『真・こことは違うどこかの日常』への移行について
連夜 「みなさん、お久しぶりです、連夜です」
玉藻 「玉藻です」
連夜 「いきなりこういう形式でのご挨拶はどうかとも思うのですが、まずは物語の途中にも関わらず書き直しということになってしまいまして、本当に申し訳ありません。当小説を読んでくださっている読者の皆様、本当にすいませんでした。心からお詫び申し上げます」
玉藻 「現状での展開を楽しみにしてくださっていた方々や、とりあえずこのまま区切りのいいところまで読みたいという方々には本当に申し訳ない限りなのですが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします」
連夜 「しかし、書き直しの決定はいきなりでしたよねえ」
玉藻 「そうね~。作者が書き直しを決意したのって本当にいきなりだったわよね~。二○一○年の暮れだったと思うんだけど、かなりノリノリで第二部書いていたのに、突如として書き直すって言いだしたんだもの。いったい何があったのかしら?」
連夜 「いろいろと原因はあるみたいです。この小説は異世界での日常生活がメインのはずなのに、第二部になってから全然日常のお話じゃなくなってしまったこと。第二部の主人公達を設定してみたけれど、第一部の主人公である玉藻さんを脇役にはどうしてもできなかったこと、あと、第一部でいろいろと書き足りないところが多いこと。特に作者にとって気になっていたのが、僕と玉藻さんの馴れ初めの話があまりにも短いってことだったみたいなんですよね」
玉藻 「うん、それは私も思っていた。連夜くんと私ってすっごい愛し合っているし信頼しあっているけど、そのバックボーンになる一番最初の部分がねえ。付き合いだしたあと、愛を深めていく話については、まあ、ちょっと私的にはまだまだ物足りないけど、最初の出会いに比べればマシかなあ」
連夜 「で、それをまず書き足したかったそうです。だって、玉藻さん完全に主役の一人なのにその登場って本編の五話からですものね。だから、最初何も知らずに読み始めた読者の皆さんは、僕の相手は姫子ちゃんだと思ってしまった方が大半だったみたいなんですよ」
玉藻 「姫子ちゃんって典型的なヒロインタイプだもんねぇ。普通そう思うよねえ。でも、残念、連夜くんの相手は私なのでした」
連夜 「うんうん、玉藻さんでないと僕も困ります。まあ、そういうわけで、玉藻さんがまずヒロインであるとはっきりわかる出だしに変更したかったんですって」
玉藻 「新しい序章は、確かに私と連夜くんの話だもんね。元々は御義父様と御義母様の過去のお話から始まってるわよね」
連夜 「最初は家族物でいく予定だったみたいなんですよね。僕達宿難兄弟姉妹のお話がメインになる予定だったんですけど」
玉藻 「なんでそうならなかったの?」
連夜 「僕以外の家族はみんな超人なんですよね。下手に出てくると話があっというまに終わってしまうというか。例えば僕が不良に絡まれたとしても、ダイ兄さんやみ~ちゃんが登場してしまうと、一瞬で兄さん達になぎ倒されてしまうわけですよ。正直物語として成立しなくなってしまうので」
玉藻 「なるほどね~。あら、でも、私も大概強いわよ?」
連夜 「玉藻さんは別でしょ。だって、一瞬で玉藻さんが不良を蹴散らしたとしても、その後で絶対僕といろいろやりとりがあるじゃないですか。で、作者としても僕と玉藻さんのやりとりを書いているほうが楽しいということで、結局、僕と玉藻さんの恋愛模様の話になっちゃったみたいなんです。まあ兄弟と恋人だとその距離感がかなり違いますからね」
玉藻 「うんうん、私も連夜くんといちゃいちゃするのはすっごく楽しい。というわけで、今からしよっか」
連夜 「いや、あの、大変魅力的なお申し出ではありますし、お受けするのはやぶさかではないんですけどね。とりあえず、まだお話することが終わってませんので、玉藻さんと楽しいことするのはそれが終わってからということで」
玉藻 「もう、相変わらず真面目なんだから。でも、そういう連夜くんもスキ」
連夜 「ありがとうございます。僕も理解ある賢い玉藻さんが大好きですよ。さて、話を戻しますけど、そういうわけで書き直しと相成ったわけで、今まで書いてきた『こことは・・』のほうは途中で終了ということになってしまいました。で、作者もはっきりと明言しているんですが、新しく書き直すほうでは第一部の内容はほとんど変わらないものの、第二部の内容が完全に変わってしまいます」
玉藻 「ってことは、ひょっとすると第二部の主人公である蒼樹くんや紗羅ちゃんが出てこなくなっちゃうかもしれないってこと?」
連夜 「いえ、登場はするらしいです。ただ、その設定とかは大幅に変更となるし、物語の内容自体も違うものになって、主役は僕と玉藻さんのままで進行していくんだそうです」
玉藻 「おお、それは嬉しいかも。もっと『いちゃらぶ』度をあげてもらえるとさらにいいけど」
連夜 「それはどうかわかりませんが、ともかく当初の第二部のメイン構成であったアクション主体の話じゃなくて、あくまでも日常生活メインのお話になるそうです。で、僕の高校での体育祭とか、玉藻さんの大学での文化祭とかの話が予定されているみたいです」
玉藻 「へ~~、そうなんだ。面白そうじゃない。連夜くんの体操服姿萌えるだろうなあ」
連夜 「いや、普通ですってば。僕そんなに容姿がいいほうじゃないから、あまり見ても面白くないですよ」
玉藻 「わかった。じゃあ、本当に私的に萌えるものがないのかチェックしたいから、あとで着替えて私に見せてちょうだいね」
連夜 「え・・き、着替えるんですか? 体操服に?」
玉藻 「うん・・じゅる」
連夜 「な、なんかやだなあ。ってか、なんで涎たらしているんですか?」
玉藻 「場合によってはそのままいただきますので」
連夜 「・・」
玉藻 「・・」
連夜 「え、えっと、すいません、もう一度話を元に戻します。ともかく第二部のお話が完全に変わってしまうわけで、今までの第二部の骨格になっているお話はほぼ消滅します。つまり『人造勇神』との戦いの話はなかったことになるというわけです」
玉藻 「ああ、そっか。日常生活の話になるんだものね。そうかそうか。じゃあ、現在の第二部の続きが書かれることはないってこと?」
連夜 「そうなりますね」
玉藻 「でも、今、すっごいいいところで終わってるじゃない? 私と連夜くんの話もあるんだけど、それについてももう闇の中に消えちゃうわけ?」
連夜 「はい、小説として書かれることはもうないかと思います。書き直しによっていろいろと設定が変わってきていることもありますし、あのまま続きをってことはまずないでしょうね。外伝として書き直すとしても同じ話にはならないと思います」
玉藻 「そうなんだ~。でも結末くらいは知りたかったかな」
連夜 「結末だけですか。それはもちろん、詩織さん率いる中央庁部隊と蒼樹、紗羅、そしてリリーの三人によって『人造勇神』が倒されてめでたしめでたしですよ」
玉藻 「み、身も蓋もないわね、そのまんまじゃない」
連夜 「そうですね、でも、当り前ですけど、そこに至るまでにいろいろといくつもの話があるわけですよ。中学時代に僕やロム達と、剣児以外の『剣風刃雷』メンバーとの間に起こったある事件についてですとか、ガイさんがなぜわざといろいろな女性のアプローチを見なかったことのようにふるまっているのかとか、『人造勇神』事件の真の黒幕である龍王家のある秘密ですとか、本当にいろいろとあるわけなんですけど、これからの伏線として使用するかもしれないから、詳しくは勘弁してほしいとのことです」
玉藻 「何よ、何よ、それじゃあ、全然わからないわよ。ちょっとだけでもいいから、教えて教えて!!」
連夜 「えっと、じゃあ、作者がもう使わない設定だからということで許可している内容だけ。姫子ちゃんと蒼樹達の間にある秘密ですが・・姫子ちゃんと蒼樹、紗羅は血のつながった実の兄弟姉妹だった」
玉藻 「えええええっ!? そうなの? てっきり姫子ちゃんと蒼樹くんは恋愛関係に発展していくものだとばっかり思ってたのに!!」
連夜 「お互いがお互いをすっごい気にして心配している描写が見受けられるでしょ? あれは姉弟だとわかってはいないけれど、肉親として無意識に惹かれあっているからなんですって。最終章でそれが発覚する予定だったそうです」
玉藻 「そうだったのね。あと私的に気になるのは、蒼樹くんとリリーちゃんってちゃんと再会できる予定だったの?」
連夜 「勿論です。最終的には蒼樹はリリー、つまり、百合と涙の再会を果たします。ただし、リリーと違って蒼樹はかなり不本意な再会となる予定でしたけど」
玉藻 「え、なんで?」
連夜 「いや、だって、蒼樹の中での百合はすぐにも儚く散っていきそうな線の細い美少女だったわけじゃないですか」
玉藻 「リリーちゃんも美少女でしょ?」
連夜 「いや、確かに美少女ですけど、二メトル前後でしかもすっごい筋肉質な姿しているんですよ? 蒼樹にしてみれば想い出の美少女とあまりにもギャップがありすぎると思いません?」
玉藻 「そんなの愛があれば関係ないでしょ。現に連夜くんは私が狐の姿でも、人の姿でも平気で愛してくれてるじゃない」
連夜 「僕と比べるのはちょっとあんまりじゃないかと。自分で言うのもなんですが、僕、人とかなり違いますから」
玉藻 「レンちゃんとかはどうなる予定だったの? 義理のお姉さんのファナリスさんは、私と主婦友達になったりするみたいだけど」
連夜 「レンは、蒼樹をめぐってリリーといろいろこれからある予定だったんですけどね。レンの相手は別の『人』物になりそうです」
玉藻 「ってことはレンちゃんのお話はまたいずれ出てくるわけか。はっ!! まさか姫子ちゃんみたいに私のライバルになるわけじゃ・・」
連夜 「違います。レンはそういう位置にはならないみたいですね。どちらかというと彼女の立ち位置はリンと似たようなものになるんじゃないかと」
玉藻 「リンちゃんと? ってことは私と義理の姉妹になったりするのかしら? 一応新しく書かれる物語の高校三年生編で、私とリンちゃんとあ~ちゃん(注:アルテミスのこと)は義理の姉妹の契りを結んでいる設定になっているのよね」
連夜 「はい、リンとアルテミスはそうですね。で、レンについては、まあ、ちょっとお楽しみってことで。なんせ新キャラに絡んでくる設定なので、ここではちょっと」
玉藻 「気になるな~。でも、それは本編でってことなのね」
連夜 「そうですそうです」
玉藻 「ちぇ~~、ちょっとくらいどうなるか教えてくれてもいいのにな~。あ、そうだ、すっごい気になっていたことがあったのよ。作者にどうしても聞きたかったことなんだけど、もし連夜くん作者から聞いているなら教えてくれないかな?」
連夜 「えっと、何でしょう?」
玉藻 「この作品の舞台って『嶺斬泊』じゃない。そんでもって、かなりたくさんの英雄好漢が登場してるじゃない。ってことはやっぱり、この小説って『水滸伝』がモデルなの?」
連夜 「ええ、そうでした」
玉藻 「やっぱりそうなんだ!! じゃあ、私は百八星のどれかなのね。連夜くんの立場から言って、連夜くんが天罡星の玉麒麟の盧俊義、私がそれを守る立場だから天巧星 浪子 燕青かな。って、ちょっとまって、いま、『そうでした』って言わなかった? 過去形なの? なんで?」
連夜 「元々作者は『異界水滸演武』って題名で書く予定だったんです。内容も当然水滸伝を意識したものになっていて、『嶺斬泊』に集まってきた百八人の英雄好漢達の活躍を描いたアクション戦記小説になるはずだったんです。ちなみに、元々の主人公は剣児と姫子ちゃんでした。剣児は、天傷星 行者 武松、姫子ちゃんは天微星 九紋龍 史進がモデルですね」
玉藻 「ええええ、あの二人が主役だったの!? じゃ、じゃあ、私や連夜くんは誰がモデルなの?」
連夜 「僕らにモデルはいません」
玉藻 「はあっ!? え、それどういうこと? 私も連夜くんももともと出演する予定じゃない登場人物だったってこと?」
連夜 「いえ、登場する予定ではありました。ただ、百八星の一員ではありません。僕らは百八星の英雄達を影から支える、ある組織の一員として登場する予定だったんです。そして、その組織の長が僕のお母さんであるエキドナ・スクナー。組織の名前は『托塔天王』」
玉藻 「『托塔天王』?、あれ、それって・・」
連夜 「そうです、梁山泊の初代首領であり、かなりの力を持つ人物でありながら百八星ではない英雄、晁蓋のあだ名です。僕らはそういう位置に属する登場人物でした。というか、今でもそれは変わらないのですが」
玉藻 「え、そうなの?」
連夜 「そうです。元々のプロットでも僕は剣児や姫子ちゃんの同級生として登場しているんですけど、かなり謎めいたキャラとして書かれているんですよね。今の話では幼馴染ってことになってますけど、どっちかというといかにも敵っぽいというかライバルっぽいというか、今よりももっと皮肉屋で毒舌ですね、僕。でも、実は影では二人を助けているみたいな」
玉藻 「そうなんだ~。あれ? じゃあ、私は?」
連夜 「不思議なことにこっちの設定では最初から僕の奥さんなんですよね。玉藻さんは元犯罪者だったんですけど、お母さんに捕まってしまって刑務所に入ることを免除するかわりに一生僕の奴隷になれって言われるみたいなんですよ。それで、玉藻さんは最初から僕を裏切るつもりでその条件を飲んでしまうんですけど、あまりにも僕が自分好みの少年だったので、裏切るのをあっさりやめて、僕を口説き落として奴隷から奥さんに格上げしてもらうって設定になってます。いや、しかし、いくらなんでもこれはないでしょ。僕の容姿程度で自由を放棄するわけないじゃないですかね、ねえ」
玉藻 「いや、私だったら十分ありえる。というか、連夜くんの奥さんになれないんだったらいっそ連夜くんをさらって命がけで逃げる」
連夜 「え、あ、その・・あ、ありがとうございます。なんか嬉しいけど物凄く照れます」
玉藻 「そうか~、ってことは私が連夜くんにべた惚れしている設定は最初から同じだったのね」
連夜 「それは僕も同じだったみたいです。玉藻さんとの出会いのシーンで『奴隷には絶対しないから、僕のことを嫌いにならないでほしい』って言ってます」
玉藻 「やだ~、もう、連夜くんのこと絶対嫌いになるわけないじゃない」
連夜 「えへへ、ありがとうございます。ま、まあともかく、僕と玉藻さんは常に一緒に行動していたみたいですね。新しく書き起こされた高校三年生編で玉藻さんが保険医になってますけど、この設定は最初からあったみたいで、高校で僕と玉藻さんが何度か誰にも知られないように密会している場面がありますね」
玉藻 「え、エロいことをしていた?」
連夜 「ち、違いますよ。もう、玉藻さんはすぐそっちの話にもっていくんですから。そうじゃなくて、なんか高校でいろいろと事件が巻き起こって、それについて僕と玉藻さんが影で調査していたりするんですよ。で、それを僕と玉藻さんがそれとなく剣児や姫子ちゃんに教えてあげたりして事件が収束に向かっていくみたいな、そんな感じですね」
玉藻 「へ~~、じゃあ、学園アクションみたいな感じ?」
連夜 「いえ、一応今回の『人造勇神』のお話みたいに外で『害獣』と戦うみたいな大がかりな戦闘もあったりですね。そうそう、今回第二部で登場した中央庁部隊の面々は作者がこのときに考えていた百八星のメンバーみたいです。あと蒼樹、紗羅も星の一員ですし、『剣風刃雷』のメンバーは勿論そうです。で、第二部の内容がああなってしまった一番の原因は、せっかく作ったキャラ達を活躍させてあげたかったからなんですって」
玉藻 「ああ、そういうことだったのね。でも、なんで主役が私達になっちゃったの?」
連夜 「なんかいろいろと葛藤があったみたいですけど、今となってはなんで変更したのかわからないですって」
玉藻 「なによそれ、いい加減なんだからもう」
連夜 「まあ、でも後悔は全然してないんですって。僕と玉藻さんには自分が思っていた以上に今では愛着がわいてるって言ってました」
玉藻 「いや、一応主役だから、愛着を感じてもらわないと困るわよ、全く。でも、まあ、三月三日から再開するのよね」
連夜 「はい、再開します。最初は僕が高校三年生時のお話で、これが序章から終章まで八話分、そこから、一年前にもどって高校二年生編に入ります」
玉藻 「高校二年生編が元々の『こことは・・』のほうで掲載されている話にそっているのよね」
連夜 「そうです。ただし話の大きな流れは同じですが、実質ほとんど書き直して新しい話になっています。進んでいく展開は変わらないんですが、そのときに起こっていた内容がほとんど変わっているというか。新しい登場人物達も出演していますし、読み比べてもらえると面白いかもしれません」
玉藻 「あ、新しい登場人物・・ま、まさか私のライバルが・・」
連夜 「あは、あははは」
玉藻 「え、ちょっと、なんで否定しないの、連夜くん!?」
連夜 「大丈夫、僕を信じてください、玉藻さん。僕は玉藻さんだけを愛しています、絶対それは間違いありません」
玉藻 「え、うん、それは信じているけど・・」
連夜 「例えこの身がどうなっても心だけは奪われませんから、安心してください!!」
玉藻 「うん、わかった、連夜くんの心だけは大丈夫なのね・・って、ダメじゃん!! 身体も守ってもらわないとダメだってば!! え、なにそれ、まさか連夜くんに貞操の危機が」
連夜 「・・」
玉藻 「ちょっ!! 連夜くん、いったい誰!? 誰に襲われそうになっているの!? 言いなさい!! 絶対許さないんだから!! 姫子ちゃん? それともミネルヴァ? ま、まさか、それが新キャラなの!?」
連夜 「冗談ですよ、冗談。ちょっと意地悪してみたくなっただけです」
玉藻 「え、なんだ、冗談だったの!? ちょっとやめてよ、そういう冗談。本気で焦るじゃない、もう~~。あ~、びっくりした。それにしてもほんとにときどき意地悪なんだから、連夜くんは」
連夜 「ごめんなさい。ちょっと玉藻さんにかまってもらいたくて」
玉藻 「もう、私はいつも連夜くんのことしか考えてないわよお」
連夜 「えへへ、嬉しいです。さて、そろそろ本格的に玉藻さんにかまってもらいたくなってきたので、名残惜しいですがこのあたりで失礼させていただこうと思います」
玉藻 「『こことは違うどこかの日常』を応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。ですがこれで終わりではございません。これから『真・こことは違うどこかの日常』始まります」
連夜 「厚かましいお話ではございますが、もしよろしければ『真・こことは違うどこかの日常』も同じようにご愛顧いただければと思っている所存でございます」
玉藻 「これからもどうぞよろしくお願いいたします」
連夜、玉藻、作者 一礼。
連夜 「じゃ、玉藻さん、行きましょうか」
玉藻 「そうね、ところで連夜くん。くどいようだけど、新キャラに私の新しい恋のライバルはいないのよね?」
連夜 「勿論です、新キャラには新しい恋のライバルはいませんとも」
玉藻 「そっか~、よかった。姫子ちゃんとミネルヴァだけでも大概なのにこれ以上増えられても困る・・あれ? 今、連夜くん、新キャラ『には』って言わなかった? なんでわざわざそういう言い方したの? ねえ、連夜くん、姫子ちゃんとミネルヴァだけよね? 連夜くんが迫られている相手ってあいつらだけなのよね?」
連夜 「・・」
玉藻 「ちょ!! なんで早足で遠ざかって行くの!? 連夜くん!? 待ちなさい連夜くん!! なんか隠しているでしょ!! 待ちなさいったら、ちょっと~!!」




