話をしているとドアがノックされる。サフルが自然にドアの前に立って、応答したのだけれど困ったような顔をしてこちらへ戻ってきた。



「あの、職人の方々がいらっしゃっています」



 どうしますか、と聞かれて即座に答えたのはリアンだった。

私達に中級回復薬を地下に持っていくように指示を出し、パッと入口の方へ歩いていく。同席することはわかっていたので、手早く商品になるものを箱に詰めて地下へ。ついでにクラッカーの予備をいくつか持って私たちはそのまま台所へ。


 お客さんの数が多かったので、食事をしているテーブル席に案内したようだ。私たちは人数を確認してベルがお茶を、私がお茶菓子のクラッカーとジャムを人数分小皿へ。



「何の話だろ? お店関係の話、だよねきっと」


「だと思うわ。でも内容までは見当がつかないわね」



 こそこそっと話してから私たちは大きなトレーにそれぞれ用意したものを載せて運ぶ。

 職人さんは見覚えのある人とそうではない人、そして年齢もまちまちだった。

 意外だったのはその場所にシシクが同席していたこと。



「あれ。シシク、お帰り」


「…ただいま戻りました、ライム様」



 ペコリ、と頭を下げたシシクは一人立っていて、奴隷としての略式礼を私にしてみせる。これはパフォーマンスとしての一面が強いことを私も彼も理解しているので、うん、と小さく頷いて返すに留めておく。



「リアン、えっと皆さんはどういう用事で?」


「これから聞くところだよ。二人とも、着席して欲しい──お待たせして申し訳ありません。皆さん、どのようなご用件で?」



 見当もつかない、というような表情で一番年齢が上だとわかるシシクを預かってくれている職人さんへ視線を向ける。



「夕食前にすまなかった。風の噂で耳に入っているとは思うが、この通りに弟子たちが店を開くことになったからその挨拶に。何度か話はしたから名乗ったものだと思い込んでいたが、正式に名乗ってなかったことも思い出してな。俺は『モルダス一番街総括大工長』を任されているエジット・イノラ。一番街を代表して俺がこの通りに出店するやつらを連れてきた」



 私たち全員が納得したのを確認して、エジットさんは言葉を重ねる。

 彼の隣には成人女性、顔の似た兄弟らしき二人、二十代と思われる男性が緊張しきった面持ちで座っていた。



「顔合わせってことで、とりあえず同行はしたが……ここからは自分たちで進めてくれ。俺はちょっと用事がある。すまない、こいつらを残していくがかまわないか?」


「ええ、大丈夫ですよ。ラクサもいますし」



 今まで黙っていたラクサは通常通りの表情で「りょーかいしたッス。また、今度ゆっくり飲みに連れてって下さい」と愛想よくエジットさんを玄関まで見送っていく。サフルがその横について丁寧に礼をして送り出したのを見届けると同時くらいに、唯一の女性が声をあげた。



「ッお、いや、わ、私は! この度『アトリエ・ノートル』の斜め向かいに店を開くクー・マーヒャです。オーダーメイドの魔道具から、日常向け、戦闘向けの魔道具まで幅広く扱いますッ! そ、それで、その……錬金術師の皆さんに素材を依頼したり、できたらなと考えているのですが」


 気合の入った声はまるで叫んでいるみたいで思わず苦笑する。

 リアンが柔らかい表情と口調で「緊張しなくても大丈夫ですよ」と応対し、今だ緊張しきっている他の三名に視線を向けた。



「まずは、こちらからも挨拶をさせてください。皆さんは免許持ちですが僕らはまだ『錬金術師の卵』です。まして、僕とライムは貴族ではない。貴族であるベルも僕らに対して理解のある対応をしてくれるかなり珍しい類の貴族ですので、安心してかまわないかと」


「ちょっと、珍しい類の貴族とは何よ。失礼しちゃうわ」



 ふんっとそっぽを向いたベルだったけれど、これも『わざと』やっているのが私達には分かった。自己紹介をする、という事でリアンがまず口火を切る。

 ご近所さんは今までラクサだけだったから、どのくらいの距離感が望ましいのか私はさっぱりわからないでいた。それがこの初顔合わせで掴めたらいいのだけれど…。

 ちらっと様子を窺ったラクサの顔には機嫌が良さそうな笑顔。これだけで彼らに害がない、のは何となくわかる。




 職人の名前を考えるに至らず、苦労中です。たいへーん!

人の名前などメモをすっかり忘れているので、色々整理しなくてはと再認識。『小説家になろう』がメンテナンスを終え、ちょっと色々変わっているようなので手探り状態ですが、ひとまずアップ。

読みにくいようであれば行間などもう少し工夫しようと思います。

修正は翌日、になることが多いのでゆっくり読んで下さると嬉しいです。

 今回は、新素材や新しいモンスターの説明やらなんやらの方が長い…あとで本編加筆修正する可能性もあります。


=新素材など=

【フラバの実】

直径7センチほどの木の実。非常に硬い殻で覆われていて、熟すと実の色が暗緑色から鮮やかな黄色へ。開ける際は、ノミを殻と殻の間に入れて強く叩くことで割れる。

カリコリしてて美味しい。殻を割るとそのまま食べられる。炒っても美味しい。

【可燃草】

 火が付くと良く燃える草。生の状態でも燃えるので注意が必要。植物全体が灰緑色で葉っぱはギザギザ。ギザギザ葉っぱの先端が赤くなっているので非常にわかりやすい。乾燥するとかなり燃えやすい。

【ダンジェマの蔦】

非常に硬く柔軟性のある蔦。危険、と呼ばれるのは成長速度が速いこと、容易にちぎれないことなどがあげられる。何かに巻き付く性質があり、近くで野営すると危ない。

【弾け石】

 石のような見た目の木の実。黒色に星のような形の白い亀裂がある。踏むと激しく弾け、中に詰まった種が飛び出す。腕に当たると痣が残ったり、人によっては折れることも。大きさは五センチほどで分かりやすいので歩くときは注意すべし。夜、うっかり踏むと悲惨。

【コリーダ】

牛の魔物。巨体と鋭いツノ、体力・パワー・スピードが揃う。

ワイン樽が猛スピードで突っ込んでくるような迫力。

腕力強化系などでないかぎり受け止められず苦戦する。

が、ひっくり返してしまえば対処は楽。

【ディシマレーヴォルク】

少数の狼という名の通り、2~4頭で狩りを行う魔物化した狼。

スピードが速い。知能は低め。

【残虐ゴブリン】

人間・魔物・モンスターと見境なく襲うゴブリン。心臓に魔石がある。

大きさは150~160センチほどで、肉しか口にしない。通常のゴブリンは雑食で他種族と連携を取ったりするが、このゴブリンのみ他種族と連携することがない。家族単位で行動し、家族以外の同種のゴブリンも空腹が続けば食らうという。

好戦的で単体でも襲ってくる。中には魔術を使うものもいて、知能が高い場合はフードなどで新人冒険者を装うことも。肌の色はピンクがかった肌色。赤い目と絶えず大きく開いた口からは涎が垂れているという。

長く生きている個体ほど魔石が大きく、価値が高い。

【アディペン・フリールラッテ】直訳:愛玩用鼠、貢ぎ鼠、従順鼠

通称:ディリッテ(愛すべき鼠)と呼ばれる鼠。卵で生まれる。卵は一定量魔力を注ぐと生まれるという珍しい卵生の鼠。最初に見たものを慕い、プレゼントとしてキラキラしたもの、木の実などを探しては飼い主に渡す。食べ物は主に穀物や草、果物といったもの。頬袋がある。大きさは大人で10センチほど。様々な色や種類があり、愛玩動物としても人気。 自然に生まれることもあり、これが返った際に他のモンスターを飼い主として認識する場合もある。この場合、魔物化し、毒や病原菌などを運ぶ【バッディ・フリールラッテ】に進化する。飼っているディリッテが進化する場合は【リレ・ビジュー・ラッテ】か【イノコモ・ラッテス】の二択に進化。

【リレ・ビジュー・ラッテ】通称:宝石鼠

 宝石を生成することができる魔物。ただ、小さく飼い主にしか渡さない上に、大事にされている、可愛がられている感謝のしるしとして渡す。時に飼い主の身代わりになったり、戦ったりするほどに飼い主愛が深いが雑に扱う、虐待するなどの方法をとると愛想をつかされ逃げられる。

【イノコモ・ラッテス】通称:家事鼠

 家事のお手伝いをする鼠。小さいながらも力持ち。拭き掃除をする、落とし物を拾う、子守をする(危険なことをすると鳴いて知らせる)など小さなお手伝いをする鼠。モチモチしていて、大事にすると危険(火事・地震など)も知らせてくれる。大事にされるほど、愛されるほどに力が強くなり、家族に対して愛情深くなる。この鼠が家にいると他の鼠が家に入ってこないので重宝される。水浴びが好き。主婦が好んで大事にする。

 この鼠がいる家には小さな幸運や平穏が、愛想をつかされると不幸が続くともいわれる。

 攻撃方法は、噛みつく。ただし、飼い主の魔力色によってさまざまな特性を持つとされる。

【バッディ・フリールラッテ】通称:散布鼠

 病気や呪いを振りまく鼠。と言っても自身の考えではなく、自身を使役する魔物の性質を色濃く受け継ぐ。使役者が毒を持っているのであれば毒をばらまき、呪いを持っていれば呪いをばらまく。それらがない場合でも敵対者に噛みついてくる。魔石は額にあるが小さい。討伐部位は尻尾。

【リネージ・ラルクス】直訳:大群を操る大猫 通称:暴虐猫

 鼠を操る魔物。【ラルクス】と呼ばれる大きな猫で110センチほどの体長。尻尾は30センチほどで、大型の猫。元々モンスターだが、一か月で二百匹の鼠を食らい、三匹の【アディペン・フリールラッテ】を従えたものがこれに進化する。

 雑食でなんでも食べるが、死体なども平気で食べる悪食。ゆえに病気や呪いなど様々な病気を持っているとされる。魔石は額にある。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] >総花卉育種雑貨点 誤字だろうけど、なんの誤字かわからない
[良い点] ライムたちもかなり大変なめに遭ったけれど、ベルやリアンたちもそれぞれちょっと普通の採集ではなかったような。 錬金術師は自分たちで採集しないのが基本と考えると、ライム達の工房だけでなく、同期…
[一言] 久しぶりの皆だ〜!さらわれたのもあって過保護っぷりが増してるなww 魔道具のお店!!楽しみだね………!! 更新感謝!!!!
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