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さらば 仮想空間

それから三時間後長い修行は終わった。そして私たちは最初の部屋に集まった。私たちは全員何かしらの軽傷を負っている。

 黒崎が私に話しかけた。

「けっこう修行は厳しかったよね。」

「無茶苦茶だった。恐竜との鬼ごっこは怖いものだ。」

「そんなことをしたの。それをしたら死んでいたよ。」

「選択ゲームはデスゲームだったのかも知れないな。」

 そういえば私は巨木の根元に人骨を発見した。あの人骨はただの演出だったのか。それともあのゲームの犠牲者の人骨だったのだろうか。後者だった場合はいろいろと考えることが出来る。恐竜に襲われて重傷を負ったのかもしれない。あるいは人食い植物に襲われたのかもしれない。もしくは殺人事件。あの異世界に閉じ込められて殺されたとしたら。おそらく可能ではないのか。あの異世界はコンピューターで支配されている。それを殺人犯がハッキングして人間を閉じ込めた。この推理なら一応なぜ人食い植物が生息しているのかは説明できるのではないか。人が存在しない世界では植物が人食い植物に進化することはない。宮本さんならなにか知っているだろう。後で聞いてみよう。

 推理をしているとドアのランプが赤から青に変化した。一人ずつ部屋を出て行く。

私は振り返った。さようなら。仮想空間。


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