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サバイバルゲーム 5
どのくらい歩いただろう。それよりも制限時間は大丈夫なのだろうか。現実世界で十二時間経過すれば急速に老化して死亡する。時計がないから時間は分からない。全てはゴールにある。
幸いにも恐竜や人食い植物とは遭遇していない。神殿ということで特殊な結界でもあるのだろうと勝手に予想した。もちろん根拠はない。
すると神殿の入り口が見えた。見た目はパルテノン神殿の色を黒くしたような感じだ。
神殿へと入ろうとすると門番の存在に気がついた。この場合起きるイベントは予想できる。すなわち門番との戦闘。
門番は二人いる。それも巨漢だ。武器は剣だろう。
「この先に進む者。我を倒してみよ。」
ベタなセリフだと思った。笑っている場合ではない。この状況はまずい。まず私には武器がない。仲間もいない。相手は二人。どれも私が不利であるということを伝えている。
どっちみち絶体絶命だという事実は変わらなかった。どちらを選択したとしても。
絶体絶命のピンチ。門番は私に襲いかかった。私は目を瞑った。
「最初は・・」
ゲームオーバー。死。この言葉が私の脳を横切る。




