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ドア

「では最後の説明をします。修業期間は十時間。部屋には外界の時間が表示される時計が設置されています。十時間経過すれば外界への扉が開きますから戻ってきてください。異空間部屋での指示には必ず従ってください。では長い修行の始まりです。」

 私たちは長いらせん階段を下りた。洋風のランプが灯っている。どのくらい歩いたのだろう。五分。十分は歩いたと思う。すると目の前にドアが見えた。私は走ってそのドアに近づいた。ドアには紙が貼ってある。私はその紙を読んだ。

『中には一人ずつ入ること。順番は黒崎。熊田。二宮。』

熊田と黒崎が追いつく。二人もこの紙を読んだ。

「どういう意味だ。」

「とにかく指示に従えばいい。」

そう言うと黒崎はドアを開けて中に入った。ドアが閉まるとランプが赤になった。熊田は試しにドアを開けてみた。しかしびくともしない。ここには時計がない。

 何分経ったのだろう。分からない。しばらく待っているとドアのランプが赤から青になった。

「次は俺だ。」

熊田はドアを開けて部屋の中に入る。そうして私は一人になった。

しばらく待っているとドアのランプが赤から青に変化した。

私はドアを開ける。私は知らなかった。この先で繰り広げられる驚愕のゲームの存在を。

必殺技を身につけるためにはあるものが必要だということを。


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